霊視

原題:After Alice
製作年:1999
監督:ポール・マーカス
脚本:ジェフ・ミラー
キャスト:キーファー・サザーランド,ポリー・ウォーカー,ヘンリー・ツェーニー,ステファン・ウィメッテ,ロン・サロシャック,ゲイリー・ハドソン

内容:酒びたりの刑事マイケル・ヘイデン(キーファー)はある日、酒を盗んだ少年を追いかけて落下事故に遭ってしまう。後日その少年が死体で発見された。マイケルがその少年の衣服に触ると突然その少年が受けた殺人の様子が蘇ったのである。別の現場でも同じような現象を体験したマイケルは困惑する。そんなマイケルの傍にハーヴィという男が近づいてきた。ハーヴィは霊視する能力を持っており、現場で見かけたマイケルにも同じ力があると感じたのだ。その時の夢にうなされ、すさんだ生活ですっかり憔悴していたマイケルには、ハーヴィの話は鬱陶しい以外の何者でもなかった。ある日、上司のジョンから今回の事件を担当するようにと命令が下った。殺された少年のポケットからトランプのカードが出てきて、それは10年前に出没した殺人鬼ジャバウォッキーの手口と一緒でジャバウォッキーがまた活動をはじめたのだと言う。そしてそのジャバウォッキーはギデオン・ウッドと言う男である事、あとは証拠を掴めばいいだけだと言う説明を聞く。何の証拠もないウッドを犯人と決め付けるのか、と指摘するマイケルだったが、ジョンは取り合わず結局ウッドを捜査する事になった。マイケルはちょっとした勘違いからスワン博士(ポリー)と言う女性と知り合う。スワン博士はハーヴィと知り合いで、超心理学を科学的に検証しようと実験をしている科学者だ。スワンが検証をしていたある屋敷の中で、マイケルは鏡に映ったいるはずのない金髪の女性を目撃する。そしてその女性の後を追いかけて階段の手すりに触れた時、その女性が階段を転がり落ちる様子がマイケルの中に飛び込んできた。その事をスワンとハーヴィに話したマイケルは、自分が見た女性がジャバウォッキーの最初の犠牲者アリスだった事を知る。そして、遺体が見つかった現場をぴたり当て、自分の見た屋敷での状況が当時の資料には残っていない事だったという事実に、自分の能力を信じ始めたマイケルは、スワン、ハーヴィそして相棒のレイとともに、10年前も含めて謎だらけのジャバウォッキーの捜査に乗り出した。

感想:ずばり外国版「サイコメトラーEIJI」ですね。そして久々のキーファーのハードボイルド&都会派ものです。
ホラーでありミステリーであるので、あんまり深く話すとつまんなくなりますからそのへんは触れません。ただキャストが似た感じの人が多く、途中で誰が誰だか分からなくなってしまいました。最初のうちにしっかり顔と名前を確認しておいた方がいいです。あと10年前の連続殺人事件と現在の連続殺人事件が交差するので、これはいつ死んだ(殺された)のか?というのもごっちゃになりました。さらっと流すとよく分からないまま終わってしまいますから、気をつけましょう。それに時々ゾーっとするぐらい怖い場面があるんですよね。「うわー、怖いよー」って思わず言ってしまいました。・・・マイケルが怯えるのも分かります。
 キーファーは「素敵!」の一言です。スーツにサングラス、バーで酒を飲む姿の様になる事!どんなシーンであっても絵になって、ついついじーっと眺めてしまいました。最近のキーファーの姿の素敵さを大集結したような作品です。話がミステリーなので犯人が分かっちゃうとそれで終わりって感じになっちゃうんですが、このかっこいいキーファーはどんなに眺めていても飽きません!ひたすらキーファーを見るのです(笑)。私が特に好きなのはハーヴィとスワンを訪ねた時の格好。濃いワイン色のシャツに黒いパンツ、サングラスを頭の上にして颯爽と歩く姿が、なんともお洒落なのです!バーで浴びるように酒を飲むのもアトスの姿を重ねてしまって素敵でした、きゃー!そして自分の能力に戸惑い悩むお得意の繊細な演技、相棒との軽妙なやり取りに拳銃を構えるカッコ良さ、とキーファーファンには堪えられない場面がいっぱい詰まってます。これは女性キーファーファンには特におすすめですよ。
スワン博士役のポリー・ウォーカーは、かなりきつい感じの顔立ちをしてます。どーもキーファーにぴったり合わないのですよねぇ。だからちょこっといい感じになった時も、「何か違うんだよなぁ」と違和感ありありで今いちのめり込めなかったのです。やはりキーファーには元気かわいい系の女優さんが似合うのね、とこの作品でしみじみ感じました。
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