ポーランド・リトアニア・ラトビア・エストニア        
             
2013年8月18日~25日

歴史と文化が積み重なる東欧の美しいこれらの国の旧市街は現在世界遺産 その中心には教会と広場がある

一日目  中部国際空港 ヘルシンキ行フィンランド航空AY080便出発の午前10時30分は 空港のラッシュ時 チェックインに30分
     いつものラウンジの奥に新設の 新ラウンジで休憩後 10時20分に機内へ 搭乗のA330-300型は2×4×2 の座席配列
     この配列はサービスが受けやすく良い 満席 座席は 54K・L 前席後部に設置のディスプレーでフライト情報の他 映画
     音楽・ゲームなど多彩なプログラムが楽しめる クラッシック音楽だけでCD13枚分 オーディオテクニカ製のヘッドホーン
     からの音は心地よかった タブレット端末も持って行ったが 往きの機内では使わなかった  ヘルシンキまで10時間 
     ここでポーランドの古都クラクフ行を5時間待ち 空港内レストランで 硬めのサンドゥィチの軽食を食べる 
     クラクフまで2時間 空港からは片側四車線の立派な道路 昨日と今日 当地では 最高気温が38℃以上
     明日もその気温が続くとの予報 予定通り9時半にホテル・ノボテルクラクフ着
       
シベリア上空のフィンエアー   高度・対地速度などの情報画面  飛行ルート 
クラクフ到着間近  
 


二日目  ホテルのブュッフェの朝食後 8時30分 世界遺産 ビエリチカの岩塩採掘坑 地下64mから325mにわたって複雑に入り組んだ
     採掘場の一部 約3㌔が観光用に公開されている 現地ガイドと一緒に地下通路を進むと 塩を採掘した後の空間に 王の像 
     妖精の像 採掘する人々の像やコペルニクスの像などポーランドの伝説や物語のシーンを表現している 壁や天井には鍾乳石
     のように塩の結晶がが溶け出し なめると塩辛い
     そのほか 採掘跡の巨大な空間を利用した礼拝堂やコンサートホールまで作られている 礼拝堂の天井からは華麗なシャンテ゜リア
     が下がっていたが これもこれも塩の結晶で作られている そのほか 塩を運び出すトロッコやレール 滑車 などの道具も展示してある
     採掘場内の気温は年間を通じて常に14℃ ひんやりしている 近くのレストランで ライ麦のスープ ズーレックと肉料理の昼食後
      世界遺産クラクフ市内観光 クラクフは 11世紀の中ごろ 約550年 ポーランド王国の首都として栄えた街 ポーランドの他の都市は 先の
     戦争で壊滅的な打撃を受けたが クラフクには ドイツ軍の司令部が置かれていたので戦災を免れたという  
     中世の広場としてはヨーロッパ最大といわれる中央広場 その中央の壮麗なルネッサンス様式の建物は旧織物取引所 
     大きな時計塔が目印の旧市庁舎 高台にあるのは 国王の戴冠式が行われていたバベル城内にある大聖堂 内部も美しいが
     外から見る黄金のドームも美しい 中世の街並みを今に残す世界遺産旧市街の散策後 レストランでポーランド風カツレツの夕食
     赤のワインが美味しかった   宿泊は 昨日と同じ ノボテルクラクフ

         
岩塩坑内の 像 岩塩坑内大ホール  バベル城内 大聖堂  中央広場と織物会館  旧市街にて 

 三日目 今日は列車の都合で6時朝食 7時ホテル出発
     車窓よりポーランドのブドウ畑のある田園風景を楽しみながらガラス張りの近代的なワルシャワ中央駅まで3時間 
      ポーランド風ロールキャベツの昼食後 かって市街地を取り囲んでいた城壁の一部が残るパルナカンを通り ショパンのサロンへ 
     ここは現在チャプスキー宮殿としわれる建物になっているが その三階がショパンのサロン ショパン使用のピアノ 自筆譜 家族や友人
     に書き送った手紙 写真などが展示してある 
     その窓から見える景色は 当時のショパンも見たと思うと感動 その隣の聖十字架教会の石柱の下には ショパンの心臓が埋められている
     キューリー夫人の生家は今 博物館になって公開されている ヨーロッパ屈指の美しい公園といわれる ワジェンキ公園の中央にショパンの
     像
がある ワルシャワも 世界遺産旧市街の中央には広場がある 観光客相手の露店も多いが 周囲の建物群の中には 優美に復元された
     歴史を感じるレストランや建造物も多い その隣の王宮前には王宮広場が広がる その中央の石柱の上で 十字架を手にして立っているのは       1596年ポーランドの首都をクラクフからワルシャワに移したジク゜ムント3世の碑 この広場から伸びている道路には 今もクラクフ通りとして
     旧首都の名が残ってる 伝統を感じるワルシャワ国立歌劇場の前を通り 夕食のレストランへ  ピアノ演奏を聴きながら赤ワイン
     宿泊は メルキュール ワルシャワ        
         
旧市街を囲むパルナカン  旧市街広場 ワジェンキ公園 ショパン像 ショパンも眺めた光景  この下にショパンの
心臓が眠る 

    バルト三国の歴史は苦難の歴史  エストニアとラトビアは13世紀にドイツ騎士団の侵略を受けて以来 数百年もの歳月を外国の支配下に
   置かれている 一方 リトアニアは バルト海から黒海に至る大国に成長し ボーランドと連合を組むが 次第に没落 ロシアの支配下になって
   しまう 西方のドイツ 東方のロシア 北方のスエーデンと 大国に翻弄されつづけたこの三国が 完全に独立を取り戻すことができたのは 
   1991年 わずか22年前のこと 

 四日目 7時 バスでリトアニアのへ向かう 涼しい 朝の気温は15℃ バルト三国のうちリトアニアは人口約53万人 首都ビリニュス
     午前中はバスの旅 道路はよく整備されている 車は少ない  昼食のポーランド風餃子ピエロギ 国境はフリーパス
      この国第二の都カウナスへ 杉原記念館 杉原千畝がユダヤ人を救うため 本国の意に反してビザを発給した領事館の跡が
    記念館になっている 当時の様子を写したビデオや感謝の手紙 杉原が使った机など 縁の品を見ることができる 
    カウナス城
 二つの川の合流点に立つ戦略的に重要な意味を持つ城 
    聖ペテロ&パウロ大聖堂 15世紀建立のゴシック建築 旧市庁舎 16世紀建立のゴシックとバロックが融合した教会 
    旧大統領官邸 1826年建立の新バロック様式の建物  両大戦の間大統領府として使われた
    トラカイ城 トラカイが首都であったころ14~15世紀に建てられたゴシック風の城 午後8時 夕方の淡い光の中に浮かぶカウナス城は
    幻想的だった ここから歩いて夕食のレストランへ パン料理キビナイ
    宿泊は ル・メディリアン・ビリニュス
         
リトアニア市街  杉原千畝記念館  杉原記念館執務室  カウナス城  旧大統領官邸 

五日目  ホテルを9時に出発 世界遺産ピリニュス旧市街へ  ここは教会の街 ビリニュス発祥の地 13世紀十字軍の侵略を防ぐために建てられた
     大聖堂からスタート その前の広大な広場は大聖堂広場 聖アンナ教会は1500年建立 炎を模った後期ゴシック様式の建物 ナポレオンがこれを
     見て感動したそうだ
     今も大勢の人が集う広場は 市庁舎広場 数世紀にわたり市場として市民生活の中心として賑わっている
     街と旅人を加護する礼拝堂を持つ城門は 夜明けの門 重厚な門を潜り 振り向けば 門の上に 奇跡を起こすとされる聖母マリアのイコンを見る
     ことができ 旧市街を一望できる展望台からは赤レンガの家々と たくさんの教会をみることができる 昼食はリトアニア風コロッケ ツェペリナイ
     リガへ向かう途中 十字架の丘へ 当時キリスト教には厳しいこの国への布教はまさに命がけ 布教に命をかけた修道士を追悼するために建てら
     れた小さな丘には 無数の十字架がたっている ラトビアとの国境はフリーパス ゲートはあるが誰も居ない
     ラトビアのリガまで長いバスの旅 車は少ない 夕食はラドビア風豚のリブ料理 宿泊は ラディソン・ブル・ダウガバホテル

         
聖アンナ教会  夜明けの門  旧市街展望  十字架の丘  なにもない国境 
                  
 六日目  涼しい 朝の気温は15℃ぐらい ラトビアはポーランド・スエーデン・ロシアなどに支配されていたが 1991年 念願の
     独立を果たした その首都リガはバルト最大の都市 その端正な街並みからバルトの貴婦人と称えられている 世界遺産旧市街へ
    アールヌーボ美術館を経てリガ大聖堂へ ここはローマ教皇の命を受けてアルベルト司教が1211年に建設を開始したバルト最大といわれる教会
    リガの守護聖人ローランドの像が中心に立つ市庁舎広場は 世界から訪れる観光客で賑わっている  独身の商人が集ったブラックヘッド会館を経て
    猫の家へ 屋根の上の猫の像が 昔は隣家の大ギルドに尻を向けていたが ギルドに入会を認められると クルリと向きを変えたという
    火薬塔はかっての防御施設のうちで唯一現存する建造物 ロシア軍が放った砲弾の跡が今に残る 現在は博物館になっている
    この門を潜ると幸せになるというスエーデン門を通り 三人兄弟(右下の写参照) 右が15世紀の建築で リガ最古の石造建築
    中央は17世紀に建築 オランダのマニエリズム様式 左は17世紀末の建築で バロック様式の破風が特徴 現在は建築博物館となっている
     ラトビア風魚料理の昼食後 バスでエストニアの首都タリンへ 道路は快適で車はまばら 夕食は豆のスープと肉料理
    宿泊は ホテル・ヨーロッパ
     

           
市庁舎広場  リカ゜の守護聖人前  猫の家 広場で客待ち 人力タクシー 火薬塔(戦争博物館)  三人兄弟(:建築博物館) 

 七日目 今日は8月24日土曜日 9時30分ホテル出発 相変わらず快晴 快適な気温 タリンは天然の良港に恵まれ貿易の要衝として栄えた
    旧市街の建物の多くは14・5世紀 日本の室町時代に建てられたもの タリンはエストニアの首都ながら<デンマーク人の城>デンマーク語の
    ターニ・リン意味するようにデンマークの支配が長かった
    山の手のトーンベア展望台からは世界遺産の旧市街が一望でき その向こうにバルト海を望める 旧市街の中心にラエコヤ広場があり 
    その周りに大聖堂や旧市庁舎・歴史的建造物を利用した店が多く 食事や買い物 散策をする人が多い 今日は土曜日で大賑わい 
    日本人観光客の姿はここでも見ない ラエコヤ広場から少し入った風情ある石畳の通りが 中世の面影を残しているカタリーナ通り 
    ここでショッピングが楽しめる アレクサンドル・ネフスキー大聖堂は ロシア皇帝が聖人に捧げた正教会 50mの小高い丘の上に 50mの
    塔をもつ城は トーンペア城 現在は国会議事堂として使われている タリンの街の周りに建造された城壁はヨーロッパでもっとも堅固と言われていたが 
    今も1.85㌔ほどが残っている 聖母マリア大聖堂は トーンペアを代表するタリン最古の教会
    タリン空港からヘルシンキへは60人乗りほどのプロペラ機 ヘルシンキ空港で2時間ほど空港内を散策し 出国手続きのパスポートと写真はオート認識 
     中部空港往きフィンランド航空AY81便は定刻17時15分出発 満席 偏西風に乗って9時間35分 

八日目  25日午前8時50分中部国際空港到着 10時に家に着く
   

         
トーンペア展望台から見た旧市街  ラエコヤ広場のレストラン  ラエコヤ広場  アンドロネフスキー大聖堂  トーンペア城 
         
国際親善 (トーンペア展望台にて) タリン城壁  タリン~ヘルシンキ  聖母マリア大聖堂  眼下のバルト海