登山報告 後袈裟丸山 1903mh ★★ 平成2年9月8日(土)天気晴れ時々曇り

 

坂戸林山会としての第50回目の登山は、足尾3山の一つ袈裟丸山。この山は懐が深く、一般的な登山ガイドでは寝釈迦から4時間かけて登らなければならず、林山会の平均的な行程時間である日帰りでは厳しく、半ばあきらめていたが裏登山ルートを発見した。このルートでは往復5時間で後袈裟まで往復できると有るので今回はこのルートを使うことにした。

小中登山口まではサニーではかなり厳しい道が続いた。登山口には立派な道標があり杖も置いてあった。道標によると登り3時間とある。登山口から急な登りを約30分で八重樺平、ここは白樺の木が多く平で登りやすい道が続いたが、しかし熊笹の薮が深く足下を注意しなければ歩けない。ここから稜線まではそんなにきつくない登りが続いた。しかし笹藪がだんだんと深くなり背の丈ほどの薮も出現、これにはほんとに閉口してしまった。冬で薮が消えていればこの山は登りやすい山といえるだろう。稜線からは最後の登りの直登で後袈裟の山頂に到着。山頂には三角点の他には何もなく、展望もいまいちであった。ここから前袈裟までは八反張りのコルをへて約40分で着く。このコルにはカモシカやさるなども生息し楽しみなところであったが、ガスも出てきてここまで2時間半かかっているので体力も消耗している。後袈裟の方が標高が高いので今回はここまでとした。下山は約2時間で降りられた。行きよりも帰りの方が天気が良くなり八重樺平からは今登ってきた前袈裟から後袈裟の稜線もくっきりと見えた。それにしてもおおらかな山であった。

帰りの途中大滝に寄ってみたが、この辺ではしばらくぶりの素晴らしい滝であった。

 

    ☆ コースタイム ☆☆☆

小中登山口11:00〜後袈裟丸山13:37 14:15〜小中登山口16:13

大滝入口〜約10分〜大滝