●ドルアーガ
種族:悪魔
年齢:永劫の刻(神々とほぼタメ?)
性別:男性
職業:最兇の魔王・
    神々への反逆者
(本編的解説)
『バビロニアン・キャッスル・サーガ』における「ヤミ」の象徴にして首魁。暗緑色の肉体に四脚八臂と云う怪躯を持つ最兇の魔王(一部には八本でなく九本腕とも云われる)。
人類がまだ存在せぬ太古の時代に神々に反旗を翻すも、女神イシターの前に敗れ、ブルークリスタルロッドの光により地上界に封じられる。その遙か後に悪魔アンシャーの暗躍により復活を遂げるが、英雄ギルガメスの前に再び敗北を喫し、黄泉の国の「凍てついた神殿」の万年氷床の奥底へと厳重に封印される。
しかし、それから100年後のこの時代にまたもアンシャーの策謀により再び地上界へと復活してしまい、ギルガメスの子孫であるギルスと相対することとなる。
かつて自分を封じたブルークリスタルロッドと同等の魔力を秘める闇ジュエル・サファイアメイスをアンシャーより献じられた事で100年前をはるかに凌駕する力を得たはずなのだが、それに慢心してかゲーム本編では単純に力押ししか行っていない印象が強い。
因みに『ドルアーガの塔』では、得意とする変化の術を駆使し、多彩な「現し身(うつしみ)」を以ってギルガメスを苦しめた。

(KOYAMA的曲解)
『ドルアーガの塔』シリーズでは決して外す事は出来ないドルアーガ様。
ただ『ドルアーガ』は元々アクションゲームでしたからゲーム本編中でドルアーガの人格的な描写と云ったものは特に行われておらず、後発の作品や二次創作(同人作品だけでなく、ゲーム攻略本やゲームブック作品なども含めて)によってユーザーの中でのドルアーガ像が固まっていったのだと思われます。しかし流石にこのクラスのヒット作・長寿シリーズともなると、サキュバスの項でも触れましたが書き手・作り手によって様々なイメージのドルアーガ様が作られていったようです。女神イシターとの切ない慕情疑惑(!?)なんかもこの辺りで生まれたんでしょうかしらね。
だけど・・・今更筆者が云うのもナンですがナンなんだあの「ドル足掻記」のドルアーガは。イヤ結構面白おかしく書かせてもらったんですけどね(←確信犯)!? まあそのナンと云いますか、『ドルルル』ゲーム本編では結局科白らしい科白は喋らなかったわけで、コレだとホントただの怪物じゃないかと云うわけで「最兇の魔王」を演出すべくいろいろと想像の余地があったんですってば? 白々しいですかスミマセン。
ただ、シリーズや関連作品通じて、総じてドルアーガには「力」のみを強みとした傾向が強いみたいですね。それが故にサキュバスやアンシャーと云った連中の暗躍が生じる余地があったとは思うのですが、だからと云って決してドルアーガが部下の勝手な行動も見抜けないほどマヌケだったのかと云うとそうではないと思っています。特にアンシャーなんかはハナから黙殺してた節もありますしね。自身の「力」を以ってすれば何事をも文字通り力ずくでどーにか出来ると考えていたのでしょう。しかしそれが故に、一個の「力」よりも仲間達との「絆」を頼みとしたギルスに敗れる事になる、と云うある種のテーマ性に結びついた形にはなりましたよね。



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