Trapped in Silence

製作年:1986
監督:MICHAL Tuchner
脚本:(原作トリイ・ヘイデン)Pat・A・Victor
キャスト:マーシャ・メースン,キーファー・サザーランド,ロン・シルバー
          

内容:セラピストのジェニファー(マーシャ)は、ある児童養護施設にいる15歳のケヴィン(キーファー)という少年を担当する事になった。ケヴィンは8年間誰とも口を聞かず、机の下に椅子でバリケートを作り、その中で膝を抱えて過ごしている。そんなケヴィンをジェニファーは毎日本を読んで、自分に心を開いてくれるのを待った。しばらくするとジェニファーの努力と思いが通じ、ケヴィンは言葉を話し始めるようになったのである。一体どうしてこんな事になってしまったのか、ケヴィンはその事は一切話してくれない。ただ義理の父親への憎悪はすさまじいものだった。そして、ケヴィンは何かの拍子に感情が爆発し突然暴れ始め、ジェニファーや自分自身を傷つけてしまうのである。もうすぐ16歳になるケヴィンは180cm近くの身長がある少年というよりも、もはや大人に近かった。今まで接してきた子供とはタイプの違うケヴィンに、ジェニファーはどうしたらいいのか迷い、同僚の医者ジェフ(ロン)に協力を申し出る。二人の努力によりケヴィンは日に日に回復し、年頃の少年らしい明るさを取り戻して行った。そして、施設を出てジェニファーの手からも離れた数ヶ月後、彼女はケヴィンが傷害事件を起し、精神病院に入れられている事を知らされる。振り出しに戻ってしまったジェニファーとケヴィンは、また一からやり直す事になってしまった。月日が流れたある日、ケヴィンは義父の自分達兄妹に対するひどい暴力と虐待、そしてそれを見て見ぬふりをしていた母親への憤りの記憶を、ジェニファーに語り始めたのである。

感想:なんせ字幕がないので、セリフの内容は分かりませんでしたが、原作本「檻のなかの子」を読んでおくと、ほぼ忠実に再現されている作品なので雰囲気は感じ取れました。原作のケヴィンは、最初ニキビだらけで垢まみれの異臭を放つ少年でしたが、キーファー演じるケヴィンは少し髪がくしゃくしゃなだけで、とても美少年です。メガネ好きなキーファー仲間の方がいらっしゃいましたが、これはきっとたまらないですよ(^^)。マーシャ・メースンは「キャッシュマン」でドナルドパパと共演してますが、キーファーの事をどう評価したんでしょうかね?ちょっと気になります。
 終盤ケヴィンが、うつ病での無気力状態の中で、自分の辛い記憶をベッドの中で告白するシーンがあるのです。当然字幕がないので言っている事はよく分かりませんが、小説の内容から行くとかなりショッキングな話を淡々とジェニーに語ります、これがほぼワンカット。長ーいセリフを時に怯えながら、時には悲観的に、そして憎悪に燃えると言った微妙な感情を交えて語って行きます。字幕付きの映画でも下手な役者がやると見てるうちに飽きてしまうようなシーンなのに、このシーンのその演技に引き付けられて、目が離せなくなってしまったのです。「ベイ・ボーイ」でもそう言った感情の激しさを激しくしないでする微妙な演技が光っていましたが、この作品でもこの演技は絶品でした。
今からでも遅くない!ぜひぜひ、日本でも発売してもらいたいものです。それから、もう1つの見所は・・・キーファーのパンツ姿かな!
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