失踪

原題:The Vanishing
製作年:1993
監督:ジョルジュ・シュルイツァー
脚本:トッド・グラフ
キャスト:キーファー・サザーランド,ジェフ・ブリッジス,ナンシー・トラビス,サンドラ・ブロック

内容:: ジェフ(キーファー)は、恋人のダイアナ(サンドラ)と一緒にデートを楽しんでいた。ところがあるドライブインで、飲み物を買ってくると言って出て行ったダイアナは、そのまま忽然と姿を消してしまった。警察も、恋人同士の喧嘩と思って、全く取り合わない。ジェフは、1人でダイアナを探し続けた。それから3年が経ち、捜索で疲れ切って入ったレストランで、リタ(ナンシー)というウエイトレスに逢う。2人は親しくなり同棲を始める。しかし、ジェフの心の中にはまだダイアナが残っており、リタには秘密で探し続けていた。 そんなジェフに、リタは自分と捜索どちらを取るか迫る。ジェフはようやく決心を固め、捜索を止める事を誓った。しかしそんなある日、ジェフの元へ犯人からの手紙が届く。

感想:全く期待してなかっただけに、なかなか面白い映画で良かったです。ジャンル的にはサイコサスペンスだと思います。でもレンタル屋ではホラー、スリラーの所も探して見てくださいね。この映画は1988年に同じ監督がヨーロッパ(イタリアだったかな?)で撮った「消失」という作品のアメリカ版リメイクだそうです。確かDVDが出ているハズです。
犯人は最初の方でその誘拐を試みる所までやっているので、誘拐の手口は分かってるのですが、彼女のダイアンが失踪したシーンからはジェフの視点で話が進むので、ジェフの持つ疑問がそのまま見ている方の終盤までの疑問となります。「彼女に起きた同じ体験をしたいんだったら、このコーヒーを飲め」と犯人のバーニーが迫って来て、ジェフは真実を知る為にそのコーヒーに手を付けてしまいます。で、もう1人重要なのが新しい恋人のリタ。優しいんだけど今ひとつはっきりしないジェフに、イライラするばかり。愛想をつかして別れたが、ジェフが犯人と接触しその後失踪した事を知ったリタは、すごい行動力でジェフを探し始める。同じ様に犯人に接触し同じ事を言われるんですが、彼女は飲まずに戦うんですね。このリタが終盤大活躍。ジェフは一生尻にひかれる事になるだろうな、と思いました。
キーファーとサンドラ・ブロックのカップルがなかなかお似合い。あんなにかわいい彼女持ったら、確かに何年掛けても探したいと思うでしょうね。サンドラ・ブロックがとっても魅力的なので、最後に彼女が埋まっていると思われる場所でリタと抱き合っているのは、なんだかとってもかわいそうだった。できれば、断ち切るんじゃなくて、心の片隅にでもとどめておいてほしかったな。
キーファーメインページへ   出演作品へ