こんにちわ、黒澤弥生です。
毎日連載小説「真・祈りの巫女」は11月21日をもって終了したのですが、翌日よりあとがきを配信しています。
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さて、あとがき第2回(笑)です。
前回も書いたとおり、このお話は「シャーマンの祈り(仮題)」の別バージョンという位置づけだったので、ストーリーそのものはすべて「シャーマン〜」を辿ったものになっています。
ということは、命の巫女たちが村へ辿り着いたときには、謎の男トツカが祈りの巫女の偽婚約者として村に存在しなければならなかったんですね。
実は前作までの「祈りの巫女」と「続・祈りの巫女」は、このプロセスがあったために書いたようなお話だったりしまして。
つまり、主人公の相手役であるリョウは最初から死ぬことが決まっているキャラだったので、この2作品で思いっきりいい目を見させてやろうと思った訳です(笑)
でも、1度死んだ婚約者が生き返って再び目の前に現われたとしても、普通の人間だったらそう簡単に信じられる訳はないんですよね〜。
たとえ最初は「神様が生き返らせてくれた」と思ってたって、違う環境で育った2人の人間が婚約者に気づかれずに入れ替わるなんて、本来ぜったいに無理なんですよ。
そこで黒澤は、「優しさを演じて本当の自分を偽っているリョウ」を書くことに前2作品のすべてを注ぎ込むことになりました。
(↑こうしておけば記憶喪失のリョウの人が変わっても多少ごまかしがききますからね・笑)
この時点で、祈りの巫女シリーズの基本テーマが「恋人すり替え実験」に決まったんです。
もちろん「真・祈りの巫女」の主筋は「祈りの巫女が村の災厄を退ける」なのですけど、3作品を通したテーマはひとえに「偽リョウとユーナをくっつける」というただそれだけだったんですね。
このテーマもユーナの感情に振り回されて多少歪みはしましたが、ひとまずくっついてはくれたので、一応成功と思っていいのではないかと思います。
明日もあとがきの続きを配信します。
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では、また明日。
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