竜ヶ岳(岩岳1410mh ★★ 天候 曇り 平成13429(日)

 

 去年の冬の角落山の帰りに下見をし、雪が解けるのを待っていた竜ヶ岳(地元では岩岳と呼んでいる。)に登る。あらかじめ倉淵村の観光担当の方にメールで情報をもらっていたので安心して登ることが出来るだろう。鷹ノ巣林道のゲート自体は開いていたが、ダム工事の影響で周辺の道路が閉鎖されていたので、柵の前に車を止め林道を歩き始める。メールによると約3Kmなので足慣らしに丁度良い距離である。林道は途中で工事をしていたり路肩が崩れていたり道が陥没したりで車で入っても大した距離は稼げない。滑川林道の分岐に光苔洞窟2.7kmの看板があった。さらに林道を進むと視界が開けこれから登る竜ヶ岳の全貌が現れた。まもなく登山口に到着。竜ヶ岳の文字はないが光苔洞穴860mの看板がありここから登るようだ。沢が大規模に崩れ道をふさいでいる。大きな岩を乗り越え登山道に取り付いた。道はそんなに悪くないが途中2カ所大規模に崩れている。目印になるテープを頼りに2回沢を横切る。テープとケルンが無ければどこを歩いて良いのか迷う場所である。急な荒れた道を進むと右手に看板がある。光苔の洞穴のようだ。登山道から少しはずれ洞穴まで登る。天然記念物の光苔は洞穴の中でエメラルドグリーンの光を発していた。ウサギコウモリは持ってきた懐中電灯の光が弱いため確認する事は出来なかった。すばらしい光苔を見るにはそれなりの足ごしらえ(運動靴では厳しい。)と気合いが無いと見ることは出来ないようだ。登山道はこの先荒れているが沢沿いに登り、まもなく十八曲がりと呼ばれるジグザグの道が始まったが、この道は良く踏まれ歩きやすい。ジグザグが終わると笹藪に変わった、背丈ほどの笹藪をかき分けまもなく稜線に到着。多少の藪はあったが10分かからず山頂に到着。ゲート下から歩いて約2時間20分かかった。

頂上にはメールにあった石宮と、無いと思われていた標識も2つ古木にかけてあった。展望は無いが思っていたより明るい山頂であった。しかしあと1ヶ月もすればうっそうとした山頂になるであろう。ゲート付近に車が何台か止まっていたので、だれか登っているかと想像していたが、出会ったのは山仕事に来た人だけという、全くの静寂の山であった。

最近は少し有名な山で有れば登山口にはバスで団体がどっと押しかけ、静かな山歩きが出来る山が本当に少なくなっていたので今日は大変満足な一日である。林山会久々の2段道標式の看板を建て下山にかかる。途中もう一度光苔を見学、撮影し登山口に着いたのは山頂から1時間後であった。

 

☆☆☆ コースタイム ☆☆☆

ゲート下9:38〜登山口10:22〜光苔洞穴10:53〜稜線11:50〜山頂11:57 12:37〜洞穴13:13〜登山口13:37〜ゲート下14:31

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