山荘の朝は足元から昇る朝日で目覚めます。
群馬県の山並みを赤く染めて冷たい空気を引き裂くように昇る朝日は、柄にもなく手を合わせたくなる風景です。
おかげで朝早く目覚める健康的な生活が送れます。
今日も自由で気ままでゆっくりと過ぎる至福の時を予感させる朝です。
裏の古い物置の天井に大スズメバチが巣を作った。
不覚にも刺されるまで気が付かなかった。
孫達が遊びに来たら大変、命にもかかわると脅され業者に駆除をお願いする。
それにしても刺された時は焼き火箸で殴られたような衝撃だった。
参考までに駆除は15000円なり。
長女一家が来ると山荘は一気に賑やかとなる。
自分で収穫した採たての野菜の食事で好き嫌いのわがままも影をひそめ、いつもよりたくさん食べているようだ。
孫達には花壇も畑も境界線はなく、気ままに走り回っているのがおかしい。
にわか百姓なのに自然の恵みは偉大である。毎年豊かな収穫を授かってくれる。
私が手にしているのは、あまり自慢できない収穫の遅れたキュウリである。
大量に実って採りそこなって巨大化するのは夕顔、オクラも同様。
これでも年間40種くらいの野菜を作っている。
まだ姿を見ていないが敷地の南斜面に狸の巣が出来ている。どんな一家が引越ししてきたのか楽しみだ。
昨年は収穫直前のトオモロコシがきれいに食べられていたが、犯人はどうもこいつのようだ。
食住接近で巣を作ったようだ。扶養家族が増えたと思ったらいとおしさが沸いてくる。
採れすぎた冬野菜の大根やごぼう、ニンジンなどを地元のやり方で室の中で越冬させる。30cm深さの穴の中にわらを敷き、野菜を包み込むようにして埋める。
頂部に野菜の呼吸のためにわらの先端を出しておく。
大切なことが一つある。一番下に杉の葉を入れておくことである。
野鼠が室の中の大根をかじろうとして地面を掘り進んできても、杉の葉が目にちくちくと刺して痛くて退散するからである。