ゲバラ笹部の「小さな古本屋の崖っぷち日記」
          2000年11月スタート時から2000年12月分

(38)

12/30

 今日は店を休んじゃいました。それで午前中は、M氏と紙ヒコーキを飛ばしに行ってきました。押しつまった30日に何をしてんだか。最初にM氏会心の新作を飛ばしたところ、これは驚くほどよく飛びました。あまりもに飛びすぎて、走っても追いかけられず、一発目で行方不明。M氏ガッカリです。その後のM氏の新作はどれも飛びが今一つで、かえすがえすも最初のヒコーキが残念。私のはどれもマアマアの飛びでした。
 その後M氏と食事をして、PM2:30頃帰宅。そして諸々の買い物をするために出かけ、帰ってきてしばし休息。後はライヴ&忘年会が待つだけだ。

 PM6:00から「ゲートマウス・カフェ」で、御隠居倶楽部の大忘年会が開始。鎌田東二サンのライヴがあるということで「里山クラブ」から多数参加し、最終的には22人の出席です。食べたり、飲んだりの後、7:00すぎからライヴが始まる。私、恥ずかしながら鎌田東二サンを全然知りませんでした。御隠居メンバーに訊くと、宗教哲学者ということです。それだけに留まらず色々なフィールドで活躍しているとの事。ウーン、私のアンテナには引っ掛からなかった。でライヴですが、ギターサポート(KOW)一人が共演の計二人で進行します。何と云ったらいいのか不思議な歌でした。曲はフォークなんですが、詩がねえ。「僕の観世音菩薩」とか「弁財天ナントカ」(不確か)とか初体験の世界です。そういうのばかりじゃなく、ラヴ・ソングもあるんですけど、インパクトが違います。これは神道のエンタティメントなのでしょうか?(本人もシンドー・ソング・ライターと自称)、私にとっては全く未知の人だけに、歌だけじゃなく、少し話も聞きたかった。        
 相方のKOWサンもソロで3,4曲唄いましたが、人柄が滲み出るような歌で、キット真面目な人なんだろうなと思わせた。かといって、決して鎌田サンがフザケテいるという意味ではないですよ。誤解のないようにネ。
 最後は、途中で般若心経が挿入されるという歌で、殆どの人が立ち上がって踊っていました。ウーン不思議な世界だ。初体験はなんでもオモシロイ。

 終了後、最終的には御隠居メンバーが残り、今年最後の雑談会。ナンダカンダで家にかえったのはAM3:00頃でした。
 八笑人サン、本日はご苦労様でした。

 今日は休みです。崖っぷちなのにこんな事をしていてイイのでしょうか。
  

    
  

(37)

12/29

 さて、もうすぐ正月ですね。イヤなことも、イイことも、みんな忘れて、真っさらな気持ちで新年を迎えたい。いつもそう思う。ところが、コレがナカナカ難しい。手を施す間もなく、毎年アッという間に過ぎてしまう。阪神タイガースが、毎年4月の開幕を迎えるたびに「よし、今年こそは」と心に誓う。そうしてシーズンに突入して、これといった調子の出ないままに、1週、2週と過ぎていき「まだ先は長いんだ」と思っているうちに桜も散って、「ああ、今年もまた・・・・」といういつものあきらめ気分が早や頭をもたげ始めてくる。調子の出ない正月が過ぎていく感覚は、どこか開幕して3週間ぐらいたった4月の終わり頃の阪神タイガースの気分に似ているような、いないような。
 要するに、ピリッとしないまま、気がつくと「成人の日」になってしまうこの正月の時の流れを、どうしたら会心の開幕ダッシュのように、メリとハリが効いた押せ押せムードで乗り切っていけるのか。
 この時期特有の前向き風に吹かれて、考えてしまいます。じゃあ、どうしたら気が済むのか。ここのところが、自分でもよくわかりません。
 正月というのは、結局、家族の祭典だ。だから、会心のお正月の過ごし方を、ぼんやり考えると、大きな家で、大家族が揃って、歳時記のこまやかな流れをひとつひとつこなしながら、おっとり食べ、飲み、遊ぶというスタイルがやはり最強なのではないだろうかと思う。もし可能ならば、向田邦子の「父の詫び状」にでも出てくるような、テレビのなかった頃の仲のいい大家族が過ごす正月を、一度きちんと体験してみたい
とも思う。そういいながら、正月は何のビデオをレンタルしようか考えています。

 ガンバは負けるし、店はヒマだし、以前は年末になると、整理をするのか本をタクサン売りにきたものだが、全然売りに来やしない。町の小さな古本屋に愛の手を。

客数 9人  売上 笑うしかないね    達観してきた崖っぷち

    
  

(36)

12/28

 19:30頃、八笑人遊眠サンから「今、I氏がきているので、スグに店を
閉めて遊びにこないか」と誘いのTELがある。苦笑しつつ、いつもより早めに閉めて出かけました。マア、いつもの雑談なんですけどね。それで家に帰ってきて、お腹がすいて何か食べようと思ったが、面倒臭いのでレトルト・カレーで済ませた。
 なぜか時折、無性にカレーライスが食べたくなることがある。高級洋食屋の思わせぶりなカレーもいいけれど、ローカル線の駅前にある食堂で、高校野球のテレビ中継なんか観ながら食べるカレーライスも捨てがたい。午後2時頃になると、決まって胸がやけてくる大学食堂のカレーライス。日本そば屋のカレーライスに、忘れてならないのが、キャンプの時に食べるカレーライス。このようにカレーライスは、その持ち場持ち場で、旨さを発揮する食べものなのである。
 カレーで思い出したが、何の本だったか忘れたが以前に読んだ本で、「翌朝カレーの楽しみ」というのがあった。朝めしの時に、前の晩のカレーが残っていると知った時の、ほのかな喜び。昭和30年代に子供だった人間にとって、カレーライスは、家庭料理のうちの最高のメニューといって良かった。そのカレーが、朝も残っている。それだけで、なんだかうれしい。
 たしか「もう一度、鍋に火をかけて温め直してから、それを冷えたごはんにかけるのがイイ」だとか、「その時は、皿で食うのか、それとも茶わんがいいか」とかいうような事にこだわっていた(ちなみに結論としては「夜は皿で食べるが、朝は、茶わんとはしでカレーを食べるのが好き」だったと思う。つまり、「残り物だから、皿で食べるほど大げさにしたくなく、そこまですると楽しみが別になってしまう」という理由だった)。
カレーライスといえば、子供の頃によく食べたあの色の黄色い、冷えかけると、表面が固まって、つっぱりかかるような昭和30年代スタイルのカレーライスを思い出す。溶けきれていないカレー粉が、口の中に、ネットリとこびりつく。あの頃は、どこの家にもグルメなんて、だぁーれも、いなかった。

 今日は今年最後の交換会に行ってきたので、店を開けるのが遅かった。売上の悪いのが、さらに悪いです。

客数 10人 売上 ドーニモならん

                 年を越せるか崖っぷちのまんまで

    
  

(35)

12/27

 ♪あなた変わりはないですか 日ごと寒さがつのります〜 本当に寒いです。季節も客足も。あまりにヒマなので、友人のM君にTELをして無駄話。M君はM君で仕事もせずに楽器を改造していたそうです。塗装をハガシ、ホワイトに塗り替えたりして、レフティーのエレキ・マンドリンを完成させたとの事。私の友人はこんなのバッカか。

 25日にNHKの衛星放送で放映してた「第20回 紅白歌合戦」('69年)をビデオ録画して観ました。イイですねえ、この時代。ナツカシイだけじゃなく歌謡曲黄金時代の充実感があります。初出場は「奥村チヨ」、「カルメン・マキ」、「高田恭子」、「いしだあゆみ」、「キング・トーンズ」、「内山田洋とクール・ファイヴ」等。その他男性陣では「三波春夫」、橋、舟木、西郷の「御三家」、「布施明」。女性陣では「美空ひばり」、「越路吹雪」、「ザ・ピーナッツ」、「西田佐知子」等。この顔ぶれの充実度。足りないのはアイドルぐらいか(アイドルが登場するのは翌年からですね)。”みんな夢の中”(高田恭子)はイイです。浜庫メロディーがサエまくっています。”長崎は今日も雨だった”(内山田洋とクール・ファイヴ)は自分達で演奏して、クラブ・バンドの実力を見せつけます。それにしてもソウルフルやなあ。日本のスゥィート・ソウルですね(3連リズムやもんね)。”ウナ・セラ・ディ・東京”(ザ・ピーナッツ)はラテン・ムード歌謡曲の神髄ですなあ。しかし、「ザ・ピーナッツ」って歌い方にコブシじゃないけどコブシっぽい感じがあるなあ。それと当時はべつにイイ曲だとは思わなかったが、今回聴いてイイジャンと思ったのが”星空のロマンス”(ピンキーとキラーズ)です。これの作曲者は誰でしょう。チョット気になる。”時には母のない子のように”の「カルメン・マキ」は浮きまくっていました。この人が将来「オズ」を結成してロックをやるとは思いもしなかった。バックでギターを弾いていたのが誰か気になる。「アイ・ジョージ」が”ククルク・パロマ”を唄っている。当時は退屈なだけだったが、今聴くとメンバーの中にはこういうのも必要なんだと納得できた。年をとった証拠ですね。唄ってる途中でかなり長く声をヒッパル聞かせどころがあります。ヒッパッテいる途中で拍手がきますが、これって「タイヘイ・トリオ」の夢路サンじゃん。”別れてもありがとう”(美空ひばり)でフロントに「井上忠夫」(単独出演)が立ち、むせび泣くサックスを聴かせてくれます。合掌。
 応援には勿論、クレージーにドリフが出てきます。コント55号はいなかった。裏番組で野球拳をやっていたもんネ。司会は坂本九と伊東ゆかり。総合司会の宮田輝はしゃべりすぎだゾ。

 いやー「商売は店を開けてナンボ」と思ってやっているが、今日は閉めたくなっちゃった。

 客数 9人  売上 聞いてくれるなおっ母さん      
                  ホントにホントの崖っぷちだア!
    
  

(34)

12/26

 寒くなりましたねえ。マア、客足の鈍ることったらアリャシナイ。そのかわり、来てくださるお客サンはわりと確実に買っていってくれる。この寒い中、ワザワザ来てくれるんだもんネ。ようするに、ブラッと立ち寄るお客サンが減ったのだ。立ち読みが減ってありがたいが、あまりガランとしているのも淋しい。
 今日はウチの店にしては珍しい本が売れました。プレミア漫画なんですけど、「岩越国雄」という人の漫画ですが殆どの人が知らないと思います。エロ劇画で「制服リンチ」という漫画なんですが、値段を聞くとビックリしますヨ。こんな本に、こんな値段が。どんなジャンルにもディープな世界があるもんです。

 先週TVの深夜映画で「激突 将軍家光の乱心」(’89年 降旗康男監督)をやっていたのを観たが、拾い物でした。何の期待もせずに観たから思った以上にオモシロカッタ。
 七人の用心棒が、ある事情により幼い若君を日光から江戸まで送り届けなければならない。そして、それを阻止しようとする強大な敵がいる。クライマックスはある宿場町。緒形拳をリーダーとする用心棒グループがその宿場にさしかかると、罠をしかけ行手を阻もうとする千葉真一をリーダーとする何百人もの敵側。こう書くとコアな時代劇ファンなら解ると思いますが、「十三人の刺客」(’63年 工藤栄一監督)の逆パターンですね。もっとも、この二つの映画は目指す方向は全然違いますが。
 千葉真一がアクション監督をやっているだけに、スピード感とダイナミズムは魅せてくれます。この前に書いた香港映画「サンダー・ストーム」といい、今、私の中では千葉真一の再評価で盛り上がっています。サニー千葉はオモシロイ。そうそう、七人の用心棒の中で最初に死ぬ役で織田裕二が出ていました。セリフは殆どありませんでした

 これを書いている今、TVでは「スポーン」をやっています。コレ映画館で観ているのですが、イイデスネエこのB級っぽさ。私こういうの大好きです。それにしてもキチャないヒーローやなあ。

 客数 15人  売上 高額商品が売れてチョットうれしい
              ♪北風吹きぬく 寒い朝の崖っぷちだア!

  

(33)

12/25

 夜にウォーキングしながら去年も思ったけど、今年はいちだんと又、イルミネーションの飾り付けをしている家がふえた。そりゃ綺麗ですけどね。電気の無駄使いだという思いのほうが勝つなあ。
 15年ほど前、反原発運動が大きく盛り上がった時があった。テレ朝の「朝まで生テレビ」は云うに及ばず、NHKでも2時間の討論番組を3か、4夜連続で放映した。その時期には「無駄な電気を使わない」なんて事は当たり前のように世間に受けいれられたように思うのだが、あれから15年。今じゃクリスマス時期には庭にイルミネーションですよ。原発はイヤだけど電気はバカスカ使いたいってか。

 ビデオで録画していた「花」という芝居を観ました。吉田日出子と渡辺えり子の二人芝居です。ウーンもう一つやなあ。よくは知らないが、どうも二人は私生活でも仲がいいらしく、舞台はアドリブが飛び交う。その度に吹いたりして、肝心の芝居の流れが中断され、私は今イチ入りこめない。二人のコアなファンなら素の顔が見れたりして、身内的な雰囲気でそれなりに楽しめるのだろうが、そうでない者は置いてけぼりをくったようでツライ。それと稽古不足でしょう。全然こなれていない。それをアドリブで誤魔化していると思う。芸達者な二人ならオモシロイ芝居を観れるかと思ったがガッカリです。
 種類は違うが、少し前に見た井上ひさし作の「昭和庶民伝 きらめく星座」という芝居はオモシロカッタ。芝居のフィールドが違うので比較はできないが、稽古はよくしていると思う。芝居にスキがありません。しかし、井上ひさしの脚本はオモシロイですね。小説でもそうだが、ストーリーの運びが巧みです。それと前に観た「紙屋町さくらホテル」(被爆した慰問演劇団”さくら隊”をモデルにした物語)という芝居でも思ったが、音楽の使い方がウマイ。この「昭和庶民伝 きらめく星座」は設定が昭和15年の東京神田のレコード店という事で、当時の流行歌の使い方がイイです。
 そして何と云っても井上ひさしの芝居からは、戦争の事を伝えねばならない。戦争の記憶を風化させてはならないという強い決意が感じられる。
 それにしても「辻萬長」サン。久しぶりに見ました。70年代はATG系の映画でよくお見かけしましたが、市川崑の「金田一シリーズ」以来かな。

 夜になってグンと冷え込んできました。いよいよ本格的な冬ですかな。ますます客足が落ちるゼ。

 客数 22人  売上 昨日よりはマシやけどね                              崖っぷちに変わりはない!

  

(32)

12/24

 クリスマス・イヴです。ヒマです。お客サンが来ません。梅田では人がイッパイなんやろなア。ルミナリエは凄い人出なんやろなア。ウチの店はスカスカです。

「なつかしい芸人たち」を読む。色川武大(阿佐田哲也)の本です。この人は小学生の頃から浅草(戦前昭和にはここが芸能最前線の場所だった)の映画館や演芸場に入りびたり、バクチをしていたというスジガネ入りの「不良」なので、こうして1冊にまとまったものを読むと、そのまんま「昭和芸人史」というものになっています。
 40人以上の芸人たちの芸やパーソナリティーが描かれているが、私で同時代的の知っている芸人たちが半分くらいだろうか。あとは本やビデオで死後、名前と顔くらいを知っているという程度です。
 私は芸人の話が好きです。芸(とくに”お笑い”)に取り憑かれた人間の姿というのが私には面白くてたまらない。彼らの心の歪みや偏りや肥大がなんとも云えずオモシロイ。1種のバカばっかりなのだが、私は偉人伝の何倍も、バカの伝記にシミジミとした感動を受けます。
 「アナーキーな芸人」というタイトルのトニー谷論がイイ。トニー谷の舞台を生で観たことがあります。当時大学生だった私は中原弓彦(小林信彦)の「日本の喜劇人」という本を読んで影響され、芸能に物凄く興味を覚えていた時期で、花月や角座、松竹新喜劇の中座などに出かけては、人気者からウラブレタ芸人まで観ては生意気に批評していた(赤面です)。そんな時に半ば引退同然でハワイに住んでいたトニー谷が日本に帰ってきて舞台に立つというニュースを知り、私にとってはスデに幻の芸人であり、これは観なくちゃということで「トップ・ホット・シアター」という今はなき劇場へ観に行ったのです。それまでも何回か入ったことはあるのだが、いつ行っても客の入りの悪い小屋(2年後にツブレました)で、その日の入りはどうだったか記憶にないのだが、とにかくトニー谷の芸を生で観た。コチラに過大な期待があり、トニー谷自身は年をとっており、そのギャップがあって思ったほどではなかったが、それでも全盛時の片鱗は見てとれた。なによりも生で観れたという事実が大きい。
 色川武大は「誰にも愛されずに生きた芸人、という独特の一生を貫いた人物として、拍手を送りたいと思う」と最後の1行に書いている。なかなかこういうこと書けないです。人間の見方が、一回りも二回りも大きい。名著です。

「特選!落語全集 米朝・吉朝リレー落語”東の旅”」を観て寝ます。

 客数 12人  売上 どないせっちゅうねん                             云うことなしの崖っぷちだア!

  

(31)

12/23

 今日は休みです。来年用のカレンダーと年賀状を買いに東急ハンズに
行ってきました。祭日で、クリスマス前だし混雑を覚悟して行ったのですが、たしかに混んではいたが予想ほどではなく、普段の土日よりチョット多いかなという程度でした。

 夜になって、「岡本民」のCD製作のため「ゲートマウス・カフェ」へ出かけました。というのは、御隠居メンバーのコーラスを入れようと話が盛り上がり、今日がレコーディングの日なのです。6人ほど集まっていたのだが、女性もいたほうがイイという事でart氏の奔走により1人確保。もう少し人数が欲しいと希望を言うと、またまたart氏が弁舌巧みに、たまたま居あわせた常連客をダマクラカシて参加せることに成功。こうしてレコーディングが開始されました。当然、殆どの人が初体験で、やや緊張なんかしてた人もいましたが、どうにか無事終了。あとはミックス・ダウンして完成です。その後ジャケットを作ったりして、さて発売はいつになるでしょう。その後は例のごとく、ウダウダと喋っていて2:30頃に帰ってきました。

 家に帰ってきてから、寝るまで少しテレビをと思い点けると、映画「ブラス」をやっていた。以前に観ており、マア少しだけと観ていたのだが、映画は当然イイ映画なのですが、それより前にも思ったが、映画の中で演奏されるブラス・バンドの曲を知っているのが不思議だ。タイトルは知らなくても聞覚えがある。ブラス曲なんて積極的に聴こうとしたこともなく、当然CDなんか持ってもいない。だのにどの曲も知っている。いったい何処で聴いているのだろう。考えられるのは運動会ぐらいだが、それだけではないような気がする。本当に不思議だ。

 今日はアルバイトに店をまかせていて、閉店時に精算の確認のため行くと悲惨な売上だった。

 客数 10人  売上 アルバイト代も出やしねエ
                神様イジメナイデの崖っぷちだア!
  

(30)

12/22

 いよいよ今日から冬休みです。学生街はタマリマセン。通りから人が消えます。というのはオーバーにしても、本当に人通りが少なくなります。「ゲートマウス・カフェ」は大丈夫やろか?などと他所のことを心配してる場合じゃないって。
 午前中はまず荷物発送のため郵便局へ行き、それから家賃その他の支払いのため銀行へ行ってきました。支払い第一弾です。年末は締めが早くなるのでツライよ。まだ第二弾があるっちゅうのに。落語の「掛取り」みたいにでけへんもんやろか。

 「わが青春の『少年ジャンプ』」を読みました。6年前の本で、チョット興味があったのがヤット店に入ってきました。書いたのは元集英社のジャンプ編集長の西村繁男という人です。予想と違い半分暴露本みたいな内容でした。集英社を辞めた経緯をキレイ事に書いてはあるが、どうもこの人は社内の派閥政争に敗れたみたいで、現社長をモロには書かないが、チクリチクリと批判めいて書いてある。その事がなんか下品な感じがしてあまり好きになれない。私から見ればドッチもドッチだもの。
 その事は抜きにして、ジャンプ創刊の頃の話はオモシロイ。色々と圧力がかかり漫画家が集まらず、結果的に連載は貝塚ひろしと梅本さちおの二人だけ。読み切りでかろうじて赤塚不二夫や望月三起也、永井豪(当時新人)らがいる。どうみても2線級やね。しかし、西村氏が発見してきた本宮ひろしの「男一匹ガキ大将」と永井豪の「ハレンチ学園」がジャンプをブレイクさせる。このへんの本宮ひろしとの付き合いはお互い意気に感ずという感じでチョットくさい。そして「巨人の星」や「あしたのジョー」で断然リードする少年マガジンに追いつけ追い越せでで頑張り、「キン肉マン」や「キャプテン翼」、「北斗の拳」を擁して600万部という怪物雑誌を作りあげる。だが、その陰には悪名高き漫画家専属制(他社に引き抜かれないため、契約金を払って専属にする。ジャンプに書くためには必ず専属にならなければならず、例えば連載陣に人気があれば他の漫画は掲載される機会がなく、しかし専属ゆえに他の雑誌に書くこともできず青田買いされた漫画家たちは生活に困る)があり、人気投票制(どんな漫画もとりあえず連載10回の予定で書かせ、連載中のアンケート調査で人気がなければ10回で打ちきり、人気があれば続けさせる。しかし10回で終わりのつもりで書いているから無理やり続けることになるし、人気が落ちれば打ち切られる)があり、消費され消えていった多くの漫画家たちの屍がある。

 客数 26人  売上 人数のわりにはモウ一つ
                     崖っぷちには変わりなし
  

(29)

12/21

 今日は交換会に行く日です。しかし、出品数は少ないし何の収穫もなかった。おかげで思ったより早く終わってしまい、帰りにチョット早いかとは思ったが、スタンドに寄って新年準備のため洗車してきました。洗車なんて年に2,3回しかしない。だいたいが車の運転が嫌いなんです。仕事で必要だから仕方なく運転しているが、どうも好きになれない。だから必然的に車に興味がわかないし、愛情もない。早い話がほったらかしです。
 今日行ったスタンドはいきつけの所で、店長とも顔見知りなんですけども、洗車が終わったら「タイヤのエアーがだいぶ抜けていますよ」と言われた。じゃついでに他も点検してもらうと、ラジエーター液が減っているしメチャクチャ汚れていると言われ、交換してもらったりして、思わぬ出費になってしまった。

 ダン・ヒックス&ホット・リックスが来日しますね。御隠居のメンバーは誰か観に行くんでしょうか。

 最近CDを買ってないなあ。どうもコレハと思うCDがない。チョット聴いてみたいと思うCDはあるのだが、買ってまでとなるとナカナカない。貧乏人は買うとなると厳選するんですよ。物理的に部屋に置き場所もないしね。
 今月号のレコード・コレクターズを読んでも、チョット聴きたいと思うCDは結構あるんですけどね。「グラス・ルーツ」に「チャド&ジェレミー」はチョット聴いてみたい。「オール・タイム・グレイテスト ガール・グループス」は私のストライク・ゾーンのど真中です。ボベッツからハニー・コーンまでと幅広いが、しかしどうも殆どの曲はすでに持っているようだ。「サマー・ソングス」は夏物ポップスのコンピレーションだが、これも殆どは持っているか、知っているみたいだ。「フランス・ギャル〜アンソロジー'63/'68」は迷うなあ。これは買いかな。「ザ・ドゥーワップ・ボックスVol3」は欲しいんだけど値段で躊躇する。「ワンダ・ジャクスン」はチョット聴いてみたい。輸入盤では「リンダ・スコット」ですかね。ガール・ポップスのファンとしてはロリコン心をくすぐってくれます。しかし、これこそ1回聴いたら終わりやろなあ。ヨシ、これはNAP・STARで検索したろ。
 「ドゥー・ワップ」に「ガール・ポップス」なんて一番手を出してはいけないジャンルなのに。底なし沼みたいなもんだから。だが、それだからこそ集めがいもあるっちゅうもんやけどね。マニアは困ったもんだ。

 今日は店を開けたのが15:30頃だったので、売上は云わずもがなです。

 客数 14人  売上 ショーガナイネ やけくその崖っぷちだア!
   
                             

(28)

12/20

 今日は夕方から雨です。とたんに客が来ません。ただでさえ、客足が鈍いのに・・・。しかし、今日は3人ほどがわりと高い商品を買ってくれたので、助かりました。

 雨のせいでウォーキングは中止です。私、店を閉めたあとウォーキングをしております。気休めですがね。しないよりはマシかという程度の気持ちでやっております。
 ヘッドフォン・ステレオを聴きながら歩いているんですけど、ズッーと落語を聴いていたのが、手持ちのソフトは全部聴いたので、最近は録音はしたものの1回聴いたきりで放っておいたモノを、引っ張りだしては聴いている。
 そんな中の一つに「あきれたぼういず」があります。資料用にと(何の資料やねん)録音はしたものの、1回聴いただけでそれっきりでした。今回改めて聴いて感心しちゃいました。音楽センスのレベルが高い。本当に高くてビックリします。
 「あきれたぼういず」は昭和12年に、川田義雄、坊屋三郎、益田喜頓、芝利英の4人で結成された音楽ショーのバンド(横山ホット・ブラザースやクレージー・キャッツみたいなもの)です。ですから音源は戦前録音です。
 ♪ちょいと出ましたあきれたぼういず、暑さ寒さもちょいと乗り越えて〜のテーマ・  ソングではじまり10分ぐらいのネタが何本か入っているのだが、当時でないと理解できないネタもあるが、音楽は凄い。オペラ、ジャズ、ハワイアン、ヨーデル等を駆使し、テンポよく進んでゆく。有名なのは♪地球の上に朝が来る〜で始まる浪曲とジャズをクロス・オーバーさせた曲であろう。特筆すべきは坊屋三郎で(この人まだ生きてたっけ)、ポパイや高瀬実乗(戦前に人気のあった怪優)の物真似をしたりして、パワフルにフロントで暴れるという感じだ。
 これを聴くと、音楽ショーってあまり進化してないなあと思う。というより「あきれたぼういず」が凄すぎるのか。
 しかし、ネタでパロディーが多いのだが、これってコチラもカルメンや勧進帳を知っていないと笑えないですよネ。この頃は、歌舞伎もオペラ(オペレッタ)も娯楽としてポピュラーだったという事なのか。

 客数 21人  売上 マア、エエとしょうか   崖っぷちやけどネ
 
                            

(27)

12/19

 17日の朝日新聞を見て、気になっていた事が一つ解決した。映画「がんばっていきまっしょい」(’98磯村一路監督)の主題歌及び挿入歌を、誰が歌っているのかズッーと気になっていた。フォーク風で何となくアイリッシュ系かなと思っていたのだが、大ハズレで何と韓国のリーチェ(季尚恩)という女性シンガーだそうです。韓国のシンガーとは想像もしなかった。イカンですなあ。長年の慣習でつい欧米に目がいってしまい、お隣の国とは思いもしなかった。盲点でした。
 この映画はイイです。時代は1970年代中頃、舞台は高校の女子ボート部。内容的には青春スポーツ映画なんですが、スポーツ映画にありがちな「主人公の人間的成長」や「ライバルとの友情」、「恋愛問題」などの要素がないか、あっても希薄に描かれています。
 この映画が描いているのは、16歳から17歳という人生でのごくわずかな時間を、同じボートの中で過ごした少女たちの輝かしい青春の一瞬間です。しかし、彼女たちの輝いていた時間はスグに過ぎてしまう。そんな青春の輝きを惜しむかのように彼女たちの姿をフィルムに定着させている。無理やり泣かせたり、感動させたりしないのがいい。感情の高まりのポイントで、音楽を少しかぶせば泣いてしまうようなシーンでも、それを避けている。しかし、泣けるんです。
 「スタンド・バイ・ミー」に感じが近いような気がするが、あの映画ほど湿り気はないし、ノスタルジーにも逃げ込んでもいない。とにかくイイ映画です。ただし、私の評価は、音楽でも映画でも女性が主人公の場合は甘いですけどネ。この映画も主演の田中麗奈より、真野きりなの方が私は好きになってしまいました。

 今日に夕刊に、今年の回顧の映画編が載っていた。5人の評論家がそれぞれベスト5をあげているのだが、1本も観とりゃせん。見事なもんじゃ。しかし、朝日のこのセンス。なんとかならんのか。左翼的教養主義とでいいましょうか、品田雄吉が「グラディエーター」と「スペース・カウボーイ」を選んでいるのがかろうじての救いでアトはなあ。朝日新聞、なんとかせい。月に1回だが、吉本隆明のTV時評などモウロクしとるぞ。吉本隆明というブランドだけで書かせているとしか思えない。大江健三郎の往復書簡なんか、何が言いたいのかサッパリ解らない。加藤周一のコラムもなあ。と文句を言いつつ、朝日の購読をやめへんのやろうな。

 客数 20人  売上 人数のわりにはモウ一つ   

                      ウーン崖っぷちだア!
  
                           

(26)

12/18

 今日、同業者からTELがあった。「カードを扱っているか?扱っているのなら売値、買値の参考意見を」というTELだった。残念ながらウチの店ではカードを扱っていませんでした。カードというのは、小学生で流行っているポケモンとか遊戯王とかのアレです。しかし、この年令になって小学生の流行を追っかけるのもツライよ。

映画パンフレットを整理していたら「ラスト・ワルツ」のパンフが出てきた。御存知ザ・バンドの解散コンサートを記録した映画です。イイですねえ、ザ・バンド。音は勿論のこと、ハモッてんだか、ハモッてないんだかよく解らないコーラス。そこがまたイイ。
 で「ラスト・ワルツ」ですよ。たしか’76年に行われたコンサートだと思うんですけど、ボブ・ディランをはじめとして数多くのゲストとの共演をまじえながら、彼らがたどってきたアメリカ南部音楽への旅をもう一度確認しようと、一曲ごと噛締めるようにすすんでゆく。ヴァン・モリソンのアイリッシュ・ソウルとバンドのアメリカン・ソウルが激突する曲は、白熱の名演です。ポール・バターフィールドとリヴォン・ヘルムの壮絶な掛け合い。ほか、ドクター・ジョンのリラックスしたプレイ、エリック・クラプトンとロビー・ロバートソンのブルース・バトル、リハーサルなど何もなかったことをうかがわせるディランの歌、ロック・スターの中にあっても少しも動じることなく毅然としたマディ・ウォーターなど、すべてが印象的です。
 しかし何となく名前を書き連ねたけど、ホンマに豪華なメンバーやなあ。この凄いメンバーの中で私にとっての白眉は、スタジオ演奏ではあるがステイプルズとの共演です。曲は「The Weight」です。’60年代末のカウンター・カルチャーを代表した1曲が、見事なゴスペル・スタイルに生まれ変わる。この1曲はある意味で、ザ・バンドのたどってきた道のりを集約していると思う。そしてまた、カメラワークがイイ。監督であるマーチン・スコセッシのロックに対する愛情があふれていて、本当に美しい場面です。曲が終わったあとのメイヴィスの「ビューティフル」の一言が印象深い。
 この映画は単なる記録映画を越えている。そしてアメリカン・ロックの夢の終わりをも告げている。

 一日平穏無事でした。これでもっと客が来てくれれば言う事無し。

 客数 18人  売上 もう二つか、三つ ますます崖っぷちだア!
                            

(25)

12/17

 今日は日曜です。朝から雨です。店はヒマです。本当にヒマです。とことんヒマです。どうしようもなくヒマです。

 FM大阪でやっている山下達郎の「サンデー・ソング・ブック」を毎週聴いているのだが、ジェームス・テイラーの「Don't Let Me Be Lonely Tonight」が流れてきて、久しぶりに聴くとイイですね。
 ジェームス・テイラーは一時期よく聴いていて、その反動か近年はあまり聴かなくなっていた。私の性格で一人のアーティストをズッーと聴くということがなく、アルバムを3,4枚聴けば飽きてしまう。だが根は好きなアーティストだから久しぶりに聴くとやっぱりイイです。これを書きながら今ラジオからはジャニス・ジョプリンの「Me And Bobby Mcgee」が流れているのだが、これも久しぶりに聴くとヨイですね。
 ジェームス・テイラーは、’70年代に大流行したシンガー・ソング・ライターの原型みたいなもので、フォーク、トラディッショナル、R&B、ジャズなどの影響を一つに混ぜ合わせ、アコースティックなサウンドで表現力豊かなポップ・ソングのスタイルを作りあげた。簡単に言うとこういう事でしょうか。
 このR&Bテイストが地下水のように流れている事が、音楽に引き締まった質感を与えている。初めて聴いたときはR&Bテイストなんて解りませんでしたけどネ。「Sweet Baby James」は名盤ですよ。’70年のアルバムですけどまだの人は是非聴いて下さい。バックメンバーはダニー・クーチ(ギター)、キャロル・キング(ピアノ)、ラス・カンケル(ドラム)などで本当にヨイです。
 書いてて思い出したが、「旅立ちの時」('88  シドニー・ルメット監督)という映画でジェームス・テイラーの「Fire And Rain」が効果的に使われていた。話は60年代に反戦運動家として指名手配され、今もFBIに追われている両親とともに逃亡生活を続ける17歳の少年(リバー・フェニックス)の自立を描く青春映画なのだが、この両親がパーティーで仲間と一緒に「Fire And Rain」を歌うんですよ。「ずっと火や雨の中を歩いてきた・・・・」いい場面です。この「Fire And Rain」はアメリカの団塊の世代のテーマ・ソングなのでしょうか。

 今日は本当にヒマで、おかげで「御隠居パラダイス」の原稿が書けてしまいました。

 客数 10人 売上 寒気団が押し寄せてきた 

                     とことん崖っぷちだア!
                            

(24)

12/16

  昨日、「ゲートマウス」でチョット耳寄りな話を聞きました。「某テナントビルが今年一杯で閉鎖するので、全品売り尽くしのバーゲンをやっている」と。おもに
 ブティック関係のテナントが多いらしのだが、雑貨、オモチャの店もあるという。ブティックは全然関係ないが、オモチャは守備範囲です。それのバーゲンならば行かない手はないと。
 という訳で行ってきました。結果はなんも買うものがなかった。確かにバーゲンはやっていたが全品ではなく一部商品で、それもコチラが興味を持つ品はバーゲン対象ではなく、どうでもいいかと思うような物ばかりがバーゲン品でした。
 たとえば、フィキアでロボット三等兵シリーズのロボッ太とロボ子。私、主役のロボット三等兵は持っていて(体長20Cmぐらいで、手可動の固定型)、できたら脇役も欲しいなとは思っていたが、値がソコソコするんですヨ。これがバーゲン品だったら買ってるんだけどなあ。私にとって今でも続くロボット好きの原点は、鉄腕アトムや鉄人28号ではなくロボット三等兵です。小学生の一時期、ノートに落書きでロボット三等兵ばかり書いていた事があった。前谷惟光先生は偉大です。
 もう一つ欲しいなと思ったのが、「ユニバーサル・モンスター・シリーズ」のブリキ製ゼンマイ仕掛けオモチャ。これも以前から知っていて欲しいなとは思っていたが、コチラは値段がもっと高く、これはバーゲン品でも悩んだかも。貧乏人はツライよ。
 バーゲン対象品では、「コブラ」シリーズにチョット興味をひいたのだが、これも私の一番欲しい「LADY」はなかった。「LADY」以外は揃ってねんけどなあ。誰しも思は同じで「LADY」が一番人気あるという事でしょう。知らない人には何のことか、サッパリわからないでしょう。「コブラ」というマンガにこの「LADY」という女性型アーマロイドが登場するんですが、このデザインがイイんですわ。元ネタは映画「メトロポリス」(’27年 独 フリッツ・ラング監督)に出てくる女性型ロボットのマリアではないかと思われるんですが。私、マリアのフギィア(体長40Cmぐらい、固定型)は持っています。是非とも、「LADY」は欲しかったんですが・・・・・。

 夜になって今日も「ゲートマウス」に行ってきました。御隠居メンバーが4人居て、いつものようにウダウダと言いながら時間を過ごし、Iサンを車で送ったりして、帰ってきたのが2:00頃でした。

 客数 28人 売上 ママ良かったほうです それでも続く崖っぷち
                            

(23)

12/15

 今日の午前中は、Mサンと紙ヒコーキを飛ばしに行ってきました。Hサンは風邪気味で残念ながら来れず、2人だけで遊びました。
 私はまだ3回目なんですが、今日はじめて自作の飛行機を持っていき飛ばしましたが、うまく飛ばずキリモミ状態ですぐに落下し、3機持っていったが、3機ともがそいう状態で、こりゃショーガナイやと思っていたが、師匠のMサンが翼に角度をつけて飛ばしなおすと、わりと飛ぶようになり、それからは見様見真似で私自身で翼に角度をつけ、あーでもない、こーでもないとやっているうちに最後の方では、滞空時間30秒を記録し、はやくも師匠の記録を上回りました。どんなもんです。師匠は少しショックをうけていたようでうですが・・・。
 1機はどうしようもなく、これは廃棄せざるをえないが、残り2機は「流星1号、2号」と名付け保存しておこうっーと。
 遊んでいる途中で、小学生が課外授業でやってきて、たちまち小学生の人気者サ。ヒコーキが木の枝に引っ掛かったりしたら、小学生と一緒に石を投げて落としたりして、イヤーよく遊びました。
 おかげで、店番していても眠たくてショーガナイ。何をしてるんだか。しかし、平日の午前中だから人も車も少なく、お年寄りがチラホラとウォーキングしているぐらいで、空気もよくて、それにヒコーキを追いかけて走り回るし、日ごろはレジの前に座っていることの多い私としては、運動にもなるし、気持ちのいい午前を過ごしました。

 明日は休みだし、なんか映画でもと思ったが、正月映画だというのにロクな映画をやってないじゃないか。これはと思うようなヤツが全然ナイ。アイマックスシアターの「サイバーワールド」ぐらいか。私の好みにあうようなヤツは。

 3D映画はオモシロイっすよ。一時、3D関係にハマッテいて写真、イラスト等の3Dグッズをよく集めたが、その事はまた機会があれば。とにかく、今上映している映画は、ビデオで充分という気がするなあ。

 閉店後、「ゲートマウス」に行き2時間ほどオシャベリして帰ってきました。

 客数 22人  売上 少しアッタカイ まだまだ崖っぷちだけどネ
                            

(22)

12/14

 今日は交換会に行ってきました。いつものようにマンガと雑誌を仕入れてきたんですけど、「ワン・ピース」のようなA級品は仕入値が高く、ヘタをすると全部売りきっても赤字というような値になる時がある。そんな物には手が出せないから、仕入れるのはどうしてもB級品という事になる。趣味がB級指向なら、仕入れの本までB級ってか。

 文学全集は安いっすよ。今日も夏目漱石、川端康成、中村真一郎、宮本輝等の全集が出品されたが、落札値を知るとビックリしますよ。一部作家の全集以外は昨今、本当にひどい値崩れです。だいたい20巻もあるような全集を置いておくことが、物理的に困難な状況になってますもんね。ましてや、百科事典なんか、どこに置いとけっちゅうねん。

 ある業者サンが出品した品で、チョットおもしろいのがありました。一人の客から買ってスグに出品したと思われるんですけど、色々な雑誌の創刊号ばかり100冊ほど。どれもパラフィン紙で包装してあり、大事に蔵書していたと思える状態であり、どんな事情があって手放したか知らないが、ヘンなマニアがいるもんだ。もう一つ同じ人からと思われる品が出た。文学界や群像等の追悼号ばかり30冊ほど。ヘンなマニアでしょ。最近の追悼ブームで、これはイケルんではないかと思った2,3の業者がセリあっていました。

今日は交換会の出品数も少なく、15:00頃には帰ってきました。それから店を開けたので売上はおして知るべし。
 夜にOサンから「明日、紙ヒコーキを飛ばしにいかないか」と誘いのTELがある。前回は行けなかったので、明日はチョット頑張って早く起きよう。

 客数 16人  売上 客数はあるけど、一人々の単価がネエ
                    どうしようの崖っぷちだア!
                           

(21)

12/13

 新庄が大リーグだって。どうせ、来年の今ごろは阪神と契約し直してんのやろう。しかし、最近はどうも阪神への情熱が薄れてきたなあ。成績がズッーと悪いからというのでなく(そんな事は慣れっこです)、魅力的な選手がいてへんようになったからかなあ。試合に輝きがないよね。なんか惰性的にファンを続けてるなあ。
 10歳頃に、親父に始めて甲子園に連れていってもらって以来の阪神ファンやけれども、ナンダカナー、疲れてきたなあ。かつては、阪神の試合を観るために、後楽園や、中日球場、広島球場と行ったこともあったのになあ。と言いつつ、来季も応援するんですけどね。(伊藤の1千万UPは安いやろう、2千万ぐらい上げたれよ)

 この前、「田中真理」の事で書き忘れた事が一つ有りました。私、「田中真理」の生写真を一葉持っています。お宝です。どうしたかというと、友人のOサンから貰いました。Oサンは「田中真理」の大ファンで、学生時代に撮影会があり、当時カメラ小僧だったOサンは勇んで出かけたそうです(ヌードじゃないですよ)。羨ましいでしょう。

 村上春樹は売れますネエ。今日も一人の学生が文庫を4冊買っていきました。私も村上春樹は好きです。アノ時代をどう体験し、どう考え、どう見つめ直しているか。彼は真摯に悩み、考えています。どの小説にも流れる空虚感と、再生しようとする意思。共感を覚えます。オーバーに言えば、同世代に村上春樹という作家を持ったことを誇りにすら思う。
 しかし、若い世代の人はどういうふうに思っているんでしょう。ウチの店でも「ノルウェーの森」は何冊売ったことか(あと「アルジャーノンに花束を」と「星の王子様」。この3冊は本当によく売ったし、今でも売れる)。
 オシャレだからでしょうか。サザンやユーミンが若い世代にも人気があるのと同じようなものなんでしょうか?

 今日はH系が好調でした。

 客数 27人 売上 わずかだが光が・・・とはいえ崖っぷちだア!

                           

(20)

12/12

 木枯らし1号が吹いたかと思うと、急に寒くなりましたなあ。学生街はスッカリ冬休みモードに入っていて、学生の数もメッキリ減り、客足の遠のくこと。毎年の事とはいえ、長期の休みがある学生相手の商売はツライよ。

 いつもの事ながら、暇で昼間にテレビを観ていたら(レジの横にポータブルのテレビを置いています)、サンTVで「雲を呼ぶ講道館」という映画をやっていて、つい観てしまいました。主演が本郷巧次郎、共演が宇津井健に藤巻潤。どうです、見事にB級でしょ。ワクワクしますねエ。
 長谷川一夫の「花の講道館」以来、大映には講道館シリーズというのがあって、長谷川一夫の次が菅原謙次、そして本郷巧次郎と脈々と作られている。それぞれが各3〜5本ぐらい主演していて、最後には岩下志麻の弟(岩下ナントカ)なんてのもいたなあ。

 で「雲を呼ぶ講道館」ですよ。ヒロインがなんと姿美千子。もう記憶からほとんど消えかかっているでしょう。可憐でしたよ。極めつけは車夫役で出ていた逗子とんぼ。覚えているでしょうか。
 お話はどうってことはありません。「姿三四郎」を踏襲しているだけです。しかし、私はこいうのをボッーと観てるのが結構好きです。これも癒しですかね。ヒールの柔術家役で成田三樹夫が出ていたが、イイですね。観ていてどういう訳か、トミー・リー・ジョーンズを連想していまいました。この人も早死にしましたが、惜しかったですね。

 閉店近くに60歳前後のサラリーマン風の人がきて、文庫本を4冊買ってくれました。精算をした後、話かけられたので愛想よく返事をしていたら、自分の大学時代の話になってゆき、アチャーと思ったが時遅く、学生時分の古本屋体験を延々と聞かされ、お陰で閉店時間が大きくズレこんじゃったヨ。トホホホホ・・・・。

 客数 18人 売上 木枯らし1号が・・・トホホの崖っぷちだア!

                            

(19)

12/11

 今日の午前中は、「紙ヒコーキ愛好会」の集まりがあったのだが、起きるのが少し遅れたのと、銀行へ行く用事と、荷物を発送する用事とがあり、行けませんでした。Hサン、Mサンすいませんでした。

 今日は売上がソコソコ良かったです。AVがわりと売れました。一つの単価が大きいので助かります。
 しかし、最近のAV女優って本当に可愛くて、綺麗な女性が多いですね。私の高校時代の「平凡パンチ」や「プレイボーイ」のグラビアでヌードになっているモデルなんて、そりゃあアンタもう・・・・・。
 日活ロマンポルノあたりから、ボチボチ若い女性が出始めたのかな。一番は「田中真理」でしょう。代表作は「恋の狩人」と「夜汽車の女」ですか。なんたって戦う女優ですから。スリムでしなやかで、まだ何となく陰湿なイメージがあったポルノを、外人の血をひくというその美貌でイメージ・アップに大きく貢献したと思う。
 「夜汽車の女」といえば、「続圭子」を思い出す。ちょっとオバサンぽい感じはあったが私は好きでした。美貌をゆがめての性表現は官能的でタマリマセン。
 「秘、女郎責め地獄」の盲目の三味線引き役の「山科ゆり」も忘れられません。「真夜中の妖精」での知恵おくれの純真な少女など、被虐的なヒロインをやらせるとハマッテいましたね。
 こんな話を書き出すといくらでも書いてしまう。思い出の女優サンはまだまだいますからね。そういえば「伊佐山ひろ子」もいたなあ。「白い指の戯れ」と「一条さゆり・濡れた欲情」ですか。庶民的な小悪魔という役どころが良かったなあ。「伊佐山ひろ子」といえば「北の国から」のラーメン屋の店員。「北の国から」の数ある名場面の一つだけに印象的ではあるが、これで「伊佐山ひろ子」を思い出すのもチョット淋しい。
 そうそう「北の国から」といえば、「児島みゆき」も出ていましたね、五郎サンが惚れるホステス役で。「ハレンチ学園」でデビューした時から、私チョット好きでした。

 キリがないので書くのをやめますが、思い出の女優はこれからも書くゾウ。これを読んでいる人で、あなたの思い出の女優がいたら、掲示板に書いて教えてチョゥダイ。

 てな訳で、店のほうは一日平穏でした。

 客数 30人  売上 一歩前進だア  それでも崖っぷちだけどネ
                           

(18)

12/10

 レジ前に座って店番しているのだが、どうにもヒマで何気なく手にとって東海林さだおの「サラリーマン専科」を読み出したら、思いのほかオモシロクて読み通してしまった。ズッーと前にも別のマンガを(タイトルが変わっても内容はほぼ同じようなものだけどネ)読んだことがあって、その時はただオモシロイだけだったのだが、今日読んでみて、これはヒョットして凄いのではないかと思った。しかし「凄い!」という言葉がこれほど似合わない人もいない。そこが凄い!。
 「アジのひらき定食」問題や「もてる、もてない」関係の事柄に一喜一憂する男たちの世界を、いわば小事にこだわる男たちの心の世界を描き続けている。世の中どう変わろうと、この種の小事(@女、セックスA食べ物B金、名誉・・・・それも非常にせこいレベルの)に振りまわされて生きてゆく人間の姿は不変なのだ、といった所をズッーと描き続けている。(イッセー尾形の家族物の中のお父さんに相通ずるものを感じる) あと登場人物の個性がイイ。妙な形にハゲあがった頭や、分別くさく突き出した下唇。ベルトにおおいかぶさった下腹。なんか東海林さだおの人生への愛みたいなものを感じる。
 ショージ君もタンマ君も不滅のキャラクターであり、東海林さだおはヒョットして凄い凡人マンガ家なのではないだろうか。(私が力説しなくても、一線でズッとやってきた人だから凄い人なんですけどネ)

 「ハンター・ハンター」か「ワン・ピース」、「犬夜叉」を誰か売りに来てくれ!客から「有りませんか」と訊かれてばっかりだ。たまに入っても棚にならべりゃ、すぐに売れちまう。売るなら今のうちだぞ、テレビの放映が終わりゃ買値は下がるゾ。今すぐウチの店に売りに来てくれ!

 客数 17人  売上 今日は買取が多くて、金は出ていきましたとさ
             とにもかくにも崖っぷちだア!

(17)

12/9

 今日は休みです。近所のホールで、麿赤児が率いる舞踏集団「大駱駝艦」の公演があり、友人と二人で観に行きました。新作があるたびに、このホールで公演があり、そのたびに観にゆき、今回で5回目ぐらいだと思う。公演には出来不出来があり、たしか前回は途中で心地よく眠ってしまったのを覚えている。
 今年の2月にも、六甲ヴィレッジ・センターでユニット公演があり、それも観に行ったが、これは良かった。最初から最後まで張り詰めたテンションが落ちず、観るコチラ側もその空気の中で、息詰まるように観つづけた。
 それで今日です。良かったです。今回はかなり演劇的でした。普段は男も女も褌一つに全身白塗りで踊るのだが、今回は衣装も凝っていて、構成が十景ぐらいになっていて、それぞれにタイトルがあり、ストーリーらしきものもあり(とは言っても舞踏だから、セリフはないですよ)、かなり解りやすかったです。
 いつもだったら、抽象的なパフォーマンスを観ながら、いかにコチラのイマジネーションをかきたててくれるかでしたが、そういう意味では今回は物足りないかもしれないが、こういうのも悪くはないです。
 客は500人ぐらいだろうか。年令層は幅広く、老若男女色々でした。

 観終わってから友人と「ゲートマウス」に行くと、いつもの如く御隠居メンバーがいて、0:00頃まで話し込む。それから友人を六甲まで車で送り、途中ファミレスに寄ったりして帰ってきたのが3:00頃でした。

 それと、シツコイようですが、昨日書いた「PINKを送る集い」の件ですが、そのレポートが写真付でHPに載っています。縁のある人がPINKの事について書いているので少しでも興味のある人は、アドレスを書いておきますので覗いてみて下さい。
    http://village.infoweb.ne.jp/~fwhk0588/you/pink/pink.htm

客数 18人 売上 ソコソコ良かった それでもヤッパリ崖っぷち

(16)

12/8

 以前に書いたのですが、急死した友人の「ピンク」こと百谷峰直(享年49歳)を送る集まりが今日ありました。「PINKを送る集い」と名付けられた会は、生前に彼が大好きだったジョン・レノンの命日にあわせて行われ、友人たちが5〜60人ほど集まり、私も参加してきました。
  
 PINKの経歴をカイツマンデ書いておきます。10代でベ平連に参加。梅田地下街でギターを持って歌い始め、フォーク・ゲリラのハシリとなる。その後市民運動団体「20世紀の谷間社」に参加しつつ、豊中にあったロック喫茶「フリーク」で定期的にライヴを行う。その後も運動と歌の関係を模索しつつ、様々な活動を行う。結局はメジャーにはなれなかったが、関西フォークのコアなファンの間では知られた存在だった。前にも書いたが、URCからレコードが出るハズだったのが、諸々の事情で流れ、自主制作という形で出た。今、そのレコードをCDにして、どこかのレコード会社から出そうと交渉中です。(多分、出せそうです。)

 集いはアッタカイ雰囲気で流れてゆき、友人たちが次々とPINKの歌を唄うというトリビュートで進んでいきました。そして皆がPINKとの思い出を語っていきました。ここ10年ほどはアル中気味で回りに迷惑をかけ、酔っ払ってかけてくる長電話に閉口していたが、結局は皆がPINKを愛していたのだと思う。

 そうそう、唄った友人の一人に「古川豪」がいました。この人も、知る人ぞ知る関西フォークの草分けです。だてにキャリアはつんでいませんでしたネ。他のいわばアマチュアの歌とは違い、声に力強さがありました。といって、声をハッて唄うのではなく、アルペジオで静かに唄っているのだが、歌声が力強い。改めてプロだと思い、チョット感動しちゃいました。

 なんにしても、PINKの冥福を祈ります。

 という訳で、今日は店を18:00頃に閉めたものだから、売上はモウ一つです。(いつもの事か。しかし、こいう会に参加するために店を適当に閉めるという、こういう自由を得るために古本屋をやりだしたというのもあるしなア。)

 客数 19人 売上 ショーガナイネ  嗚呼! 崖っぷちだア
                             

(15)

12/7

 今日は交換会に行ってきました。交換会とは市(いち)とも云い、同業者が集まってセリをする会です。客から放出を受けたAと言う業者が、それらの本がダブっているとか、自店の立地条件に適さないとかの理由で市に出し、BやCやらが自店では売れると思うとセリ落とす。
 私の店は学生街にあるので、先週に客買いした時代小説はあまり売れない。その中でもこれは売れるだろうと思われる数少ない作家の分だけを取り出し、残りを市に出す。(サラリーマン層が多い店では、このジャンルは売れるんです)そして昨日も書いたように客買いが少ないので、マンガと雑誌を仕入れてきました。当然、店で買い取るよりも高くつくが、背に腹はかえられない。

 このように売上が少々悪くても、客買いが多ければ交換会に出品して換金することができるので、経営はなりたつ。ウチの店のように売上は悪いわ、客買いは無いわ。どないせっちゅうねん。ホンマニ、ワヤデッセ。

交換会から帰ってきて店を開けたので、売上はサンザンです。(以前はアルバイトを雇っていたのだが、今はその余裕もない)はたしてウチの店は無事に年が越せるのでしょうか・・・・・。

 今日は時間が無いのでコレマデ。

 客数9人 売上 ケッ酒や、酒や。酒持って来いの崖っぷちやア!                              

(14)

12/6

 0:00頃に友人のI氏が家に遊びにきた。半年ぶりぐらいに顔をみせたのだが、TVゲームの麻雀をやったり、話し込んだりで4:00頃に帰っていった。そういう訳で今日も一日寝不足でした。

 しかし、最近は買取が少なくなった。どうも「ブック・オフ」や「古本市場」等に代表される大手チェーン店の影響が大きいようだ。だいいち新刊書籍が売れていないものね。CDと同じで、年に数冊のメガ・ヒットはあるのだが、総体的には年々売上は下がってきている。本が売れない。大型古本屋が進出してきた。町の小さな古本屋は苦しいっスヨ。

 古本の供給源は、出て来る経路は一葉ではないが、一般の家庭だけである。少しの例外はあるが、ほぼ100%が一般客の処分品である。このことが、いかに不安定で気ままであることか。
 新刊屋は注文すれば何冊でも売ることができるが、古本屋は一冊限りである。「あの、このあいだここにあった本、売れちゃったんですか」と客に訊かれることが再々ある。売れましたと答えると残念そうに黙り込む客がほとんどだが、中にはこう訊き返す客もいる。「今度いつ入るでしょうか」 冗談じゃない。いつ入るかわかるようなら苦労はない。古本屋自身にもさっぱりわからない。明日入るかもしれないし、1ヶ月先かもしれない。1年経っても入らないかもしれない。

 夜に「ゲート・マウス」へ用事があり、行ってみると、、御隠居メンバーのH氏とM氏がいた。他に行くとこないんかい。(私もふくめて)

 今日は「侍ジャイアンツ」というプレミア漫画のセットが売れました。価格はチョット高いスヨ。店としては大助かり。

 客数 18人  売上 ちょっとヌククなったかな(大阪弁です)
                  通算では崖っぷちだア!

(13)

12/5

 今日は特になにもなかったので、最近読んだ本の読書ネタということでお茶を濁させてもらいます。

 田口ランディ「コンセント」 恥ずかしながら、私はこの人を全然知らなかったのですが、数ヶ月前にY氏から教えられました。それで読む気になったのですが、好悪の激しい私には興味のない分野の内容でした。しかし、評論家的にいうならば、小説としての完成度は高いと思うし、この本を読むことによって救われる人たちはいるんだろうなと思われる。こういう最先端の人と向き合にはエネルギーが必要だが、コッチにはそのエネルギーがもうないのよ。

 沢木耕太郎「血の味」 上記の『田口ランディ』が描く若者像にくらべて、なんと時代遅れなことか。オジサンには理解しやすいけど、それじゃあイカンでしょう。沢木耕太郎の初小説らしいが、後書きを読むと、15年前から書き始め、ラストがどうにもできずに10年近くホッておいたのが、最近ようやくヒントを得て完成させたらしい。若者を主人公にするならば、もう少し今と向き合わなくっちゃ。それができないのなら、大人を主人公にした小説を書くべきでしょう。「放浪の旅」でかっての若者のカリスマも時代からズレてしまったか。

 村上龍「共生虫」 ツマラナカッタ。

 宇江佐真理「幻の声」 時代小説です。「藤沢周平的世界」の直系です。私にとって藤沢周平は癒し作家でありました。ホノボノ、シミジミ、サワヤカと読後を潔い気持ちにさせてくれる人であったのですが、亡くなって「新作がもう読めない」と思うと本当に残念でした。しかし、ちゃんと後継者が現れるんですね。「乙川優三郎」とかこの人みたいに。私この宇江佐真理を2冊ほど読んでいて、これが3冊目ですが、そりゃ藤沢周平とくらべてマダマダなところもあるが、雰囲気は確実に持っていて、これからが楽しみです。もう10冊ほど出ているらしので、早速読まなくっちゃ。

 客数は少なったが、一人のお客サンがマンガのセットを2つも買ってくださり、売上は一息つけたのでありました。

 客数 13人 売上 ホッと一息 それでもやっぱり崖っぷちだア!
                            

(12)

12/4

 前日にTELがあり、今日の午前中は買い取りに出かけました。「スラムダンク」や「H2]などコミックばかり100冊ほどです。これぐらいの量なら楽勝だが、1年ほど前にスゴイ量の本を買い取りに行ったことがある。5階建ての独身寮の4Fに住んでいる人で、本当に本の量がハンパじゃなかった。
 エレベーターがあれば台車を使って運べるのだが、それもなく手と足だけで運ばなければならず、20回ぐらい往復しただろうか。最後のほうでは階段を登るのに足が上がらなかった。結局、一日がかりになってしまい、翌日も整理で一日がツブれたことがある。

 古本の買取には、客が自店へ持参してくださる場合と車を使って家まで買い(宅買い)に行く場合とがある。宅買いの客の中には、古本屋をチリ紙交換と勘違いしてる人もいて、それでも一向にかまわぬが、その場合には手間賃という考えが浮かんでくる。
 通常は大まかな内容を訊いて出かけるわけだが、文学書というのが井上靖だったり、仏教専門書がある団体での専門書だったり、社会科学書が入門書ばかりだったりして、手間賃で相殺ゼロといいたくなる例もある。まさか何冊かでももらってくるのにタダとは言えぬから、いくらか払いはするが、日当も出やしない時がある。
 車も入れぬ路地の奥もあれば、冒頭のような例もある。同業者と冗談で「2階以上になる都度10%ずつ買値を下げるというのはどだろう」と話したことがある。しかしマジで腰痛の治療代はどうなるのといいたくなる時がある。

 身体を鍛えておかにゃならんね、古本屋は。

 客数 18人  売上 北風が・・・・今日も崖っぷちだア!

(11)

12/3

  今日は眠たかった。とくにPM6:00から7:00ぐらいにかけて猛烈に睡魔が襲ってきた。店はヒマだし、本を読んでいてもついウトウトし、読むのをアキラメて腕を組んで目をつむっていると本当に眠ってしまった。お客サンが開けるドアの音で目が覚める始末。昨日の深夜からビデオを観てしまったのが悪かった。

 「ストームライダース」(’98、香港)という映画をみたのだが、元来、アジア映画が苦手で、ブルース・リーの映画と、台湾のホウ・シャオシエン監督の映画以外は受けつけなかった。一応、芸術から娯楽まで一通り観たつもりだが、結局は肌に馴染まなかった。なんていうか、全部とはいわないが大体においてストーリーに整合性がなさすぎる。友人に言わせるとそれが大陸的らしいが、私にはチョットつらい。ブルース・リーのように、整合性のなさを突き破るオモシロサがあればいいのだが、そんな映画はメッタにありゃしない。
 ところが、この「ストームライダース」は突き破るオモシロサがありました。「マトリックス」の制作スタッフがヒントを得た元ネタという事で有名になり、’98年の制作なのに急遽、今年の春に小劇場で公開されました。私は前述のように苦手なので観にいかなかったのですが、友人のO氏が観にいって、「大変、オモシロイ」と言っていたので、ビデオで観たわけなのですが、これはヨカッタ。
 相変わらずストーリーに整合性はないですよ。なんの伏線もなく、物語の重要人物がイキナリ現れたりして。しかしオモシロイ。印象としては、「諸国物語」(若い人にはワカラナイだろうな)を今の技術で撮るとこうなるみたいな感じかな。悪役の千葉真一がイイです。「新・七色仮面」のデビューから観ている私としては、60歳は越えているだろうに、ワイヤーに吊られてアクションをしているだけで感動ものです。(ちなみに「仁義なき戦い・第2部」の狂犬のようなチンピラ役もヨカッタ)個人的には千葉真一の後期の代表作ですネ。
 かといって、もし皆サンのなかで観ようと思う人がいるのなら、期待しちゃダメですよ。肩の力をぬいて、リラックスして観て下さいね。こればっかりは、個人の価値基準が違うからなあ。

 店のことは書きたくない。書きたくない。
 

人数 15人  売上 サブッー 相変わらずの崖っぷちだア

(10)

12/2

 今日は休みです。店のほうはアルバイトに任せて、ユックリするつもりだったのですが、隣でマンション工事がはじまっていて、うるさくて部屋にいられりゃしない。仕方がないので、別にアテはなかったのですが外出することにし、とりあえずホームセンターへ行ってみました。(私、ホームセンターがけっこう好きです。品揃えを見ているだけでアキません。とくになんの分野にせよ、プロが使う道具があったりすると、自分に関係なくても見入ってしまいます)。ブラブラしていると、期間限定の割引商品コーナーで「鉄腕アトムのデジタル目覚まし時計」を発見。目覚まし時計なんか、すでに3,4個あるにもかかわらず、デザインに惹かれて衝動買いしちゃいました。(どうも馬鹿でゲスなあ[円生風に])
 それから久しぶりに「トイザラス」へ行きました。(私、フィギアを少々コレクションしていまして、だからといって「オタクな趣味」と皆さんヒかないでね)クリスマス商戦で混雑しているなか、ウロウロしていると、またもバーゲンコーナーで「ユニバーサル・モンスターシリーズのフランケンシュタイン」を発見。(体長30Cm位でデザイン、作りと、共によくできているんですワ。これが)とりあえずゲット。なおもウロウロしていると、「イエローサブマリン」のシリーズフィギアを発見。「サージェントペパーズ・ロンリーハーツ・クラブバンド」の格好をした「ジョン・レノン人形」をゲット。(しかし、これって4体揃えやなアカンのかしら。そうなると出費が痛い。オモシロイものをなるべく安くというのがモットーで、金にあかしてイイものを買うなんてのは邪道だゼ。貧乏人のヒガミだって?)
 しかし今日は、ウルサクて部屋にいられずプラッと外に出ただけなのに、思わぬ出費をしてしまった。

 夜に、この「隠居パラダイス」でも宣伝している「岡本民のCD」の制作のため、バンドメンバーが集まる。(私、「岡本民とフォーク・デストロイヤーズ」というバンドのメンバーでもあります)コーラス入れをしたのだが、まあ、なんとか出来ました。午前0時頃に解散。

 客数 29人  売上 今日は少し陽射しが・・・
               それでもヤッパリ崖っぷちだア

(9)

12/1

 12月です。後ひと月です。といったってどうってことはナインですけどね。世紀末だろうが、新世紀だろうがどうでもいいんですけどネ。日々の暮らしに追われて、「ホントに、大変なんすからモウ」

 先日、風呂に入ってラジオで「深夜特急便」を聴いていたら、手塚真がでていた。(私、風呂場に防水ラジオを持ち込んでいます。店を閉め、食事をし、コーヒーでも飲んでいたら、風呂にはいるのがどうしても深夜になってしまう。以前は『クロスオーバー・イレブン』だとか、『ジェット・ストリーム』なんかを聴いていたのだが、最近はもっぱら『深夜特急便』です。だってノンキでいいんだもん。このノンキさがタマリマセン。年をとった証拠だって?)で手塚真(手塚治虫の息子です)ですが、女性アナウンサーを相手に父の思い出を語っていたのだが、長年の手塚治虫ファンとしては、なかなか楽しかった。鉄腕アトムに対しての感情が、好きだけど嫌いというのもオモシロイ。鉄腕アトムがあまりに有名になりすぎて、手塚治虫=鉄腕アトムという図式ができあがったのがイヤだったらしい。「僕のマンガには他にも凄いキャラクターがいっぱいあるんだ」と常々思っていて、鉄腕アトムだけが突出した人気になるのを嫌ったのだが、しかし手塚治虫の名を有名にしたアトムには愛着もあるという複雑な感情。それと、これは有名な話だが、すでに大家とか、巨匠とか言われている立場なのに、才能のある新人がでてくると、異様にライバル心を燃やしていたとか、ついつい風呂につかりながら聴いてしまい、ユデ上がってしまったゼ。

 なんか全く日記にはなっていないが、こいうのもアリということで、ヨシとしよう。

 客数 19人  売上 木枯らしが吹いてるゼ
                    風に吹かれて崖っぷちだ

(8)

 今日は月末で、支払いがまとめてやってきた。午前中は銀行へ行き、全部済ませてきました。イヤンなっちゃうよ。なんかこの日記を始めてから、金が出ていく話ばっかのような気がする。もっともだから、「崖っぷち」なんだけど。

 店での買取でチョット珍しいのが今日はありました。「大場久美子写真集」とか、タッド若松(ナツカシイ)撮影の「鰐淵晴子写真集」とか、その他ナツカシのいわゆる「お宝写真集」が数冊です。ブームのピークはもう過ぎているのだが、まだまだプレミア値段では売れるので、それなりの価格で買い取らなければならない。しかし、ウチのような町の小さな古本屋ではこのような商品は足が遅い。そりゃあ最終的には儲かるけど、時間がかかりすぎるので、ウレシイようなウレシクないような(ウレシイんだけど)。結局はインターネットで売ることになるとは思うが、当分は店に出しておきます。そうすることによって、「この店はこんな商品も扱っているんだ。」というところを見せておかなければならない。何故かというと、お客サンがたとえば「お宝写真集」を売ろうとおもった場合、適正な価格で売っている店なら安心であろうと思われるからだ。ふつう、コミックばかり並べている店に文学全集は売りにはいかないでしょう。

 そんな訳で、今日も支払いが多かったゾ。

 夜に「ゲートマウス」へ行く。「じゃこピラフ」を注文して晩飯とする(なかなかイケます)。御隠居のメンバーが打ち合わせとしょうして集まっていて、いつものようにウダウダと好き勝手なことを喋り、AM1:00頃に帰宅。
   
 サア、屁コイテ寝よ(大阪人の捨てゼリフ)

 客数 24人  売上 もう書くのヤメヨかな、恥ずかしいから
              今日も崖っぷちには違いない(11/30)

(7)

 「朗読者」(ベルンハルト・シュリンク、ドイツ、新潮社)を読みました。どんな内容かまったく知らずに、ただ世界各国で翻訳されてベストセラーになっているとか、日本では今年上半期のベストセラーだとか、ミラマックスが映画化権を獲得したとか、そんな話題だけ知っていました。読んでみて、こりゃ私の守備範囲じゃなかった。ベストセラーになるの解ります。読後の感動の涙も解ります。映画になるのも解りす。だけど私の守備範囲じゃなかった。

 15歳の少年と32歳の女性との恋愛。その15歳の少年の日常。風変わりな恋愛小説でもあり青春小説でもあるような感じで始まり、実はこの女性が・・・・。途中からミステリー仕立てになるのでこの先は言えません。
 

真面目なテーマを、真摯な態度で答えをだそうとしています。かといって難解ではなく読みやすい文章です。話の展開もうまいです。しかし何度もいうように私の守備範囲ではなかった。(読んでない人には何のことか解らず、もどかしいやろなあ)

 今日は時間がないので、短いけどこれで終わりにします。商売のほうは相変わらずで、今日一日は粛々と過ごしておりました。


 客数 27人 売上 14,570円   やっぱり崖っぷちだア (11/29)

(6)

 今日も午前中は買取に出かけました。新しめの小説(宮本輝、沢木耕太郎他)が数冊、「北斗の拳」が全巻揃(汚れ有り)、その他諸々。小説の単行本は保存とか収集する気がないのなら、読んだらすぐ売るのがカシコイ。時間が過ぎれば過ぎるほど買値は下がってゆく。菅井キンが好きだっていう人もいるだろうが、普通は誰だって若いほうがいいもんね。しかし、朝から出費は痛い。

 私のささやかな楽しみの一つである「スタートレック・ヴォイジャー」の放送が今日はないではないか。唯一のTVレギュラー番組なのに。何か都合で一週とんだのか?まさか打ち切りってことはないでしょうね。7of 9(役名でレギュラーメンバーの一人。元ヴォーグという設定の女性。マニアックですいません)が観たかったなあ。
 考えてみれば初代スタートレック(カーク船長やスポックでお馴染み)から、30年近く観ていることになる。作るほうも作るほうだが、観つづけている私もナンダカナア。この秋からサンTVで「スタートレック・ネクストジェネレーション」(ライカー副長が若い!)の再放送が始まり、ついこれも観てしまい、週2回スタートレックにお付き合いしていることになる。1時間のTV番組だけどレベル高いっすよ。これで1本劇場用映画が作れるのにと思うようなネタが毎回のようにあります。優秀なスタッフが揃ってるんやろなあ。SFファンとしてはタマラナイッス。

 閉店近くに委託ビデオの業者がやって来て今月分の精算をする。支出ばっかりで今日の売上は散々だ。


 客数 23人 売上 あまりに悲惨で教えられませ〜ん  
                   あ〜 崖っぷちだア(11/28)

(5)

 今日の午前中は買取に出かけました。お馴染みのお客サンで5年ほど前からお付き合いがあり、6ヶ月ごとぐらいにTELがある。出る本はいつもきまって時代小説で、毎回100冊前後ある。ブックカバーをつけて丁寧に読まれているので本もきれいし、ありがたいお客サンである。
 本を売るならこの冊数あたりが限界であろう。たとえば、文庫本を300冊などと言われると経験則から半数近くはツブシとみなければならず、どの古本屋も二の足をふむだろう。それに買値も1冊づつ見るというわけにはいかず、何円パーという計算になる。(勿論、長年の経験から値をつけるのだが)マア、片手に持てる量ぐらいを目安に、店に持ち込むのが一番かなあ。店もありがたいし、お客サンも買値がいいハズである。(当然、本の種類にもよるけどネ)

 夜に友人から借りたビデオを見る。NHKドラマ「あ・うん」(向田邦子原作、1980年)です。昔、リアルタイムで見ていたのだが、何回見ても向田ドラマはオモシロイですね。門倉役の杉浦直樹が絶品です。同じ役を映画では高倉健(重すぎた)がやり、2年ほど前にやった久世ドラマでは小林薫(軽すぎた)がやっていたが、杉浦直樹が一番イイ。軽味のなかにも陰があるという人物に、ぴったりハマッテいた。それと舞台は昭和10年という設定なのだが、庶民の日常や生活道具が懐かしく、僕は昭和30年代に子供時代を過ごしているのだが、基本的に大きな変化は感じられず、日常生活が劇的に変化したのは、東京オリンピックから大阪万博にかけてなんやろうなあ。

 てな訳で、今日は支出が多くて売上はダメだった。
客数 31人  売上 9,130円 あ〜 一気に崖っぷちだア!(11/27)

(4)

 「♪あ〜 ひとつぶの涙で ふと気づいたの」オッート思わず鼻歌が出ちまったぜ。だって今日は売上が良かったもんだから。といっても微々たるものですけどネ。それでも今のウチの店には助かるのです。バブルの頃には当たり前の金額だったけどなあ。

 今日、2枚のCDを聴いた。「ラヴィン・スプーンフル」(99年)の再結成ライヴ盤と「ケニー・ヴァンス&プラノトーンズ」(00年)のライヴ盤の2枚です。少し前に「トリオ2(エミルー・ハリス、リンダ・ロンシュタット、ドリー・パートン)」(99年)も聴いた。どれも悪くはないんですけどネ。聴いてて心地いいんですけどネ。しかしナンカ刺激がないんですよ。心地いいCDには当たるんですけど(ハズレも多いが)、刺激という点ではナカナカネ。感性が鈍ってるのだろうか。ナンカ刺激が欲しい。(♪あ〜 なんか なんかいい事ないかと オモシロイ事ないかと 夜汽車は走るのです)
 

 古本屋をやり始めて解ったことの一つに、読書家だけを相手に古本屋が成立したのは、はるか昔だという事がある。今、相手にしなくてならないのは消費者なのだ。ゆえに、時代認識といえばオーバーだが、風俗認識は必要で、この本はまだイケルのかイケナイのか(いわゆるハヤリ物。このハヤリ物がまたやっかいなのだが、その事はまた機会があれば・・・・)。古物を扱う商売なのに、もっとも斬新な対応が必要とされる。なんたる皮肉か。

客数 32人 売上 22,390円 崖っぷちから、一歩寄り戻しだ

<3>

 「バトル・ロワイアル」(高見広春)を読んだ。昨年に出版されて話題になり、もうすぐ映画が公開されるというので、今また売れているらしい。感想? ウ〜ン、どうでしょう。中学生42人が殺し合いをするというのは、たしかに衝撃的ではあるが、ただそれだけの事で、小説としては底が浅いと思う。中学生一人、一人の生い立ちや性格を書き込んで、話に厚みを持たそうとしているのだが、それがどれも通俗的でしょうがない。近未来という時代設定だが、その社会状況がこれまた陳腐で困ったもんだ。マア、「中学生の1クラスが殺し合いをする」というアイデアだけの小説かなア。
 読んでいてスティーヴン・キングの「死のロング・ウォーク」を思い出した。キングと比較しちゃ可哀相だけど、話の設定や手法が似てるんだもん。コチラはキングが大学生の時に書いたらしいけどレベルが高い。初期の作品だから、荒削りなところもあるがお薦めです。まだ読んでいない方は是非。(青春小説で、ある意味「裏スタンド・バイ・ミー」です。ワカルカナア)
 店の方は相変わらずです。店番をしていて不思議だなあと思うことを一つ。店にそそくさと入ってきたかと思うと、ろくに書棚を見もしないで、店内を一周しては出ていってしまう客。何の為に入ってきたのか、訳がわからない。こういう客が週に2,3人はやって来る。あれは一体何でしょう。
 客数 28人  売上 13,330円   あ〜 崖っぷちだア

<2>

 ヘヴィーな話で恐縮だが、今日、友人の葬式に行ってきた。友人を亡くしたのは初めてで、悲しいというより虚しいというか、少しばかりの空虚感がある。同世代が亡くなるというのは、なんだか不思議な感慨がある。
 友人は皆から「ピンク」と呼ばれていた。その昔、URCから「貧゜苦巣」という名でレコードを出す話があったが、その矢先に肝心のURCがつぶれてしまい、結局は自主製作という形で出た。ツイテいない男だった。
 近年はアル中状態で、たまにTELがあっても酔っている時がおおく、話はアッチコッチにとび、同じことを繰り返したりで、コチラの対応もツイおざなりになったりして、今思うとチョット悔いがのこる。
 3週間ほど前にもTELがあり、「田中研二」が家に遊びにきただの、「豊田勇造」に久しぶりに会っただのと、嬉しそうに話していた。(ちなみに、二人共フォーク・シンガーです)
 祭壇にギブソンのエレキギターが置かれていたのが悲しかったナア。もう二度とギターを弾くことはないんだ。そう思うと、目頭がチョツト熱くなった。
 なんにしても、「ピンク」という男のことを言いたくて、今日の日記を書きました。
 ヘヴィーな話でスイマセンです。

 てな訳で、今日は昼すぎに店を開けたので、売上は期待していなかったが、「クローズ」というマンガのセット物が売れ、なんとか売上は格好がついた。
   
 客数 18人  売上 12,200円   あ〜  崖っぷちだ!

<1>

 関大前で古本屋をやりだして16年になります。何度も経営危機(現在進行形)に見舞われながらも、シブトク営業しています。
 古本屋をやる前は、各種アルバイト(フリーター)を経て、一応サラリーマン(肉体労働系ではあるが)だった。しかし、私生活のほうで大きな変化があったのと、性格的に今一つ会社勤めに向いていないとの二つの理由で会社をやめ、古本屋をはじめました。
 しかし、それも不純な動機で古本屋を選んだわけで、当時、いささかハマッテいた趣味があり、そっちの方にかける時間がほしかった。古本屋なら、ヒマそうで、気楽そうでいいかなと、まことに甘い考えで選んだわけで、どうしても古本屋になりたかったわけではなかった。そりゃあ、基本的に本が好きというのはあったのだが・・・・。
 ただの本好きと商売とは当然違うわけで、プロの古本屋としては、正直言って不勉強であります。セミプロで16年。こりゃあ経営危機にもなるわな。維持しているのが不思議なくらいだわ。
 そんなたよりない古本屋の主人ではありますが、どういうことか通信を出すことになり、第一回ということで型がきまらず、とりとめがなくなってしまいましたが、あと2,3回お付き合いください。仕事のことや、僕の趣味や日常などを書いているうちに、フォームもかたまり、スピードボールやカーブも投げられるようになると思います。
 そうなれば「そこそこ試合になる」と、勝手に思い込んでいますので。

【前ページに戻る】