東京箱根間ウォーキング


毎年、正月の恒例行事となっています、関東大学の東京箱根間駅伝競走をテレビ観戦していますが、この東京箱根間の同じコースを走ることは出来ないがウォーキングで踏破しようと思いついた。
 その動機は単純で、皇居周辺を散策していたとき読売新聞社前まで来たとき、箱根駅伝のスタート地点を知ったので歩き始めた。
 東京箱根間の距離は107.2kmあり、1回10kmとしても10日間かかることになるが箱根の上り坂もあるので何日間かかるか
天候と体調を考えながら無理せず気楽に考えて、土曜日・日曜日の休日を利用して挑戦してみることにする。

第1日(16.5.14土) 選手の気分でスタート
 大手町ー品川駅前(7.1q)
   16:07  0.0km 大手町読売新聞前のスタートラインから号砲をイメージしてスタートする
   17:00  4.7    日比谷通りから田町の15号線交差点の赤信号待ちのとき時報のチャイムを聞く
   17:27  7.1   品川駅到着する(万歩計8900)
    (見聞)  80回の伝統ある競技でありながらスタート地点の目印は新聞社の輸送トラック出入り口の街路灯のポールがスタートの目印であるとのことです、青森―東京間駅伝のゴール標示は建物の壁に名盤が掲げてあります。
天候は晴れで心地よい風に吹かれてスタートする、皇居周辺の柳はたなびき、ホテル前では結婚式か賑わっている、周囲を見ながら歩いていると普段見落としている建築物で重要指定となっているものなどが見受けられる。
コース 読売本社
スタートライン

第2日(16.5.30日) 鶴見中継所を通過する
 品川ー鶴見警察署(15.2km)
   11:04  7.1km 品川駅前を1日目の場所からスタートする
   11:32 10.0    第1区の10km地点を通過
   12:04 12.5    スタートの1時間後の平和島交差点
   13:02 17.5    六郷橋入口暑さもきつくペースが落ちてくる
   13:50 21.3    鶴見中継所到着
   14:07 22.3    鶴見警察署前(万歩計19,558)
    (見聞) 前日の天気予報では入梅前の雨模様との予報であったが、朝から好天に恵まれ品川をスタートする、日曜日で15号線の交通量は少なく時間がたつほどに気温だ上がり5月としては高い31.7℃となる。
  15号線に沿って歩きつづけていると、南品川では「仙台坂」の地名があったり周囲を見ながら楽しむ、鈴が森では処刑場の供養塔前を通過して暑さも厳しくなるが、そのまま続ける、大森海岸駅近くでは「しながわ水族館」に行くのか家族で歩いている姿が目立つ、2時間で10kmも休まず歩きつづけると暑さもあり、階段を上るようなところはきつくなる。
約2時間50分で鶴見中継所に到達、中継地点は鶴見市場の歩道橋の下に白くペティングが目印となっている。
この熱さでの3時間を歩きつづけるのは相当きつい

コース 鈴が森刑場の碑 芭蕉句碑 鶴見中継所

第3日(16.6.5日) 権太坂を越える
  鶴見警察署ー戸塚平和台(14.7km)
   10:46 22.3km 鶴見警察署交差点をスタート
   12:00 28.9   青木橋
   12:15 30.3   高島町交差点
   12:53 33.3   保土ヶ谷橋
   13:04 34.3   戸塚中継所まであと10km地点東伸橋
   13:35 37.0   平和台(万歩計19,157)
    (見聞) 今日も夏日を感じる30℃でも湿度が低く日陰は涼しく歩きやすい、新子安近くの「生麦事件碑」前では若い二人が説明看板を見つめ読んでいる。順調に進むも高島歩道橋では、ちょっと歩行者には迷う、車道と同じ左歩道を進み歩道橋を渡るも1号線には出られず、また、渡りなおして右側の歩道に下りて進む結果となる。
保土ヶ谷駅前を通過してまもなく2区の難所とされている権太坂の登りに入る、太陽も真上で日陰もなく汗をかきながら登りつめ、平和台バス停前で3日目を終える。  

コース 生麦事件碑 権太坂

第4日(16.6.13日) 中間地点を通過
   戸塚平和台―辻堂団地前(17.9km)
    11:00 37.0km 戸塚平和台
    11:33 40.4   不動坂交差点
    12:00       戸塚駅入口交差点
    12:34  44.4  1号線合流
    14:00 51.3   東海道線陸橋(藤沢)
    14:34 54.9   辻堂団地歩道橋(万歩計22,928)
(見聞) 梅雨の曇り空で気温は低いが湿度が高く汗が出やすい気候である、3日目を引き継ぎ平和台バス停前からスタートする、日照りはなく順調に進むが「不動坂交差点」では、駅伝コースでは自動車専用道路を通行できるが歩行者は旧駅伝コースとなり戸惑う、戸塚駅踏切を渡り若干遠回りとなっているのか、戸惑いながら1号線コースに合流する。
 戸塚中継所近くに小さな記念碑を見つける、歌舞伎十八番でも有名な忠臣蔵での「お軽勘平道行きの碑」がひっそりと建っているのを見つける。
休日でありながらも「原宿交差点」はいつも変わらず渋滞つづき横目で見ながら快調に進む、藤沢に入り辻堂団地歩道橋で4日目を終える。  これで東京箱根間の中間地点を過ぎたところである。         

コース お軽勘平道行の碑

 第5日(16.6.19土) 浜風に押されて国府津まで
   辻堂団地歩道橋―国府津駅入口(22.5km)
    9:55 54.9km 辻堂団地歩道橋
   10:06 56.2   浜須賀歩道橋
   11:30 63.6   平塚駅南口入口
   11:51 65.6   平塚中継所着
   12:05       平塚中継所出発
   12:16 67.0   大磯駅前歩道橋
   13:16 72.6   二宮駅歩道橋
   14:05 77.4   国府津駅入口
(見聞) 晴天に恵まれて気温も上昇また、沖縄に大型台風が接近しているためか強めの風が吹いている、辻堂団地バス停からスタートしてすぐに湘南海岸との交差点の浜須賀交差点に出る、歩道橋の上から見る砂防林、海岸は「サーフアー」で賑わっている、遠くには左側は江ノ島右側はゴールのある箱根連山が霞んでいる。
 歩道から外れて国道沿いの海浜遊歩道を進むとサーファーやウォーキング・日光浴を楽しんでいる、時折強い風に吹かれて砂が舞い上がり汗ばんでいる顔や手に当たる。海浜遊歩道が終わり、国道に戻ってからは湘南大橋を渡るも、花水川平塚中継所(10km歩行)まで歩行者は見当たらない。
一休みしてから先を進む大磯は杉並木や歴史的なものを保存しているのか、歴史ある建築物や史跡などが目立つ、風は吹くものの日陰のところが少なく直射日光を受けているため二宮付近から疲れを感じるようになる、何とか海風を感じながら国府津駅につく、4時間22kmはちっと疲れた。

コース 浜須賀交差点 浜須賀歩道橋
より箱根方面を
望む
浜須賀歩道橋
より江ノ島を望む
海浜海岸より
烏帽子岩
平塚中継所 大磯松並木

 第6日(16.6.27日) 箱根の難所山登りに挑戦
   国府津駅入口―宮ノ下(18.1km)
   10:12 77.4km 国府津駅入口
   11:00 82.2   山王橋交差点
   11:28 84.7   小田原新幹線ガード
   11:45 86.5   小田原中継所
   12:19 89.4   湯本駅
   12:30 90.4   千歳橋
   12:50 92.0   常盤橋(蛙の滝)
   13:11 93.6   大平台駅
   13:30 95.5   宮ノ下バス停(万歩計23,595)
 (見聞) 梅雨の中休みの曇り空で気温は26℃と低いなか国府津駅入口をスタートする。休日で車も少なく小田原市内は城下町でもあり町並みは整備されている。小田原城を後に順調に新幹線ガードを過ぎると、箱根板橋からはゆるいながら徐々に登り始める、早川では鮎釣りの太公望たちが川の中まで入って釣果をあげようとしている、小田原中継所の「かまぼこの鈴廣」は休日であるため観光バスやマイカーで満車で賑わっていて、その駐車場の縁石には中継ラインを示すプレートが貼られている。
箱根湯本を過ぎると勾配もきつくなり、トンネルの函嶺洞門を過ぎてからは歩道の区分はなく左側の排水溝の上を慎重に歩き、右手にはハンカチを振り後方から来る車の接近を注意してカーブ続きの坂道を登るのみ、学生は一気に20kmを登りつめるには感心する。
箱根駅伝第5区のほぼ中間地点の「宮ノ下バス停」で6日目を終える。この日湿度が高く汗だらけのため「太閤の湯」に入り汗を流す
さあ、次は残り11km強の往路の芦ノ湖ゴールとなる。

コース 小田原中継所 湯本駅 函嶺洞門 宮ノ下駅の「あじさい」

第7日(16.7.4日) 遂に東京箱根間を完走する
  宮ノ下―箱根芦ノ湖湖畔(11.7)
   10:35 95.5km 宮ノ下バス停
   10:56 97.2   出光石油(あと10k地点)
   11:09 98.1   小涌園横断歩道
   11:46 100.9  湯坂路(古道入口)
   12:03 102.3  最高地点874m
   12:30 105.2  ENEOS(あと2k)
   12:55 107.2  芦ノ湖ゴール
 (見聞) 梅雨空にめずらしく気温・湿度ともに低くからっとした天気で「最終日」として先週の宮ノ下からスタートする。天気も良いのか行楽客も多く温泉街を抜けて一路芦ノ湖を目指して進めて行くが、箱根路の急勾配からのスタートであるためすぐに息切れが始まる、でも、杉木立や川のせせらぎ・野鳥の鳴き声を聞きながらマイペースで進める、急勾配とカーブが続くが時折吹き付ける心地よく感じ風につられて最高地点の874m到達、あとは下り坂となりゴールの芦ノ湖も間近となる。
元箱根まで来ると観光客で賑わい、箱根杉並木を抜けてついに目的の東京箱根間のゴールスタート地点に到達する。
ゴールの芦ノ湖からの帰りは湯本までバスで戻る、車窓よりこの坂道を汗をかきながら歩いてきたことを思い出し帰路につく

コース 小湧谷の老舗旅館 最高地点 曽我兄弟の墓
元箱根 箱根杉並木 芦ノ湖ゴール 箱根駅伝記念碑

 (総評) 以前から気持ちの上では正月の学生の駅伝観戦していて、いつかは同じコースを歩こうと思ってはいたが、今回の東京箱根間のウォーキングのきっかけも皇居を散策した折に読売新聞社の青森東京間のゴールプレートを見てスタートする。
気が向いたときに1日10km程度で10日間で完走と考えていたが、休日になると気になり毎週出かける結果と歩行距離も延びて7日間で完走となる。
 この107.2kmを歩きとおして、ただ歩いていたのでは疲れるばかりであるが、周囲を見ながら観察しながら歩いていると知らないものが見えたりするのと箱根駅伝コース一覧で約1キロ単位での目標地名を確認しながら通過しているので、継続できたのではないか、
都心から神奈川に入ったときは気温湿度とも高かったのと、これまで何かにつけて通った場所で単調なコースでもあったのか一番きつかった、湘南海岸では海風を受けながら沖ではサーファー達がサーフィン・ウィンドーサーフィン・パラグライダーサーフィン・水上スキー・ウォーターバイクなどでいろいろと楽しんでいるのと浜辺ではバイキングなど楽しんでいる姿はほほえましい光景である。箱根路に入ってからは急勾配とカープの連続であり、また、歩道がなく側溝の上を歩く以外なく車両の通過にはぎりぎりで接近してくるので、指し棒にハンカチをくくりつけて歩行する。このコースを学生達は一気に上り詰めてゆくには本当に感心するばかりである。小涌谷周辺の保養所や旅館など庭木はよく手入れされていて、吹く風も涼しく気持ちよく感じる。ゴール到着は完走した喜びと目標達成感でもある。