0030. 日本語:互いに倒置の関係にある単語

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2025年5月15日掲載、2025年5月29日更新

 「0011」に続く、日本語研究その二。ニュース記事などから、ある類(たぐい)の言葉の存在に気が付いた。



・該当と当該
・継承と承継
・作動と動作
・平和と和平
・理論と論理



これらは、互いに倒置の関係になっている。少し調べたが、こういう単語を総称する言葉はなかった。念のため、各々の意味も調べてみた。



・該当
 あてはまること。

・当該
 ①そのこと。そのもの。
 ②そのことに当たること。そのかかり。その受け持ち。「-官庁」

・継承
 うけつぐこと。承継。

・承継
 ①うけつぐこと。継承。
 ②〔法〕権利または義務をそのまま引き継ぐこと。

・作動
 機械の運動部分の動き。

・動作
 事を行う際の身体の動き。たちいふるまい。挙動。

・平和
 ①平らかにやわらぐこと。おだやかでかわりのないこと。
 ②戦争がなくて世が安穏であること。

・和平
 やわらぎおだやかなこと。和睦して平和なこと。平和。

・理論
 ①(theory)
  (イ)個々の事実や認識を統一的に説明することのできる或る程度の高い普遍性をもつ体系的知識。
  (ロ)実践を無視した純粋な知識。この場合、一方では高尚な知識の意を含むが、他方では無益なものという意味が含まれることもある。
  (ハ)或る問題についての特定の学者の見解・学説。
 ②論争。

・論理
 (logic)
 ①思考の形式・法則。また、思考の法則的なつながり。
 ②実際に行われている推理の仕方。論証のすじみち。
 ③比喩的に、事物間の法則的なつながり。「歴史的発展の-」
 ④論理学に同じ。

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だからどうだということはないが、何らかの研究に役立てば幸いである。

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