回顧録(特別編)

トール2001の建造   2002.01.01
 プロメテウスクラス2番機となる新PC、トール2001が完成しました。
今回はその建造のお話をいたしましょう。
 11月にOSをW2Kに変えました。
今まで使っていたW98SEに較べ安定性は格段に良いのですが、起動に時間がかかります。
カップラーメンができてしまう位、平気でかかるんですね。
最初の内はまあそんなものだろうと思っていたのですが、
ある時、悪い虫が頭をもたげてきました。
悪い虫は囁きます。
「速いCPUに換装しちゃえ」 誘惑に抗し切れず換装計画が発動する事になりました。
早速、資料を集め始めたのですが程なく壁にぶち当たりました。 現在使用しているCPUがアスロン800MHzなので、新しいCPUは当然その系列から選ぶことになるのですが、
アスロンの1.1GHz以上のものはFSB266なんですね。
でもってP2kのメイン基板のチップセット、KT133はFSB200までしか対応してないんです。
少し後に出た、KT133AでしたらBIOS更新で何とかなるようですが。
要するに、CPU換装では大幅な速度向上は望めないという事です。
今回は諦めよう、と思いました。
そこにまた、悪い虫の囁きが。
「新造しちゃえばいいじゃん」
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 新造計画、発動です。
再び資料を集め、CPUはアスロンXP1700+にすることに決定。
それに沿って他の部品を選択して、今回は秋葉原へ行っている時間が無かったので、
通販で購入しました。
 注文して待つ事3日、宅配便で部品が来ました。
その日は丁度休日でしたので、早速建造作業に入ります。
まずは筐体から。
筐体付属の電源ユニットを、大食いのアスロンのために別に購入したユニットと交換します。
3000rpm 次に、筐体ファンを取り付けます。
体温の高いアスロンのために前後2箇所に付けました。
続いてメイン基板です。
その前に、着ていたセーターをトレーナーに着替え、
手を洗ってきました。
静電気対策ですね。

 
メイン基板はジャンパーの設定から始めました。
付属のマニュアルを読みながら・・・・・
全部英文なので、読めません。
それでもどうにか乏しい英語力と、
マニュアルに描いてある絵を頼りに設定を済ませました。
続きまして本日のメインイベント、CPUの搭載です。

 
CPUを箱から取り出します。
大きなクーラーが目を引きますねぇ。
夏の暑い日なんか大丈夫なのでしょうか。
まあ、メーカーが付けている物ですから、
O.Kなのでしょうけれど。

 
固定レバーを上げておいたCPUソケットに、
向きをあわせてCPUを挿します。
固定レバーを下ろして設置完了。
その上からファン付放熱器をかぶせ、
放熱器に付いている板バネで固定し、OK。
しかし、この放熱器の大きさと言ったら。
アスロン800MHz用の物の2倍位ありそうです。
冷却ファンも大きいし。
騒々しいP.Cになりそうな気がします。

 
其れはさておき、
メモリの取り付けに移ります。
挿し込む。それだけです。

 
部品の載ったメイン基板を筐体の内部に取り付け、
配線を接続します。
HDD、CD-R、FDのドライブ類を取り付け、
配線の類を済ませ完成です。

 
流れるような動きで電源投入。
POSTがメモリーチェックを始めました。
デリートキー連打でBIOS画面へ。
判るところだけ設定して、残りはデフォルト。
OSインストールまで一気に済ませ、各ドライバ類、
組み込み完了。
之にて建造完了の巻。



このように書いていると何事もなく完成したように見えますがさにあらん。
3つほどトラブルがありました。

1、ビデオボードのドライバーを入れたらOS起動途中で青画面になって止まる。
青画面には、「何かおかしな事しませんでしたか」というような意味の(たぶん)英文が表示される。
・・・これは自分のミスでした。
ドライバーはインスートラー付だったんですが、これをわざわざ手動で組み込んだのが原因でした。
セーフモードで起動して、このドライバーを削除し、インストーラで改めて入れなおして之にて一件落着。
のはずだったんですが、そううまくはいきません。
起動はできるようになったのですが、青画面unknownエラーが頻発するようになりまして、
OSを入れなおしました。
2、我、再起動出来ず。
 これもドライバーを入れている時のことなのですが、何時の間にか再起動出来なくなっていました。
一寸説明が足りませんね。
再起動をかけると、OSがシャットダウンして、それから再びOSが立ち上がってきますよね。
それが、OSがシャットダウンしたところで、止まってしまうんです。
黒い画面の左上にカーソルが点滅している状態で。
・・・これは、LANボードが原因でした。
ADSL回線に繋ぐため、LANボードを必要とするのですが、これを違うメーカーの物に換えたところ、問題消減。
トラブルの元になったボードはp2kではちゃんと動作していたものです。
相性ってやつなんでしょうね。
3、いきなり再起動。
 何の前触れも無く電源が落ちて、再起動がかかります。
特定のアプリの動作中に起きるといった傾向は見られないのですが。
・・・これには、かなり悪戦苦闘しました。
いろいろいじくり回したのですが、いっこうに改善されない。
最終的にCPUの周波数を落としました。
BIOSで自動設定1466MHzになっていたものを手動で5%ほど落としたら安定しました。
とりあえずは、全てのトラッシュ終了です。
さて、使っている感想ですが、速いです。
OSの起動時間がp2kの半分程度に短縮されました。
計画は成功しました。
では、この辺で。

今回の関連写真はこちらです。

 
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