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内容:アメリカの国境付近の軍隊で、１人の兵士が口を塞がれ、血を流して死んでいた。犯人として、２人の若い兵士が起訴される。容疑は体罰を与えて殺したというものであった。海軍内部調査室のギャロウェイ少佐（デミ）は、その死が内密に行われている部隊ぐるみのリンチによるものではないかと疑いを持った。ギャロウェイ少佐の申し出により、海軍はキャフィ中尉［海軍弁護士］（トム）を事件の担当弁護人に任命する。被告と接したキャフィは、法廷で彼らの無罪を主張する。彼ら達は上司の命令によって、その兵士へのリンチを行ったのである。海軍ではリンチを禁止していたが、コードＲという極秘のリンチ命令が存在した。将校達はそのような命令は、噂で実際は存在しないと主張する。勝訴のキーワードは、将校達がこのコードＲの命令を出したと認めさせる所にある。しかし、尋問対象が将校（つまりキャフィ達より偉い）である事、実際コードＲがあったと証言してくれた大佐が、自殺してしまったりと、八方ふさがりになってしまう。証拠を揃え、打てる手をすべて打った最終公判。証人喚問に立った大尉に、コードＲを認めさせなければ裁判の負けは見えている。はたして、キャフィは大尉に認めさせる事ができるのだろうか。 |
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感想:法廷サスペンスというジャンルの映画。この作品はもともと舞台用の脚本でブロードウェイでロングヒットを飛ばしたものだそうです。脚本も舞台と同じ作者が執筆したと言う事で、どうりて完成度の高い作品のはずです。そんな輝かしい経歴をお持ちの作品なので、こんな豪華な面子が揃ったのでしょうね。特に対立する側がすごい、ジャック・ニコルソン、ケビン・ベーコン、で我らのキーファー・サザーランド。まさに実力派ぞろいです。結構こういう作品って、主人公の弁護士となんか関わりのある女性が、ああなってこうなって・・・ ってあるもんですが、この映画は法廷での戦いをスリリングに進行させているのみ。結構もの足りないと思う人はいるかも知れないけど、法廷サスペンスを見ているわけだからそんなおまけは必要ないはず。私はそれは良かったと思います。おぼっちゃまで楽観的、しかしやると決めたらまっしぐら、という役はトム・クルーズにぴったりです。特に最後のトム・クルーズとジャック・ニコルソンの全面対決は本当に見ごたえがあります。 前の感想で（知らない方ごめんなさい）キーファーはあまり目立たないなどと書きましたが、とんでもない、この目は節穴でした。キーファーは全体的に色素が薄いので（白人、青目、金髪）ビデオなどの画像の荒いもので見ると、表情がよく掴めなかったんです。ＤＶＤを購入してもう一度見てみると、ケンドリック中尉という難しい役柄を、ぐっと押さえた演技でよく演じきっていると思いました。ケンドリック中尉はエリートで軍人としての信念を貫き、上官の命令は絶対であると信じて疑わなかった、よく言えば素直、悪く言えば堅物です。初めはツンとしてキャフィ達を見下しているのですが、公判の証人喚問でキャフィに信念を砕かれ、静かに取り乱す様子は絶品です。すばらしい！なんで今まで気が付かなかったのか・・・。でも変わらないいい所が１つ、やっぱりエリート役が一番似合います！ 「ER」のカーター先生が出演してるのって、結構メジャーな話だったのですね。プロフィール見たら、載ってました。ちなみにカーター先生は（でもカーターファンではない）みんなをお迎えに来るシーンと兵士の証言のシーンで出ています。 | |