山荘の春は雪解けと共にやってくる。
最初に水仙と芝桜が咲き、あっという間に花壇は花盛りになる。永い厳しい冬が終わったことの喜びを一度に爆発させたような劇的な変化を見せる。
春は菜園の土作りの時期でもある。
近くの牧場から頂く牛糞をたっぷり鋤き込んで畝を作る。夏野菜のための大切な作業だ。心地よい汗と共に高原の菜園ライフのスタートである。
山荘近傍は山菜の宝庫といわれている。たらの芽やわらび、こごみなど今では貴重な野生の山菜が「これでもか」というぐらいに採れる。
この時期山菜のてんぷらは、軽く30種位の種類を楽しめてほろ苦い味と共に香りいっぱいに豊かな自然を満喫できる
夏野菜の王様、トマトです。
最近甘いだけの「桃太郎」が主流で、在来種の苗を買うのが困難となりました。
トマトはあの独特の青臭さのある、木成りで完熟させた昔からの品種が最高である。
自家製のケチャップを味わえる実り豊かな時期です。
秋は生い茂るに任せたコスモスが山荘を埋め尽くします
よく見ると色や模様の変化が豊富でとても菜園の敵とは思えません。
野菜たちも元気に共存しています。
この時期カボチャ、キュウリ
夕顔、サツマイモなど蔓の野菜が足の踏み場のないくらいにはびこっています。
山荘の駐車場からの入り口を示すパーゴラと建物のミニチュアで作ったポスト。全て手作りです。
それと、とうとう手作り出来なかった女房殿です。
建物まではコスモスを掻き分けて花びらと香りのシャワーの中を突進していきます。
12月の初旬になると、毎年雪に追われるようにして山荘を離れます。
冬支度は水道の凍結防止から始まります。水道管には電気ヒーターを、管内の水は地面が凍らない深さまで落とし、地上の配管部から水分を全て取り除きます。
トイレの水タンクはもちろん排水管内は不凍液を入れています。
石油ボイラー内の細い配管は何度も凍結で破損させてしまいました。
暖かい湘南から来て、慣れない事に悪戦苦闘しました。