ヤングガン2

原題:Young GunsU
製作年:1990
監督:ジョフ・マーフィー
脚本:ジョン・フスコ
キャスト:エミリオ・エステベス,キーファー・サザーランド,ルー・ダイアモンド・フィリップス,クリスチャン・スレータ−

          
By Brendan
内容:リンカーン郡での戦いで生き延びたビリー(エミリオ)は、賞金稼ぎや保安官達に追われる日々を送っていた。ニューヨークで教師をしていたドク(キーファー)も捕らえられ、西部の牢の中でチャベス(ルー)と再会する。2人は自警団達のリンチに呼び出されたが、それはビリーの偽造だった。再会したビリー、ドク、チャベスは、新たにビリーの仲間になったパット(ウィリアム・ピーターセン*人気ドラマ「CSI科学捜査班」のギル・グリッソム主任役で活躍中!)とアーカンソー(クリスチャン・スレーター)と共にメキシコへ逃げる事にした。しかし、パットは仲間を抜けたいとビリーに申し出た。パットが抜けて再びメキシコを目指すビリー達だったが、その途中で、パットがビリー達を捕まえる為、保安官に任命された事を知ったのだった。

感想:はじめにこっちを見たので、1と2どっちがいいかと言われると2の方が好き。まず、役者達が演技面でものすごく成長してる。「ヤングガン」が若さで80%演技で20%なら、2は若さで40% 演技で60%。ま、あまり若くなくなってきたって言ったら、それまでなんだけど。 最初は「ヤングガン」のままのやんちゃ坊主だったビリーも、仲間の脱退や裏切り、そして死を通して1人の人間として成長していく姿が、全編通してよく分りました。
リンカーン郡の戦いの後、家族を持ち、教師になったドクにとってアウトローな世界に戻る事は、煩わしい以外の何者でもなかったはず。生きがいのあるドクに対して、有名になり生きた証を世に残そうという野望を持つビリーとは事あるごとに対立します。でも、自分の意見を主張しながら、どちらも相手の気持ちがよく分かるだけに、決別できない複雑な思いでいる様子が、エミリオにもキーファーにも感じ取れました。

ドクは昔馴染みがチャベスだけになったので、ほとんどチャベスと一緒にいます。楽しみはこの2人の関係でしょうか。不思議なのは没頭に、ニューヨークで教師をやっていたドクが逮捕され、西部まで馬車の後ろにロープで縛られて歩かされてたんですが、まさかニューヨークから引きずられたのでは・・・。絶対死ぬと思う。実在のドクは、リンカーン郡の戦いの後、医学を学びお医者さんになったそうです。郵便局長など15も職を転々し、その後ビリーについたらしいです。

キーファー:「ビリーと彼の警備団は、誇りと倫理の法則を持っていた。それは理想から生まれる忠誠心の一種で、さらにその理想は自然の中に生き、自由で居られることから生まれている。たとえ最終的に間違った戦いで、理想も見当違いなものであっても、その自由の為に、彼らは共に戦うことが大切だったのだ」
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