ワイルド・スタリオン

原題:Dead Heat
製作年:2002
監督:Mark Malone
脚本:Mark Malone
キャスト:Kiefer Sutherland,Anthony LaPaglia,Radha Mitchell,Lothaire Bluteau

                
内容:犯人を追跡中に心臓発作を起こし倒れてしまったPally(Kiefer)は、警察官を辞める事を余儀なくされ、自殺まで考えるすさんだ生活を送っていた。そんなPallyを心配した別居中の妻CharlotteはPallyの義理の兄Rayになんとかして欲しいと相談する。Rayは馬が好きだったPallyに、自分達が昔買った馬がとてもいい競走馬に成長した事を言い、その馬で一儲けしようと持ちかける。あまり期待していなかったPallyだったが、その馬の素質のよさを見て取ると、その計画に乗る事にする。ジョッキーにはいかさま野郎だったが今は立ち直ったというTonyという男を仲間にする事にしたが、TONYは今もギャンブルで借金の取立てに合っていた。彼らは初戦で申し分ない成績を収める事ができ夢が現実になる事を信じる事ができたのである。しかし直後、脅されたTonyが借金取りに無断で馬を渡してしまったのだ。Pally達は馬を取り返しに行くが、その時Pallyは身を守ろうとして人を殺してしまうのだった。

感想:まずこの作品もパッケージと内容がぜんぜん違いました。表紙ではドレスアップした出演者がいますが、1度もドレスアップなんてしてないし(^^;)。ジャンル的にはアクションですが、心臓病を持っているPallyはすぐ倒れてしまうので、迫力のシーンというのはありませんでした。どちらかというと心臓病で仕事を失い生きがいをなくしたPallyが自分達の馬に希望を掛ける事によって立ち直ってゆく姿を描いた作品という方が中心になっています。つまりアクションは付け合せ。どーもサブストーリーが多くて多少内容が薄くなってしまっている感はありますが、悪くはない作品だと思います 。個人的にはもっと競馬のエピソードをメインにサブストーリーは少なめにした方がよかったんじゃないかと思うのですけどね。
 心臓病が原因で年相応の運動ができないPallyが「オレはまだ35歳だ・・・」と漏らしている通り、気は若いのだけど体がついていかないという雰囲気で、喜怒哀楽を存分に表現しています。Rayとのやりとりはとても子供っぽく、奥さんとの時は大人の顔で、イタリア人との時は暴力男になってます(なんだそりゃ・・・)。 んが!落ち込んだ時の表情は希少価値あり!自分が殺されそうになって人を殺してしまうのですが「人殺しちゃった・・・はぁ・・・人殺しちゃったぁ・・・・」とうじうじ落ち込んでる姿ははっきり言ってとてもかわいいです(^^;)。それから馬に触れる時のやさしい表情は、キーファーは本当に馬好きなんだなぁって思うほど自然です。裸馬(鞍とか何もつけていない馬)に乗るシーンがありますが、さすがに裸馬には乗らないらしく吹き替え、キーファーの乗馬シーンを見てみたかったものです。
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