雪月花

 

会津藩の人々が詠んだ主な歌を集めてみました。まだ作成中ですが、資料整理がてら追加の予定です。
これも載せるべき!という作者・作品があれば、ぜひお知らせください。


 

名前・(雅号)

身分・所属

歌 (辞世、晩年の作も含む)

松平容保

第九代会津藩主 幾人の涙はいしにそそぐとも その名は世々に朽じとぞ思う
西郷頼母
(汝玉・栖雲・八握髯翁)
会津藩家老 旅にねしむかしの夢のあととへば うらみをしるや白河の関
昔わが栖にし雲を尋れば 涙の雨の名残りなりけり
あひつねのおちこち人に知らせてよ 保科近悳けふしぬるなり(辞世)
山川大蔵 会津藩家老 千世経とも世にかくれめや飯盛の やまにくだけし玉の光は
西郷勇左衛門(礫州) 会津藩士 鳥羽竹田伏見をかけてふる雪に ひとすぢのこる加茂の川水
荒川勝茂 会津藩士 なれぬればさすがの名残を惜しむなり 斗南ヶ丘のしづか伏屋も
津川喜代美 白虎隊士 かねてより親の教えの秋(とき)はきて 今日の門出ぞ我はうれしき
飯沼貞吉
(孤舟)
白虎隊士 日の御子の御かけあふぎて若桜 ちりての後も春を知るらん
すぎし世は夢か現か白雲の 空にうかべるここちこそすれ
西郷千重子 西郷頼母の妻 なよ竹の風にまかする身ながらも たわまぬ節はありとこそ聞け
山本八重子 山本覚馬の妹 明日の夜は何国(いづこ)の誰かながむらん なれし御城に残す月かげ
中野竹子 娘子隊 武士(もののふ)の猛き心にくらぶれば 数にも入らぬ我が身ながらも

 

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