ニール・サイモンのキャッシュマン

原題:Max Dugan Returns
製作年:1983
監督:ハーバート・ロス
脚本:ニール・サイモン
キャスト:マーシャ・メイスン,ジェーソン・ロバーズ,ドナルド・サザーランド,マシュー・ブロデリック

内容:ハイスクールの教師ノラは、夫と死別後息子のマイケルと共に苦しいながらも幸せな日々を過ごしていた。
ある日ノラは車を盗まれ警察へ行きそこでノラの担当になったブライアン刑事と出会う。趣味の合う2人は、次第に惹かれ合うようになる。
しかしそんな平穏な日々は、1本の電話で一変してしまう。見知らぬ男からの電話に警戒するノラだったが、尋ねてきたその人物は、ノラが子供の頃に家族を捨てて出ていったノラの父親マックスだった。マックスはあまり出所のキレイではない金68万7千ドルをキャッシュで持参し、これをノラ達家族に渡す為に来たのだ。自分達家族を捨てた父親の事を恨んでいたノラだったが、追い出す訳にも行かずしばらく家にかくまう事にする。
しかしマックスは、ノラの了解も取らずに金を家族の為に使い始めた。最新の電化製品にオーディオ、野球のヘタなマイケルに有名球団のコーチを雇ったり、ノラにすごいダイヤのついたネックレスを買ってやったりと、事情を知らないマイケルは大喜びだが、ノラは良くない金を使いまくるマックスにヒヤヒヤしていた。
一方ブライアンは、最近のノラの冷たい態度と、家の中にいる見知らぬ男と、突然の羽振りの良さに疑念を持ち始めていた。ブライアンに気づかれた事を知ったノラは、父親と恋人のどちらを選ぶか悩んだ末父親の無事を選び、マックスに3人で他の土地に一緒に暮らしていこうと提案をする。

感想:同じ監督の作品「グッバイガール」と作風とストーリーが良く似てます。この映画が好きな人には、「グッバイガール」もお勧めですよ。突然現れた父親と途方もない現金に翻弄されるノラと、マイペースなマックスのやりとりはテンポが良くて楽しいです。ドナルド・サザーランドの敏腕刑事(がなんで盗難車の担当になるのかは不明)ぶりもステキです。ノラに積極的にアタックする所も、心配して聞いているのに何も話してくれないノラについキツつ当たる所も、ほのぼのとした優しさが漂っています。さすが息子ゆずり(逆だっての)。あらすじ上では結構スリリングな内容のようですが、追っていると言われる悪い奴なんて一切出てきません、これはコメディー映画です。話は天下の脚本家ニール・サイモンの作品なので、構成やら本に文句のつけようはありません。ので、ヘタな勘ぐりなしで安心して見ていられます。
マイケル役のマシュー・ブロデリックってどっかで聞いた名前だなぁと思っていたら「ゴジラ」(アメリカの)の主役だった科学者役の人!面影ないです。このマイケルはとってもかわいい。

最初の感想の時に、私はキーファーを見つけられなかったのですが「わかったら教えてー!」と載せた所、「ノラとマイケルが車で学校に来た時に、フェンスの前に立ってる子じゃない?」「マイケルが車を降りた後に仲間にくわわる友達の中にキーファーらしき子が・・・」とお返事をみなさんからもらい確認しました。そーです、これだ、キーファーだ!没頭10分ぐらいの時に、学校のフェンスの前でたばこを吸っている中の金髪の子です。本当にちょっとしか出ていないのですが、キーファーにだけ注目してみていると、ちょっとしたしぐさに面影があります。15才かぁ・・・かわいいー。
キーファーメインページへ   出演作品へ