釣行記
2002年02月
常磐日立のハナダイ釣り
久しぶりに、沖へ出撃してきました。 エビ餌のハナダイ釣りです。 今回はS氏が同行するので常磐高速の東海P.Aで待ち合わせ、日立港へ進撃です。 船宿さんは、日立第五埠頭の龍翔丸さんです。 こちらには、春のハナダイ、夏のアジ五目、秋のイナダ、冬のハナダイとお邪魔しています。 (冬のヒラメにも行きたかったのですが、寒さに躊躇しているうちに終わってしまいました。) 受付の釣具屋さんで手続きを済ませ、乗船準備を始めました。 乗船準備と言っても、この季節は8割方防寒対策になります。 この日の5時の気温は-2℃でした。 対してこの日の装備は・・・・・・ 防寒ウェアーの下にシャツやらセーターやらフリースやら計6枚。 加えて背中側に3個、腹側に2個、使い捨てカイロを装着という重装備。 南極にでも行けそうです。(行けませんし、行きたくもありません。おぉ寒い。) 以後、この装備形態を肉襦袢1号と名付けます。(勘弁してくださいよ) 定刻の6時、海が荒れるのをしきりに心配するS氏をよそに、いざハナダイの海に出船しました。 30分ほど走ったでしょうか。船は減速を始めました。 おお、釣り場に着いたのかえ。と船室から出ます。 「ここいらへんで、一寸やってみます」 船長のアナウンス。 潮廻りの後、投入の合図がありました。 餌のアカエビを鈎につけて・・・・。 それにしても、餌のエビがなんとも美味しそうです。 唐揚げにしたらもう最高といった感じで。 釣りの餌に食欲をそそられてしまうと言えば思い出すことがあります。 昔投釣りをしていた頃、餌の調達のためにある大きな釣具屋さんに行ったんですね。 店の人が今日は良い餌があると言って奧から出してきたのは俗に言うコガネムシ。 アオイソメを太くした様な管虫類なのですが、問題は店の人の口上。 「ほら、良く太ってて美味しそうでしょう。」 食べたいんですか、あなたは。 そう突っこみたかったのですが、気の弱い私ですので 「ヨダレが出ちゃいますねぇ」 などと話を合わせて1パック買ってしまった苦い経験があるのですが。 って、そんなことを考えている場合ではありません。 とっとと投入しなければ。 5本の鈎にエビを付けて仕掛け投入。 錘が着底したら糸ふけを取り、少しずつ上へ上へと誘い上げてきます。 ・・・・・・・・きませんねぇ。 S氏にもきていないようです。 右舷側にはポツポツと来ているようですが。 丁度前日の夜、日立沖を震源とする地震があったので、その影響が出ているのかねえ、 などとS氏と話していたのですが・・・・・・。 暫くして、私の竿先にカクンというあたりがきました。 フワッとあわせると、クックックッと引きがあります。 巻き上げて見ると、20Cmほどのハナダイでした。 今期初のハナダイです。 餌を付け替え、再投入します。 誘っていると、再び、あたりが。 こんどは、アジでした。 1時間ほど経ったでしょうか。 「仕掛けを上げて」の合図がありました。 どうやら場所を移動するようです。 水深50mにある仕掛けを全力で巻き上げます。 が、なんだか重いです。 かといって、魚が掛かっている様子でもない。 全然引かず、ただ重いだけです。 コンビニ袋が掛かるとこんな感じでしょうか。 船は動き出そうとしています。 必死で巻きます。 残り、あと20m、あと10m、船が動き出しました。 「うょょょょょ、待ってくりゃー」 声にならない叫びを上げたそのとき、水面下に魚の姿が見えました。 紡錘形の魚体、イナダです。 と、船は止まりました。 仲乗りさんが、駆けつけてくれました。 「あー、イナダが掛かってたんだ。」 言うなり、糸をたぐって魚を取り込んでくれて。 隣のS氏とおまつりした糸をほどいてくれながら一言。 「こういう時は手を挙げて、待ッテクレーって叫んでね。」 はい。面目ない次第です。 船の皆様、ご迷惑お掛けしました。 次は覚悟しといてください。大騒ぎして知らせます。(反省してるんだか、してないんだか) さて、場所を移動してからですが、一投目に大きなアタリがありました。 巻き上げてくると再びイナダが掛かっていました。 その後、ぽつり、ぽつりとハナダイやらアジやらが掛かるようなってきました。 そんな中、S氏がひとり苦戦しています。 焦りの色を隠しているつもりのようですが、傍から見ると丸見えです。 そこに、救世主が現れました。 仲乗りさんです。 私と違ってコミニュケーションの上手なS氏は仕掛けの事、釣り方等色々教わっているようです。 やたらと面倒見の良い仲乗りさんのレクチャーを受け、S氏もぽつり、ぽつりと当たり始めました。 其れはよいのですが、かなり自信がついたようで、 しまいには「極意を習得した」などと豪語する始末です。 そんなふうにしているうち、時は流れ、沖上がりの時間となりました。 本日の釣果 ハナダイ・・・18尾 マアジ ・・・20尾 イナダ ・・・2尾 今回の関連写真はこちらです。