赤倉山 1442mh   1999/11/28 晴れ

最後に残っていた、足尾の秘峰その2。年内に登ることができるか解らなかった、赤倉山には中倉山を登ってわずか5日後に登ることができた。足尾の山々もこれで一区切りだ。奥の方にはもっと隠された山があるとは思うが。

 登山口となる深沢集落跡から林道をわずかに行った地点で車を止め、ここから歩き始めた。この先林道は路面状況が悪いにもかかわらず通行する車は2台あった。まもなく林道の終点。ここまで歩いてくる間にも両側には柵が張り巡らされていた。鹿はこんなに低いところまで降りてくるのである。終点から道は二手に分かれていた。目標になる県道は沢を渡ったところに延びていた。県道中宮祠足尾尾線(尾の字は一つよけいだと思うのだが。)は沢に沿って歩きやすい道だ。歩き始めて30分たったであろうか登ろうとしていた巡視路があり、目標となる木にビニールテープがぐるぐる巻きになっていた。ここから巡視路を登り始めた。沢沿いの巡視路はしばらく歩くと不明瞭になり、とうとう沢歩きになってしまった。このまま沢を詰めても良いのだが、山頂直下ではきつくなりそうなので右側の尾根を登り稜線を目指した。最後は両手両足を使う、林山会いつもの姿での登山スタイルになった。

稜線に到着。稜線上は思っていた笹の気持ちの良い、歩きやすい稜線であった。山頂には左に進路を変え約10分で到着した。山頂はそんなに広くはないが、雰囲気の良いところだ。少し下ったところに展望の良いところがあったので、そこから5日前に登った中倉山の山頂を双眼鏡でのぞくと、確かに白い人工物があるのを確認した。登山口から山頂までは1時間半くらいで着くかと思っていたが、その通りであった。下山路は登ってきた道をそのまま下るのはきついと判断し、稜線にたどり着いた地点を通り過ぎ、歩きやすい尾根をそのまま下った。このルートは歩く人がいるのだろう、時々赤テープやらビニールひもがありそれを目標に下ったが、最後にはわからなくなりルートファインディングになった。降り立った所は今朝登ってきた沢の部分であったのでほっと一安心。県道までは一気に下った。

 前回中倉山の時は鹿に7頭もでくわしたが、今回登山者はおろか鹿一頭にもあわない足尾を象徴する山旅であった。

kkk コースタイム kkk

深沢集落跡10:15〜登山取り付き10:59〜稜線12:28〜山頂12:39 13:20〜取り付き点14:15〜深沢集落跡14:42