24 Season3

原題:24 Season3
製作年:2003/11-2004/5
監督:Joel surnow,Robert Cochran
脚本:Joel surnow,Robert Cochran
キャスト:
キーファー・サザーランド,ジェームス・バッジ・デイル,エリーシャ・カスバート,サラ・クラーク,デニス・ヘイスバート,レイコ・エイルス,カルロス・バーナード
「24Season3」公式HP    「24」日本公式HP 


内容:大統領がバイオテロに倒れた日より3年後、ロサンゼルスにバイオテロが発生する。CTUへ復帰したジャックは潜入捜査官となり麻薬組織のラモン・サラザールを逮捕していた。ジャックとパートナーを組む若い捜査官チェイスは、CTUへ仕事をしているキムと付き合っている。一方トニーとミッシェルは結婚していた。ある日衛生局の前に腐敗した死体が放置された。調べた結果それは感染後24時間以内に死に至るというウィルスに犯されたものだった。その後、実行犯より6時間以内にラモンを解放しないとこのウィルスを公共機関にばらまくという声明が入った。ジャックはこの犯人をラモンの弟ヘクターによるものだと推測する。CTUは細菌の確保と犯人の特定を急ぐが、 そこにはある大きな秘密があった。

感想:評判のよかったシーズン3ではあったものの、正直シーズン1,2を超えられる作品ができたのだろうか、と言う不安がありました。ジャックにパートナー、キムのCTU入り、トニーとミッシェルの結婚など、設定がすでに興味深いものだった分、内容が前評判に負けてしまっていないかと思ったのです。しかし、シーズン3は予想を超えた作品になっていました。本当にびっくりです。どの作品もそうですが、シーズンが増えるに従いマンネリに陥りますし、ヒットの続編という事で多少手を抜いたりしてしまったりしますが、この作品はテンションもスケールもストーリーもパワーアップしています。展開の早さもさることながら、今回も複数の出来事が同時進行してゆく訳ですが、この絡み合いも絶妙です。恐るべき「24」スタッフ!!という事で、キーファーファンの私たちはまたキーファー作品の傑作を手に入れられる事ができた訳です。今回ジャックは潜入捜査のダメージもあり非常に精神的にもギリギリで、ヘロインにも手を出している。そんなジャックをかろうじて支えているのは、やはりキムでした。そのキムもすっかりCTUの仲間入り、今まで何度も修羅場を超えて来た彼女だからこそ、父親や彼氏の危機も心配しながらも冷静に受け止めたりしており、シーズン1、2をふまえた彼女の成長ぶりがストーリーに非常に生きていたと思います。ジャックのパートナーのチェイスも、最初一体どういう関係(反発しているとか、ジャックに振り回されるだけっぽいとか)になるのかと思っていましたが、見事にジャックの片腕を勤め上げていました。というか今回ジャックがあまり怪我をしなかった分、チェイスが酷い目に遭わされすぎです、お疲れ様です(^^;)。最初はジャックに追いつけ追い越せという感じでしたが、後半どんどん存在感を上げて、後半はすごく頼れる捜査官に見えて来ました。しかし私が一番感心したのは、本筋のストーリーがとても血なまぐさいので、そのままやったらとてもグロテスクな話になってしまう所を、トニーとミッシェルの夫婦の愛を絡ませた事で、とてもいいバランスになった事です。この2人が作品をとても身近にしてくれたと思います。お見事です。
それにしても一体キーファーのどこにあれだけの事をやり遂げる力があるのか、感心するばかりです。キーファーファンをしていて、突破している姿を見るのは非常にうれしいのですが、逆に止まっちゃった時大丈夫か?と思うほど突っ走ってますよねー。こうなったら、ずっと突っ走って頂きましょう!I LOVE KIEFER!
キーファーメインページへ   出演作品へ