六十里越
六十里越は、新潟県と福島県との県境です。越後山脈の高峰、浅草岳(1585メートル)・鬼が面山(1465メートル)と毛猛山(1517メートル)の間にある峠で、福島県側には田子倉湖があり、風光明媚なところです。会津から小出に至る近道でもあったので、かつては多くの会津藩士が行き来したことでしょう。慶応四年、小出島の郡奉行に任命された町野源之助(のち主水)も、この峠を越えて越後入りしています。
中村彰彦氏の『その名は町野主水』によると、「都合六里の峠を六十里越と呼ぶのは、その十倍も歩いたかと思われるほど峻険な難路ばかりがつづくからにほかならない」とのこと。現在は国道252号線が走っており、JR只見線も通っています。
(写真左)小出駅前にあった「奥只見郷」観光マップ。
(写真右:音様@kazabana撮影)観光マップの右上方向、会津方面へ向かう国道252号線。この道を真直ぐ進むと……
冬期通行止の無情な看板が…!(写真左)
残念ながら引返して津川ルートで会津若松へ向かうことにしましたが、六十里越(新潟県側)の風景を写真に収めてきました。やはり此処は想像以上の難所ということなのかも。…夏に来るべきですね(笑)
写真のとおり、4月21日でもこの残雪。自然には勝てない…(苦笑)。ですが美しいところです。