波止の養殖隊   
ハネ研エレジー




エビブクにご注意!


季節は一気に秋に突入し、岸和田は正に絶好調の様相を呈しています。
あかんあかんと思っていた沖一文字のスリットがあっという間に絶好ポイントに変身し、盆明けから一所懸命通った努力が実り、誰にでも釣れるようになってきました。

しかし、そこに潜んでいる奴は実にパワフルで、1.5号や1.7号のハリスはあっと言う間にとばされますし、2号ハリスをブチ切っていく奴も多々おります。

そんな期待でいっぱいの例会が9月9日に行われました。ビックフィッシングが取材することも言ってないのに一番船はなぜかハネ釣りの方たちで満員です。

何でや?なんで?…胸に手を当てて考えますと、思い当たりました。木曜日の釣りサンデーの記事を見た方たちです。皆さん、実によく研究されています。記事を書いた私自身もビックリ!

今日は干底からのスタートで、ハシゴを使って乗り降りしますので、エビクーラーをハシゴの足元に置いたのが間違いでした。何か気になる??

スリットの3番に到着、みんな三々五々釣り場に急ぎます。
釣座を決め、仕掛をセットしてエビを撒こうと思って掬ったら、山盛りになりました。何!エビクーラーのポンプが止まってほとんどのエビが死んでいます。渡船の乗り降りする足元に置いていたので、誰かの荷物が当たってポンプが止まってしまったのでしょう。

こらアカン!今日はあきらめよ!
とりあえず、はやいとこ撒いて少しでも生きているエビを確保しようと撒き餌係になることにしました。

同行した釣りサンデーの森永編集長に「僕が撒き餌係になるので遠慮無く釣ってください」と申し出ますと、何と一投目から遠慮無く釣られてしまいました。
その嬉しそうな顔を見ると、言葉とは裏腹に「悔しい〜!」

僕が撒くと必ず彼にアタリがでます。そうです、潮が僕の方から彼の方へ流れているのです。本当の撒き餌係になってしまってエビ撒き釣りの極意を見せてしまった心境です。

それでも何とか2匹をものにして、立場だけは立ったのですが、エビブクのポンプにはもう少し気配りせんといかんなぁと反省しています。

おあいその 言葉の裏の くやしさは 気配り不足 情報不足

心酔

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