第3弾 デンバー〜サンフランシスコ
2000年8月5日〜8月15日
【その13】 CO州グランドジャンクション→アーチーズ国立公園(UT州)
→モニュメントバレー(AZ州・UT州)→AZ州ケイエンタ
| ■Aug 8 2000(tue)晴れ アーチーズ国立公園 朝はコンビニで買った甘〜いマフィンとトマトジュース。朝から気温はすでに30度近くに達しており、食欲もわかない。宿を9時に出て、ユタ州のアーチーズ国立公園へと向かう。 I-70を西へ2時間程走り国道191へ降りる。ガソリンスタンドで、早めの昼食。立ち食いでホットドッグを水で流しこんだ。たまたま給油に寄ったハーレーの中年ライダーと言葉を交わす。彼はテキサスからスタージス(注)を目指しているとのこと。それから国道191を1時間ほど南下。茶褐色の岩山の間を走りアーチーズに到着。ここは岩の芸術作品、トクに穴=アーチのあいた岩が集まる所で、294Ku(東京23区の約半分)の地域に、大小約1,500のアーチ型の岩があるらしい。ゲートで、国立公園年間パス($50)を購入。まずはビジターセンターへ。 ここには公園内の数々のモニュメントを見学するにあたっての注意事項が壁に書かれてある。「必ず一人につき1リットル以上の水を持参」との事。本日の予想最高気温42度Cとのこと。このあたりで水を持たずに歩く事は本当に命に関わるのだ。さて、ワタシ達はまず、「バランス・ロック」(写真左)を見る。頂上に乗っかった岩が今にもゴロンと転げ落ちそう。そばに近寄って見ると、写真で見て想像するようりもはるかに大きかった。隣にあった小さなバランス・ロックは数年前に嵐の為に崩れてしまったらしく、このバランス・ロックが崩れるのもそう遠くないのかも・・・。 その後、「ダブル・アーチ」(写真下)へ。一ヶ所から2本のアーチがV字型にかかっている。自然にできたとは思えない見事な二つの橋。上を見上げると迫力満点で、空がひときわ青く見えた。【タナオ注】スタージス:サウスダコタ州西部の小さな町。8月上旬の1週間、「ラリー&レイシーズ」というバイクのイベントがあり、ここに全米から十数万の(特にハーレーの)ライダーが集まる。時期外れながら去年7月に車で訪れたが、こんな小さな町に数万のバイクが入れるとは信じ難かった。今年は会社のJ女史がダンナとタンデムで参加したらしい。今回、各地で出会ったライダー達の多くがここを目指していた。 ディリケート・アーチ そしてこの公園の中でももっとも有名でかつ美しい橋と言える「デリケート・アーチ」へと向かう。が、既にこの時点で、暑さのため2人はバテバテ。しかも、デリケートアーチは先の二つとは違い、そう簡単にはお目にかかれない。駐車場から2.4キロを歩く。距離はたいした事ないのだが、日陰がほとんどない灼熱地獄の中のトレイルは今回の旅の中で最もきつく感じた。とにかく暑い。気温は40度を超している。歩き始めてすぐ原住民の廃居を発見。しかし道をそれて見に行く元気も無かった。足元はサラサラの砂地で足を取られて歩き辛い。 途中から巨大な1枚岩の上を歩くのだが、今度はアップダンがきつく、しかも白い岩からの照り返しが強くよけいに暑い。少し歩いては休憩、持ってきた「命の水」を飲む。すると再び歩く時には身体はさらに重く感じられた。道標代わりの積石をたどって歩いてゆく。いよいよ息が切れ、心臓がバクバクし荷物はすべてタナオに。それでも途中で断念しようかとあきらめかけてた時に、ようやく待ちこがれていた景色。端正なアーチがワタシ達の目の前に現れた。赤褐色の滑らかな岩が円形劇場のように曲線を描く、その一角にアーチはそびえていた。片道2時間程かかってたどり着いた時、ナオタンは倒れ込むほど疲れきっていたが、その姿はその疲れを吹っ飛ばす程の存在感があった。ヘロヘロのナオタンとは対象的にタナオは元気だ。 さらにアーチの根元まで近づき写真を撮っている。疲れきったナオタンはしばし岩陰でお昼寝。すると、何やらいい香り・・・。戻ってきたタナオが横でアーミーナイフを上手に使ってリンゴをむいているのだ。なんと、珍しい事もあるもんだ!普段ぜったい料理どころか包丁など持った事のないタナオが、リンゴをむいてるなんて。ここまで来た甲斐があったよ。ホント! デリケートアーチ アーチ下の人から大きさが分かる?夢にまで見たコーラ デリケート・アーチからの帰りは休む事もなく一気に下山できた。しかし下りもきつい。ペットボトル2本(合計2リットル)の水はすでにナオタンがほとんど飲みほしてしまい、帰りの分も途中で無くなっていた。「コーラが飲みたい〜」「氷がいっぱいのコーラが飲みたい〜〜〜」。ほとんど減量中のボクサー状態である。これまでは二人して「禁コーラ」していたのだが、ここに来てたまらなく飲みたくなった。あびるぼど・・・「下山したら、一番近い町でコーラ飲もう!」。呪文のように唱えながら歩いた。「コーラ」「コーラ」「コーラ」・・・。そしてバイクが待つ駐車場へと到着。これが車ならクーラをがんがん効かせて、冷たい飲み物なんかがすぐに飲めるのだろうけど、バイクはここからも地獄だ。うだった体に太陽で焼けたアツアツのバイクジャケットを着て、恐怖の石焼ヘルメット。ガマン大会でサウナの中で鍋焼きうどんを食べるような気分と言えば想像できるかなぁ?そこからコーラを目指しアーチズ国立公園を後にした。20分程走り一番近いファーストフード店へ賭け込んだ。「ラージ・コーク一丁!」。このコーラは格別だった。店内はクーラが効いていてまさに天国。しばらく休憩しやっと正気に戻った。 モニュメントバレー 今日はさらにあと2時間程走りユタ州とアリゾナ州の州境付近にあるモニュメントバレーをめざす。果てしなく続く荒野の丘陵地をアップダウンしながら進んで行き、峠を越えると赤土ばかりの平原が広がった。その辺りから再び「岩の芸術」が点在している。すでに夕方6時を過ぎているというのに、日差しはきつく暑い。 透き通るような青い空と赤茶けた砂漠の荒野とのコントラストが印象的だった。時間がたつにつれ太陽が沈みかけ次第に岩山が赤く焼けてくる。これまでの高い日差しに代わり、斜光線でさらにモニュメントは立体感を増した。「モニュメントバレー(写真左)」は大昔、グランドキャニオンと同じように大渓谷だったが、何億年という長い年月をかけて、風化、浸食され岩山だけが残った。正式にはナホバ・ナショナル・モニュメントとされ、ナホバ族インディアンの居留地となっている。西部劇や映画などでもたびたび登場する景色だが、実際の目で見ると、切り取られた四角い画面とはスケールが違い、雄大で想像を遥かに超えていた。長い長い年月をかけ自然が作った芸術。360度の大パノラマの中に立って、自分の存在のちっぽけさを痛感した。完全に日が沈むと今度は暗闇にモニュメントのシルエットが浮き出てきた。今日の宿へは国道163を30分程南下。街灯のまったくない田舎道だ。タナオによれば、この辺りは有名な観光地の割に宿が少なく、飛び込みで部屋を取るのは難しいとのこと。というわけで前日にケイエンタという町の宿(ベストウエスタン)を取っていた。これは大正解。宿に着いたのは8時ごろだったが、この日は夕方5時の時点で、周辺の宿は全て満室。宿の受付では「車で3時間の範囲には全く空室がない」と言われてガックリきている人達を横目に受付を済ませた。さて、この地域は禁酒地域でもあり、今宵はマクドでテイクアウトし部屋で食べてバタンQ・・・。
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