幕末関連書籍

 

幕末一般に関する書籍一覧です。土佐、薩摩関連もあります(数が少ないので、このページに入れてあります)。幕末の思想、志士の詩歌に関する本は、別のページで紹介しています。

  

書名

著者名

出版社

初版

コメント

幕末維新人物事典 幕末研究会 新紀元社 2004 同出版社から出ていた「幕末維新 新撰組・勤皇志士・佐幕藩士たちのプロフィール」(1997年)を改題・加筆・修正したもの。新選組の評価が高すぎる気もするが、全体的によくまとめられていて、幕末入門者に便利な本。

幕末維新解体新書

光栄

1998

幕末から維新にかけての時代の流れを解り易く解説。ビジュアル系?イラスト入りの人物事典も楽しい。

維新への胎動(上)
寺田屋事件

徳富蘇峰

講談社
(学術文庫1097)

1993

近世日本国民史『文久大勢一変』上篇。文久年間における水戸・長州・薩摩・土佐藩らと会津藩および幕府側、朝廷などの動きを追った書。上巻は、丙辰丸盟約から寺田屋事件までを取り上げる。とりわけ興味深いのは、京都・江戸での長井雅楽の活動、長井と吉田松陰およびその門下生達との確執に関する記述。

維新への胎動(下)
勅使東下

徳富蘇峰

講談社
(学術文庫1258)

1996

近世日本国民史『文久大勢一変』下篇。下巻は、横井小楠の活動、会津藩主・松平容保の京都守護職就任、土佐勤皇党の活動、幕府・朝廷の動き、攘夷志士の実行手段などを取り上げる。

近世日本国民史
攘夷実行篇

徳富蘇峰

明治書院

1936

上記と同じく『近世日本国民史』の1冊。生麦事件と薩英戦争、長州藩の外艦砲撃、奇兵隊編成、姉小路公知の遭難、真木和泉の運動、大和行幸事件などを取り上げている。
幕末政治と倒幕運動 家近良樹 吉川弘文館 1995 幕末京都における中央政局の倒幕に至るまでの動向を、「一会桑」(一橋、会津、桑名)権力の分析を通して新たな視覚から解明しようとする研究書。
孝明天皇と「一会桑」 家近良樹 文春新書 2002 西南雄藩の視点からみた幕末維新の一般観念に対し、孝明天皇と「一会桑」(一橋、会津、桑名)勢力側に視点を置いて幕末政治を見直し、彼らが果たした役割を検証している。
島津久光=幕末政治の焦点 町田明広 講談社
(選書メチエ431)
2009 島津久光に焦点を当て、薩摩藩の動きを中心に、京都の中央政局を舞台に繰り広げられた幕末政治の行方を追う研究書。
元治夢物語
幕末同時代史
馬場文英著
徳田武 校注
岩波文庫 2008 同時代を生きた著者による、興味深い見聞録。
幕末史 半藤一利 新潮社 2008 著者の講演をまとめた談話調の通史。所謂「薩長史観」に疑問を唱える書き方が新鮮。
将軍家御典医の
娘が語る江戸の面影
安藤優一郎 平凡社新書 2008 徳川将軍家の御典医を代々務める桂川家に生まれ育った今泉みねが語る幕末維新の思い出話『名ごりの夢』を解説した本。
幕末下級武士の絵日記 大岡敏昭 相模書房 2007 幕末の忍藩士・尾崎石城(隼之助)が残した絵日記の解説書。中下級武士の住まい、暮らしぶりがイラスト入りでよく解り、面白い。
幕臣たちの明治維新 安藤優一郎 講談社
現代新書
2008 徳川幕府瓦解後の幕臣たちの生き様を紹介。歴史の教科書に出てこない明治が見える本。
維新前後の静岡 NEW! 小山枯柴 安川書店 1975 慶応4年5月、6歳の徳川家達をいただいて成立した静岡藩の構成や人材、当時の世相などについて書かれた本。昭和16年の復刻、限定500部。
堂々日本史
第3巻
NHK取材班 KTC中央出版 1997 幕末特集の美味しい巻。『ペリー来航、幕府は知っていた』、『井伊大老、古都で大弾圧を決行す』、『龍馬を使って長州をとり囲め』、『最後の将軍、徳川家生き残りへの秘策』、『白虎隊、生死を分けた二日間』を収録。

その時歴史が動いた18

NHK取材班

KTC中央出版

2003

NHKで放送中の「その時歴史が動いた」の内容をまとめたシリーズ。18巻の内容は幕末に関するものが多く、『幕末・京都炎上 長州・久坂玄瑞、志に散る』、『新選組、鳥羽・伏見に散る 旧幕府軍大敗北の真相』、『必勝の方程式、江戸を制す 大村益次郎、彰義隊撃破の時』、『改革に散った最後の幕臣 小栗上野介 一本のねじから日本の近代は始まった』の4編が収録されている。
その時歴史が動いた31 NHK取材班 KTC中央出版 2005 NHKで放送中の「その時歴史が動いた」の内容をまとめたシリーズ。31巻も幕末維新特集で、『大江戸発至急便 黒船あらわる』、『秘録・幻の明治新政府』、『勝海舟 江戸無血開城はなぜ実現したか』、『白虎隊 自刃への三六時間』、『グッドバイちょんまげ』を収録。
坂本龍馬を歩く 一坂太郎 山と渓谷社 2003 坂本龍馬ゆかりの地を豊富な写真とガイド付きで解説。史跡めぐりに便利な本。
高知県立坂本龍馬記念館 案内図録 高知県立坂本龍馬記念館 1998 所蔵品、展示史料の写真と解説。

中岡慎太郎と坂本竜馬
薩長連合の演出者

寺尾五郎

徳間文庫

1990

薩長連合という大事業を着想・工作し、実現させた真の演出者が誰なのかを明らかにするドキュメント。中岡が「革命家」として果たした役割と、その功績を評価している。中岡ファンには嬉しい内容。

島津家おもしろ歴史館

尚古集成館

1991 中世より薩摩国を治めた島津家の歴史と、幕末・明治に至るまでの出来事をエッセイ風に解説。読みやすくて面白いです。

開国と攘夷

 

世界文化社

1966

「日本歴史シリーズ」の1冊。史跡・史料・人物の貴重な図版が多く、解説も解り易いです。巻末に歴史用語辞典、大名配置図と志士一覧が付いている。
江戸お留守居役の日記
寛永期の萩藩邸
山本博文 読売新聞社

1998

幕末ではないが、寛永期に萩藩江戸屋敷にて留守居役を務めた福間彦右衛門が残した日記(のちに『公儀所日乗』と名付けられた)を元に、意外と知られていない留守居役の仕事ぶりとその実態、二千人が暮していた江戸藩邸生活を解りやすく解説。
新選組と幕末の京都 ユニプラン 2003 京都とその近郊のあらゆる幕末史跡を地図や写真付きで案内する本。これ1冊あれば幕末ファンの京都めぐりは完璧!といえるほどの『最強ガイド』。
幕末志士伝 志士FILE シブサワ・コウ 光栄 1999 PCゲーム「維新の嵐 幕末志士伝」に登場する、実在した幕末人達(朝廷・幕府・各藩の主要人物・新選組・僧侶・剣客・学者・町人・商人・芸妓・異人等)のプロフィールをまとめたもの。手軽な人名事典としても使える。
その時歴史が動いた
激動幕末編(コミック版)
NHK取材班 集英社 2004 『西郷隆盛、明治に挑む 西南戦争勃発の時』、『徳川慶喜・最後の決断』、『幕末・京都炎上 長州・久坂玄瑞、志に散る』、『志ある者 立ち上がれ 獄中の出会いが生んだ吉田松陰の思想』、『新選組、鳥羽・伏見に散る 旧幕府軍大敗北の真相』、『白虎隊 自刃への三十六時間 生存隊士の手記が語る悲劇の真相』を収録。なお、幕末編には他に回天編、開化編など色々あり。

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