第3弾 デンバー〜サンフランシスコ
2000年8月5日〜8月15日

【その14】 AZ州ケイエンタ→UT州レイクパウエル→AZ州ペイジ


■Aug 9 2000(wed)晴れのち曇り

簡易クーラーボックス
 出発前に簡易クーラーボックスを作る。宿でスーパーの袋いっぱいに氷をつめ、その中に「命の水」や果物を入れ、袋ごとセーターで包む。そして、その簡易クーラーボックスをパニアケースの上に網でくくりつける。ナオタンはその上に少し右足が乗る形となり、太ももからお尻にかけてヒンヤリしてかなり気持ちが良いのだ。その効果は絶大でこの先の過酷な旅の中でも多いに役に立つ。しかし、この灼熱地獄の中ではものの数時間しかもたないのが難点で・・・。

グレンキャニオン/レイク・パウエル
 朝7:30に出発。レイク・パウエルへ向かう。ハウスボートがモーターボートを牽引していたレイクパウエルは、グランドキャニオンの上流にあり、峡谷の中を流れるコロラド川を堰き止めてできた、世界で2番目に大きな人造湖。湖の長さは約300kmと東京−名古屋間に相当する。入り組んだ湖岸線は3,100kmもあり、満水になるのになんと17年もかかったそうだ。湖周辺一帯はグレンキャニオン国立レクリェーション地域として保護されており、ウォーターアクティビティーのメッカとして賑わっている。モーターボート、水上スキー、タイビング、パラセーリングなど、ありとあらゆる水上スポーツが楽しめ、アメリカ人達はここでキャンピングバスのボート版のようなハウスボートに寝泊まりし、バカンスを楽しむようだ

ボートツアー
 ワーウィープマリーナでレイク・パウウエルのボートツアーの半日コース(5時間)を申し込んだ(人気ツアーだそうなので前日に予約を入れておいた)。ボートツアー船はほぼ満席。観光客の国籍もさまざま。2階建ての高速ボートには、無料の飲み物が用意されており、売店もあった。まずは皆が景色のよく見えるアッパーデッキ(2階)に陣取る。しかし、陰がなくめちゃめちゃ暑い。しかし外国人達は日焼けをまったく気にしない様子で、水着に着替え、日焼けオイルを塗って日光浴を楽しんでいた。私達は持参した「冷たい」オレンジやリンゴ食べる。このツアーの目的地は「レインボー・ブリッジ」で、そこへ行くまでの間のクルーズを楽しむのだ。ボートは渓谷の間をぬって軽快に進む。左右には大きな岩壁やキャニオンなどが間近にせまりなかなかの迫力だ。ぬけるような青い空と白い雲、茶褐色の岩肌とエメラルドグリーンの湖水のコントラストが鮮やかだった。ボートの背後ではその波を利用し、ジェットスキーがシュプールを描いてジャンプをしながら追いかけてくる。ボートでは船長さんが次々に現れては消え去る左右の景色のガイドをしてくれる。

レインボー・ブリッジレインボーブリッジの船着場
 出航してから2時間程、ナバホ・マウンテンに近づくと、ボートは急にスピードを下げた。この先は入り江が複雑に入り組み、谷が急に狭くなり左右の岩壁がせまってくる。ボートはゆっくり峡谷の水路をうねるように進んで行った。さらに20分程奥へ進むと目的地の「レインボー・ブリッジ」が見えた!桟橋にボートが着くと、そこかから10分ほどトレイルしてそれに近づいてゆく。世界最大のナチュラル・ブリッジ(穴のあいた岩)。高さ88m、差し渡し84m。レインボーブリッジそれは自然に出来たとは思えない完璧なアーチを描いていた。先住民達が「虹が固まって石になっていしまった」と伝えるのも、なんだかわかるなぁ。

砂道でバイクがスタック
 帰りは2時間弱でワーウィープマリーナに着いた。その後、グレンキャニオン・ダムのビジターセンターへと向かった。途中、レイクパウエルの美しいビューポイントがあるらしく、標識をたよりにこれまでの舗装道路から、ダートに入った。このダート、普通のダートに見えたのだが、入ってみると、深い砂の道。しばらくフラフラと進むも、とうとう途中でバイクが進めなくなった。仕方なくナオタンは降ろされ、タナオはUターンを試みるが、道幅は狭く、結局、降りてバイクを押すはめに。アスファルトの上ではバイクを押すのは簡単だが、深い砂の上では大変。タナオとナオタンとの二人がかりでもRTの巨体はなかなか動いてくれない。夏の日差しがドンドン体力を吸ってゆく。「マズイよ〜〜〜」と焦ってたその時、1台の車がやってきた。「神のお助けじゃ〜」。窓を開けて「どうしました?」「「お手伝いしましょう!」と声をかけてくれ、中から若い青年2人が降りてきてくれたのです。「ワン・ツー・スリー!」と4人が声をかけあって、ようやくRTを救出。「助かりました。ありがとう!」「んっじゃ!」。その後彼らは何もなかったようにその場を去って行った。暑さと動揺で、彼らの名前を聞くのも忘れてしまった。この場をお借りして本当にありがとう。ホント、世の中悪い人ばかりじゃないよね。しかし、ダートをなめてはイカンね。

グレンキャニオン・ダムグレンキャニオンダム
 結局ビューポイントはあきらめて、ダートを抜け、ビジターセンターへと直行した。それはダムの真横に作られており、ダムを真上から見る事ができる。コロラド川を塞き止める「グレンキャニオン・ダム」は、アメリカで第2番目に大きななダム(ちなみに1番目はフーバーダム)で、高さ216m幅475m、1956〜1964年にかけて建設されたそうな。おもに発電、水害予防、水がめとして利用されている。ビジターセンターでは建設行程や当時の現場の様子がビデオなどで見る事ができる。タナオは工事課程に非常に興味を示していた。センターからダムの下を見ると、人が米つぶほどに見え、その大きさがわかった。

 少し早いが、そこから一番近い町、ペイジに宿(ラマダイン)をとった。部屋はレイクビューで眺めも良かった。時間が早い事もあり、火照った体を冷やそうと、水着に着替えて宿のプールへ。宿のプールで泳ぐタナオ「ドボーン!」一気に身体は冷やされた。日も暮れかけて少々肌寒くなってきたので、早々に退散。お風呂に入った後、テラスのイスに腰掛け真っ赤な夕日を眺める。ナンともリゾートな気分。昼間の厳しい日差しがウソのように、爽やかな風が吹いていた。今宵はホテルのレストランでビュッフェ。好きな物を好きなだけ頂く。「食べ放題」にしては、どれも味は良く、種類も豊富で満腹となった。食後は腹ごなしにページの町のメインストリートを歩き、明日の朝食とカメラのフィルムを買う。有り難い事にスーパーがあった。が、店と出て宿へ戻りかけると急にポツ、ポツ・・・。雨だ。必死に走り再び汗をかいて宿に戻った。


本日の走行距離:125マイル
お小遣い帳:朝食   $5
        昼食   $5
        夕食   $45
        宿泊代  $112