私はこんな映画を観てきた


ピアノレッスン(1993、豪)

 ジェーン・カンピオンが女性監督として初のパルム受賞したりなど話題を呼んだ作品。
 安手のエロ小説みたいなストーリーではあるが、どろどろのラストシーンは ちょっとぶったまげるものがある。 こういう最後に別次元に吹っ飛ばしてそのままにしてしまう、無責任な映画 は結構好きだ。
 ちなみに、日比谷でこの映画を見たときは席がスクリーンに近すぎて、首が痛かった。 それだけ、話題の映画であったということだ。


フレンチコネクション(1971、米)

 フリードキンというと、やはり「エクソシスト」が思い浮かぶところだが、 「フレンチコネクション」も忘れることはできない。この映画にみどころは なんといっても、カーチェイスのシーンだろう。カーチェイスといっても 車ではなくて、高架上の列車を追いかけるというのが、なんともキている。
 相当なハンデキャップマッチだと思うが、この映画をみてフレンチコネクション ごっこをしてみた人は結構いるのではないか?
 ハックマン走りまくりの「2」もなかなかよい。


ミッシング(1982、米)

 「Z」などの監督として知られるコンスタンチン・コスタ・ガブラス(ギリシア)の作品。
 内容はアメリカ人新聞記者がチリのクーデターで消息不明になり、その恋人と、息子の仕事に 理解を示さなかった父親が捜索するというものだが、かつての「Z」のような反権力ダイナミズム の快感といったものが希薄で、実態をつかみかねる現実の壁に翻弄されるショボさがよい 。廃墟となった息子の部屋で、父親が息子のことを理解するシーンはやられたという感じである。
 音楽はヴァンゲリスのものであるが、彼の映画提供曲でも屈指のものだと思う。



ホームワーク(1989、イラン)

 「桜桃の味」ではパルムまで受賞してしまったアッバス・キアロスタミは、 素人を起用した演出で有名であるが(出演者に主演の役者はホモだと思い込ませて みたり)、その演出の極致がこの作品ではないだろうか。
 イランの小学校にカメラを持ち込んで行った、 宿題についての子供へのインタビューを中心としたドキュメンタリー 的内容であるが、ラストショットまでに子供たちや観ている我々に起こる奇跡的とも いえる変化は、こんな映画が撮れるのなら死んでもいいと思わせるほどである。



コシュバコシュ、恋はロープウェイにのって(1994、タジキスタン)

 監督のバフティヤル・フドイナザーロフは乗り物フェチらしく、彼の監督作に 出ている乗り物はそれぞれ個性が表れていて面白い。
 内容は、ロシアからきた娘と、タジクのロープウェイ技師のラブストーリー であるが、男のだめ男っぷりがなかなか感情移入できるところではある。
 この映画、Hしてるシーンとか至るところで銃声みたいなのが聞こえてくる。 その上、2人して夜、花火見物よろしく対空砲火を眺めてるシーンなんかもあるが、 これらは、ひょっとして本物なんだろうか。 くしくも去年、日本人がタジキスタン人に誘拐される事件が あったが、タジキスタンの日常も案外、映画みたいなもんなのかもしれない。



日本製少年(1995、日本)

 大沢逸樹主演ということで、どうもそれ目当ての客が多いらしくて戸惑った記憶 がある。内容自体はボニー&クライドのようになりそで、結構しょぼしょぼな ものだったりするのだが、この映画の主演女優の 嶋田加織の演技はストーリーと全然関係ないところで大変面白いものがある。嶋田加織というのは、 当時AVやってた女優さんのようなのだが、これ以降映画で活躍したという話は 聞いたことがなく、残念におもったものだ。
 映画の会話では、脈絡なしに若乃花ネタのブラックな噂とかが入っていて、 興味深い。


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