「どうやら、間に合うようだな。良かった、良かった」
フッとアクセルを緩める。
気持ちも通常モードへ移行。
木更津南ICあたりで、05時03分の事。
いやぁー、寝坊しちゃいました。
目覚ましがわりのテレビのタイマーを一時間間違えてセットしてました。
起きてその事実に気が付いたときは気が遠くなりかけました。
ただ感心なことに、私には一時間程度の余裕を見込む習慣があります。(遊びのときだけー)
今回はこれが緩衝帯になって、事なきを得たことになります。
そんなわけで、無事船に乗り込み道具の準備を始めたのですが、
そこである事に気が付きました。
「電動リール使ってる人がいないようだ」
ざっと廻りを見回すと、みんな手巻リールのようです。
両隣の、明らかに私よりかなりお歳を召した方がた(というか、じいさんたち)も、
手巻き。
これはもう、若者(?)としての矜持が許しません。
もちろん、速攻で手巻リールに換装しました。
定刻に船は出航しました。
風もなく、良い天気。
海苔ひびの間の水路をぬけて、
朝日の下の第二海堡の脇を通り、
目指すは東京湾の神奈川県側、観音崎沖。
陽射しは、もうすでに夏のもの。
これから良い季節になりますな。
直射日光を遮る物とてない海の上。
魂まで蒸発しそうな暑い船上。
そう、汗、だらだらの夏に。
(ただし、飲み水はたっぷりで。)
他愛もない事を考えていたら釣場に到着してました。
海は超ナギ。
鏡のような水面と言うのはこうゆうのを言うのでしょうか。
って位の凪です。
平日にもかかわらず、他のあじ船も結構出ています。
東京湾のマアジ、好調ですからねぇ。
では、釣りを始めるとしましょうか。
ビシかごにこませをつめて、まず第一投。
潮がかなり速い。道糸が斜めに出ていきます。
しばらくして、錘が着底しました。
幸いなことに、潮は速いけれども底は取れますね。
ヘボな私といえども、これならばなんとかなります。
底を取ってタナでこませをふって・・・。
3回ほど繰り返し、こませ詰め替えのために巻き上げ始めたとき、
電動リールの音があちこちから聞こえてきました。
周りを見回すと、うっ、電動使ってる。
じじいども、我をたばかったな。
と言うか、釣場についてからコード繋ぐんじゃありません。
手巻リールに見えたじゃないですか。
水深は50m程度だし、なんと言っても若いからまあいいか。
気を取り直して2投目、早くも待望のアタリがきました。
上げてみると、本命のアジ。
どうだ電動じじいども、参ったか。
そう、思いながら廻りを見回す私。
貧しい心持ちったらありゃしません。
いかん、いかん。
せっかく、浮き世を離れて海の上にいるのに。
缶チューハイを開けて、ゆっくりやりましょう。
ゆっくりのんびりやりながらも、釣果のほうはだんだん増えてきました。
各釣り席にある個人用生け簀の中には、
型の良いアジが泳いでいます。
数としては「おかず程度」と言ったとこですね。
もう、充分です。
あまりたくさん釣ってもねぇ...。
............うそつき。
実は船が空いていたので、生け簀、二つ使ってました。
大型用と、小型用と。
しかもクーラーに何尾か入っています。
まっ、いいか。
で、沖上がり。
本日の釣果
マアジ・・・・・・37尾
カタクチイワシ・・・・・2尾
今回の関連写真はこちらです。