釣行記
2001年9月
2001.09.16 相模湾のカツオ釣り えー、今年も行って来ました。カツオ釣りに。 当れば親類縁者一族郎党隣近所おすそわけ、外れれば一日遊覧船、 と言うギャンブルのような釣りなのですが、 カツオの群れに遭遇したときのアドレナリンが煮えたぎるような感覚や、 カツオが食った時の手釣り糸がビュルルルと出て行く感触が忘れられなくて、 性懲りも無く出かけてきました。 船宿さんは三浦半島は長井のS丸さん。 さて、当日です。 2時に家を出たのですが、車で走っていたらいきなり雨が降り始めました。 雨脚はどんどん強くなってきます。 しかし、私には最終兵器があります。 その名は、アマガッパ1号。(只のビニールカッパです。) 雨など気にせず、長井へ向かいました。 小一時間程走り高速を降りてから、食料などを買うためコンビニへ寄りました。 コンビニの駐車場にはカップうどんを啜っている人がいました。 見ない振りをして店に入ろうとするとそのうどん妖怪がなにやらこちらに話し掛けている気配がします。 怖いので無視して行こうとすると、 妖怪ウドンゲは近付いてきました。(うどん妖怪ウドンゲ......あまりにも安易な命名.....。) 良く見たら仲間の一人、N氏でした。乗船前にそんなの食べて大丈夫なんでしょうか。 くれぐれも妖怪udonngeroにならないよう、気をつけて下さい。(下品です。すみません。) そこで買い物を済ませ、港へむかいました。 港に着き、ほどなく出船となりました。 船は伊豆半島に舳先を向けて走ります。雨は止んでいました。 カツオ釣りは先ず、魚の群れを見つける事から始まります。 目印となるのは、海鵜などが海面に群れ集まっている鳥山や魚が水面で跳ねまわっているナブラ。 これらを皆で四方八方に目を凝らして探します。(ほとんどの場合、やはり船長が一等最初に見つけますが。) 一時間ほど走りました。見つかりません。 また一時間。見つかりません。 更に一時間が過ぎ皆の表情が暗くなってきた頃、船は急に止まりました。 後進を掛けて何かに位置を合わせています。 「一寸やってみてください」と船長。 ええっ?、ナブラはおろか、鳥さえもいません。 カツオがいる雰囲気じゃないんですけど。 半信半疑で仕掛を海に入れます。 その仕掛に就いて簡単に。 テトロンの手釣り糸の先にナイロン糸が付いていまして、 その先に鉤が一つ付いているというシンプルなものです。 錘も天秤もないその仕掛にイワシをつけ、泳がせて釣るのですが、 一番最初にやった時はその単純さといざカツオが掛かった時の手応えに、 はなぢが出るほどの感動を覚えました。 イワシは調子良く泳いでいきます。 ..........................。来ません。誰にも。 「魚探には写ってんだけど、食わないなぁ」と船長。 どれどれ?後ろから覗き込む。 うおおおぉっ、これは? 魚探の見方がわかりません。 早々に見切りを付け、船は再び走り始めました。 暫く走った後、前方に小規模な鳥山が現れました。 船はそこに向かっているようです。 鳥山の近くで止まり、いよいよだなと思っているといきなりUターン。 逆方向に向かって最大戦速です。 どうやら他の船から無線で情報が入ったようです。どこそこで釣れてるよ、という情報が。 最大戦速だけのことはあり、20分ほどで目標海面に到達しました。 そこにはもう十隻ほどの船が集まり盛んに散水しています。 アドレナリン、沸騰。 私らも早速、釣り開始。 ..........。 .........。 来ました。 糸がスルスルと引き出されて行きます。 魚の走りが止まったところで、うりゃっ、と合わせを入れます。 再び、しかし今度はビュルルルルッと糸が引き出されます。 完全にかかったようです。 でも、なんか違う。 そう思いながら引き寄せてきましたら、魚が水面から飛び跳ねました。 メタリックグリーンにブルーの点々が目立つ綺麗な魚体。シイラでした。しかも小さい。 引き上げて、逃がそうとしたのですが鉤を飲み込んでしまっていました。 やむなく、お持ち帰りに。 その次に来たのは、メジマグロでした。 さすがマグロの子。良く引きます。 引き出されていく糸で、手を切りました。(やはり、へぼです。) でも、全然気になりません。血、出てますけども。 釣りまくるぞっ、という事しか頭にない状態ですから。 しかし、良かったのはここまででした。 アタリが来なくなりました。 群れが何処かへ行ってしまったようです。 その後、移動を繰り返しましたが、ぽつぽつと釣れた所が一箇所あったぐらいで15時30分、 帰港しました。 今日の関連写真はこちらです。 |
2001.09.26 日立沖のイナダ五目 茨城県日立港のR丸さんでイナダ五目に行ってきました。 実を言いますと、イナダは今回が始めてです。 今までも何度か行こうとしたのですが、なぜか行こうとすると台風が来るのです。 今回も小笠原の辺りを台風18号が通過したばかりで、 うねりの状態に依ってはどうなるか分からないと言われていました。 しかし、前日に出船確認の電話を入れてみますと予定どうり船を出すとの事。 大喜びで日立に向かいました。 日立までは車で一時間ほど。 先ず、受け付けとなっている釣具やさんに入ります。 どういった仕掛を使うのか皆目分からなかったので、ここで調達します。 手渡された仕掛は、胴付き4本鉤、枝間70cm、ハリス5号、幹7号で全長3mほどのものです。 これに60号の錘を付け、餌は冷凍カタクチイワシ。 これらを持って準備万端、乗船です。 言い忘れましたが、竿は3.3mのヒラメ竿を選びました。 このヒラメ竿、冬のハナダイやら、夏のアジ、 そして今回とここ日立では大活躍です。(本来のヒラメは一尾しか釣った事がありませんが。) なぜか、と考えて見るに、ここの地方の仕掛の長さと関係があるように思います。 こちらの仕掛はやたら長いものが多いのです。 と、言うかここの人たちが長い仕掛を好むようにも思われます。 出船前のひととき、仲乗りさんと話をしていたのですが、面白い釣り方があるとの事。 それは、イナダの仕掛の下にサビキ仕掛を連結して釣ると言うもの。 上にイナダ、下にアジが掛かって楽しいよ、と。 理屈としてはわかりますし非常に面白そうなのですが、そのような8mもある仕掛、私はちょっと扱いかねます。 でも、もう少しうまく捌けるようになったらやって見たいなあ。 そう思いました。 この事から分かるようにここの人たちは長い胴付き仕掛が好きなようです。 ハナダイの時も5mの仕掛を2個連結している人がいましたし。 と、そんなことを考えていたらいよいよ出船の時間になり、船はしずしずと動き始めました。 海は、殆ど凪状態です。 よかよか、と思っていたら港口の防波堤を過ぎた辺りでうねりが襲ってきました。 久しぶりの外海の洗礼です。 どんどん来なさい!この位のうねりではびくともせんわい。 などと思って仕掛の補修を始めました。 なぜ補修しているかと言うと仕掛を袋から出し、糸のくせを伸ばしていたら 鉤が一本ポロッと取れてしまったからです。 軽く引っ張っただけなのですが。 そんな訳で鉤を結び直していたのですが、だんだん気持ち悪くなってきました。 どうしましょう。 絶体絶命の危機です。 と、その時です。船が急に減速し、潮廻りを始めたのは。 すぐに投入の合図がありました。 出船して10分位、こんなに近いのかい、と慌てて餌を付けて投入しました。 既に、船酔い?なにそれ?状態です。 入れて直ぐにコツコツと小さなアタリが何度もあります。 その度に合わせるのですが、一向に魚が掛かりません。 仕掛を上げて見ると餌のイワシが頭だけになっています。 餌を付け直して、再び投入。 また小さなアタリ。 合わせると今度はなにか掛かりました。 なんだろ、なんだろ、イナダかい? ワクワクしながら巻き上げてみると、なんか背中一面に斑点があります。 ヒョウ柄のイナダです。 って、そんなものはいません。 ショウサイフグでした。 餌を付け直して続行です。 少しずつ巻き上げて、タナを探ります。 そこへ、ガッツンと強いアタリがきました。 グイグイと引きます。 竿が重い。 待望のイナダです。 初イナダは、40cmほどの大きさでした。 其処で2、3尾釣り、場所移動しました。 新しい場所に移り、何回か仕掛を入れなおしたところでアタリが来ました。 合わせを入れて巻き上げ始めたのですが、異常に重いです。 それどころか、ドラグが滑って糸が引き出されて行きます。 かなりの大物の様です。 ブリかもしれません。 こう言うときの、何が出るかな?と考えている時間も楽しいんですよね。 さて、この時の正体ですがイナダが3尾掛かっていました。 道理で引くわけです。 その後、爆釣状態となりました。 出船から3時間ほどで、釣果の方は20尾を超えました。 もう、充分過ぎます。 置き竿にして、お食事タイム。 と、思ったのですがオニギリの封を開けるか開けないかという時に魚が掛かりました。 その次も、一口食べるか食べないかと言う所でヒットしてきます。 それならばと、タナを少し上へずらして置き竿にしておく事にしました。 オニギリを食べ終えて食後の一服をしていたときの事です。 ドカンッという感じのアタリがきました。 あわてて竿を手に取りましたが、その魚は横に走り始めました。 これはまずいです。 このまま走られたらオマツリ必至です。 とにかく、全力で巻き上げます。 巻き上げるんですが、凄い引きです。 1m位ある、サバかもしれません。(そんなものもいません。) 2分間の格闘の後、(格闘って、あなた........。)釣り上げたのは、 メジマグロでした。 その後のんびりと釣り、或いは居眠りをしたりして初秋の沖を楽しんでいるうち、 沖上がりの時間になりました。 今回の釣果 イナダ35cm-40cm......45尾 メジマグロ.....2尾 ショウサイフグ......1尾 ソーダガツオ......2尾 今日の関連写真はこちらです。 |
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