TAIWANTAIWAN



僕は臺北の新光三越の前で彼を待っていた
午後二時 彼は、名犬ラッシーのように、僕に飛びかかってきた

ずしり 彼の体重が、僕にのしかかる
君って、意外と重いんだね。こういうと、彼は、はにかんでいた

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舊臺灣總督府にて
ポーズを取っていたら、警笛を吹きながらお巡りさんがやってきた
そして撮影はこの向こうでと言った
日本と違う緊張を、感じる

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臺北近郊の烏来温泉。僕たちはこの温泉郷で、一日ゆっくり骨休み。
温泉旅館で一心地。ポースを取ってみたけど、
うーん、あまりサマにならない

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小さな集落を歩く。彼が向かいの泰雅族の住民を指さしながら、
北京語でこう言った
「俺、あの臺灣人の言葉は聞き取れない」

しかし僕は聞き取れた。
臺灣の先住民たちは50年前の日本語で会話をしていたのだ

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特快・自強號にて 見たこともないくせに、不思議となつかしい風景
天気予報は曇りのち晴れと言っていた

僕たちは駅弁を買い、ご飯に永谷園のふりかけをかけた
「俺は余ったのでいい」彼は言った
「いいの? 苦いよ」
やっぱり彼は苦そうな顔をしていた 僕はあられを彼に分けてあげた

果てしなく続く蘇澳の大地 マンゴウの畠がまぶしい

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花蓮 まるで、20年ほど前の日本に
タイムスリップしたような、そんな町だった

彼は、この街はとっても好きだと言った
僕も、この街が好きになっていた

町並みにはブーゲンビリアの花

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夜になると街外れで、阿美族の踊りが、はじまる
観客は日本人観光客ばかり。もちろん僕もその一人だった

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翌朝、太平洋が見えるホテルの窓から朝日を眺めていた
人々はあわただしく動き過ぎる

なんだか、腹が減った
すると彼がマンゴーミルクと甘いパンを買ってきた
甘い。けど、うまい
ありがとう

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汽車で臺東
臺東は臺灣の東の果ての、何もない町
でも、その何もない町に人は群れる

僕は彼と一緒に夜市で変わったかたちの果物を1斤買った
しゃきしゃきとした歯触り、変わった味だった

南十字星がかすかに見える月空遥かには、蘭嶼、そして沖の鳥島。

蘭嶼の、とあるヤミ族の村落にて
浜に並ぶ、赤い色で塗られた船縁の前後が天に突き出た
独特な船たち

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太麻里の遥か南の美しい海岸に魅せられて、僕たちは無免で海岸道路を疾走した。
蒼い海岸、白い空、そして爽快な気分だった。

このあと土砂降りに遭い、ひどい目にあったことをのぞいては。

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臺灣の南の果て、オーロワンビ(鵝鑾鼻)灯台
バツー海峡を眺めていた

躯が、熱い

なんだか、泳ぎたい
ここは、すでに熱帯

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