吉田稔麿関連書籍

 

当サイトにおける吉田稔麿研究の参考文献です。(ここに紹介しているのは全て管理人の蔵書で、図書館や友人知人から借りて読んだものは含まれていません。←内容に関するお問い合わせにお答え出来ない為。ご了承ください) 他のページ(長州藩関連、久坂玄瑞関連)も参考にしてください。

珍しいものは少ないし、偏りもありますので、この文献リストが参考になるかどうか判りませんが、管理人の趣向として見ていただければ幸いです。

  

書名

著者名

出版社

初版

コメント

松陰先生と吉田稔麿

来栖守衛

マツノ書店

1990

吉田稔麿(栄太郎)唯一の伝記・史料集。年譜、詩歌、書簡、文書等がまとめられている。松陰先生、高杉晋作、桂小五郎他よりの書簡・文書もあり、稔麿を知るのにまず押さえておきたい本。但し、史料の多くは漢文(書き下し)。巻頭に稔麿筆の母宛て書簡や昭和初期に写された稔麿生家の貴重な写真が載っている。昭和13年に山口県教育会から発行されたものの復刻版。500部限定、番号入り。

松陰先生の教育力

廣瀬 豊

東京武蔵野書院

1934

松陰先生と吉田栄太郎(稔麿)、入江杉蔵(九一)との教育関係を浮き彫りにし、その教育の実情と影響力を探ろうとする書。上記の『松陰先生と吉田稔麿』にも多く引用されており、資料価値はかなり高い。余裕があれば是非読んで頂きたい本。マツノ書店さんから復刻版が出ているが、現在品切れ。

池田屋事変始末記
新選組と吉田稔麿

冨成 博

新人物往来社

1975

池田屋の変に至るまでの稔麿の伝記を小説仕立てで紹介しながら、池田屋事件の真相に迫る書。「小説仕立て」といっても書き手が研究者であるだけに、明らかな "虚構" はありません。栄太と松陰先生の別れの場面、最期の自刃の場面は泣けます…。栄太ファン必読の書!

霊山歴史館紀要
第16号

 

霊山歴史館

2003

霊山歴史館発行の論文集。町田明広「池田屋事変における吉田稔麿について」は、信頼性の高い史料・書簡から大変興味深い新説が導き出されています。稔麿に興味を持つ方は勿論、池田屋事件の謎を追求したい方は是非!読んでみて下さい。その他の論文も読み応えのあるものばかり。

松下村塾の人びと

海原 徹

ミネルヴァ書房

1993

村塾に学んだ92名の塾生たちの出自・学歴・幕末維新期における活躍等を克明に追跡した大著。塾生達のプロフィールを知りたい人におすすめ。

吉田松陰と松下村塾

海原 徹

ミネルヴァ書房

1990

村塾のカリキュラム、来塾の動機、初期に在籍した塾生(栄太も!)の出席状況等を記録。村塾教育の全体像を浮き彫りにした画期的な書。

松下村塾
― 教育の原点をさぐる

池田 諭

社会思想社

1984

松下村塾生および塾生と関わった人々の略歴と、松陰先生の影響力についてまとめられている。教養文庫の1冊。古書店で時々見かけるので、興味のある方は「第1章・村塾教育の意味」(約10ページ)だけでも読んでみて!

松下村塾

古川 薫

新潮社

1995

指導者としての吉田松陰、人間形成の場としての村塾について詳しく解り易くまとめられた書。入門書に最適。村塾関連人名録、略年表付き。

歴史と人物 
特集・吉田松陰と
若き志士たち

 

中央公論社

1981

『歴史と人物』昭和56年4月号の特集。奈良本辰也「維新史における松下村塾」、古川薫「史伝吉田松陰」、江崎誠致「『草莽』の典型 久坂玄瑞」、杉森久英「天才 高杉晋作の癖」等興味深い論文のほか、松陰先生から高杉宛ての全書簡を掲載。

別冊歴史読本
吉田松陰と
松下村塾の青春

 

新人物往来社

1989

『別冊歴史読本』平成元年3月号。タイトルの通り、若き師松陰の許に学んだ塾生達の紹介や村塾関連年譜、遺品や墓碑の案内等を掲載。17歳の吉田栄太郎(稔麿)が松陰宛に書いた手紙(安政4年9月)、久坂から高杉宛の手紙(安政6年)等も写真付きで紹介されている。塾生達のプロフィールは解りやすくて◎。

幕末・明治
萩城下見聞録

林 茂香

マツノ書店

1975

安政5年、萩の下級武士の家に生まれた著者が当時の暮らしぶりを書いた本。手習場や家塾について詳しい。稔麿や俊輔の逸話もあり。昭和10年刊の『幼時の見聞』の改題、復刻版。

霊山祭神の研究
続編二 長州藩

 

霊山顕彰会

1989

霊山護国神社に墓碑がある長州藩および同藩に関係の深かった他藩の志士たちの略伝。変名・別名一覧表、木戸孝允神道碑の碑文の解読付き。

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