登山報告 三峯山(鍋山) 605mh ★★ 天候   快晴   平成1923日(土)

 以前、千部ヶ岳に登った時、その手前にどっしりとした気になる山があった。後で調べたら三峯山という何とも平凡な名前の山だった。鍋を伏せたような形から鍋山とも呼ばれているようだ。登山口となる御嶽神社を探すが、新しい道が出来たようで解りにくかった。駐車場に地元の人がいたので聞いたところ、神社の鳥居をくぐり登っていくようだ。暗い杉林を登ってしばらく行くと、階段状の岩の積み重なった厳しい場所を通過する。所々分岐があるが、険しく山頂までは直に行けないようだ。一旦なだらかになり展望も開け日光の山並みが開けたのもつかの間、また杉林の道になり急登が続く。この山は、下界から見ても解るように一気に立ち上がっているので、稜線に出るまでが大変だ。稜線の奥の院分岐に付いたのは、歩き始めて約1時間かかった。稜線からはなだらかな道が続く。北側にはロープが張られ、立ち入り禁止の標識がずっと続いていた。この山も吉澤鉱山の所有らしく、採掘が山頂近くまで行われている。ここからはアップダウンと、採掘のため道が大きく迂回されたりで、思ったより時間がかかるが、所々展望が良いので飽きさせない道だ。最後の鞍部を下り、最後の登りを登って勾配が緩くなり山頂が近くなってきたようだ。山頂直前に分岐が有り解りにくい。ちょっと見ると立ち入り禁止の標識しか無いが行ってみると山頂であった。山頂は狭いが、三角点があり山名板が何と6枚も設置してあった。人気のある山の様である。虎ロープの先が展望が開けた場所があった。日光連山の展望が素晴らしいが今休んでいる、この場所まで採掘が進んでいる。眼下には採掘のための道と重機しか無い。峠らしきところに昔からあったのであろうか、標識らしき物が見えた。採掘される前は重要な分岐点だったのであろう。この山もいつかは武甲山や叶山と同じ運命をたどるのかと思うが、後で聞いたところ山全体は残して、北側斜面のみ削るだけという話だった。南側斜面は御嶽神社の霊場になっているので崩せないのであろう。下山は鞍部まで戻り、一気に神社裏手まで降りる。一時間かからず神社の駐車場まで着いた。この山は南面と北面では全く違った表情で、こういう山も珍しい。

※※※コースタイム※※※ 

神社p10:49〜奥の院分岐11:49〜山頂12:47 13:17〜神社p14:03