0031. 日本語:互いに反対の意味を持つことわざ

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2025年6月12日掲載、2025年6月14日更新

 「0030」に続く、日本語研究その三。養老孟司氏は、「唯一絶対神」なる存在を崇拝する一神教や一元論がお嫌いだが、私も同感である。何を言いたいかと言うと、このようなことわざが複数存在することからも、この世は「多元論」で成り立っているのだ、と感じる。


  1. 「触らぬ神に祟りなし」と「虎穴に入らずんば虎子を得ず」。
  2. 「渡る世間に鬼はなし」(性善説)と「人を見たら泥棒と思え」(性悪説)。
  3. 「栴檀(せんだん)は双葉(ふたば)より芳(かんば)し」と「大器晩成」。
  4. 「鶏口となるも牛後となることなかれ」と「長い物には巻かれろ」。
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 ほかにもあるかもしれない。何かの研究に役立てば幸いである。

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