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          ゲバラ笹部の「元古書店主の漂流日記」
                  2004年1月、2月分 

連載304回

2004年2月27日

 いつも音楽の話をしているF君。この前、ダイアン・リネイの「UNBELIEVABLE GUY」って曲を知っていますか? て訊かれた。ダイアン・リネイっていえば、あの「NAVY BLUE(悲しき水兵さん)」か「KISS ME SAILOR」ぐらいしか知らないもんなあ。詳しく訊くと、DJクボタタケシが選ぶレコード100選に入っていたとのこと。どうも「NAVY BLUE」のB面らしい。自慢じゃないけど、私「NAVY BLUE」のシングル盤を持っています。しかしB面の曲は全然記憶にありませんよ。早速帰ってから確認したら、たしかにB面は「UNBELIEVABLE GUY(彼はスーパー・ボーイ)」でした。聞きたいけど、恥ずかしながら今レコードが聴けないんだよなあ。だって、引っ越してからプレイヤーって繋いでいないんだもん。
 
 ここんとこ、TVドラマをズッーと見るということがなくなっていたんだけど、現在二本のTVドラマを追いかけております。一つはNHKの大河「新撰組!」。もう一つはフジの「白い巨塔」。いかにもオジサンでしょ。
 「白い巨塔」は原作も読んでいるし、田宮二郎主演の映画、TVも見ているんだけど、いやー、何度見ても面白いです。山崎豊子ってグイグイと引っ張る話を書くよなあ。
 かたや三谷版「新撰組!」。新撰組オールドファンは怒るだろうなあ、史実が無茶苦茶だって。私はいっこうに気になりませんけどネ。面白ければイイジャン。
 ところで大河ドラマといえば、始まってワンクールぐらいは豪華役者陣が出演し(だいたい2〜3ヶ月ぐらいで死んでいきます。昨年の「武蔵」なんか、ビートたけし、西田敏行は1回目で死んじゃったけど)、視聴者をひきつけて勢いをつける、ってのがパターンなんだけど、今回の大河はどうも様子が違う。石坂浩二が初回に出ていたぐらいで、あとはけっこう地味。田中邦衛や沢口靖子もレギャラーではあるんだけど、全体的に三谷幸喜好みのシブイ役者達が多く、民放のドラマを見ているよう。かえって「白い巨塔」のほうが、役者にかんしては大河ドラマみたい。
 
 仕事先で見た有名人シリーズ? オセロの二人。これだけだったどうってことないんだけど、オセロの後に山口組のバッヂをつけた特攻服姿の若い二人がいて、さかんにオセロに話しかけていたのがネ。芸能人も大変だ。それと女性が集まって輪になっていたから何事と思って見ていると今陽子の顔が。しかしなんで今陽子に、と思っていると、その横に大地真央の顔が。納得しました。
          
 
連載303回

2004年2月20日

 先週の日記に書いたKサンは予想どおり辞めることになりました。これからどうするんだろう? Kサンの境遇と私の境目などあるようで無いのも同然。一歩踏み出せばたちまちKサン側へ行っちまいますよ。所詮使い捨ての労働者なんだから。ホント明日は我が身。 色々な人がいる、と先週書いたけど、いつも元気なWクン。この前雑談していたら、「やっと三日前に執行猶予がきれました」だって。なんの罪で捕まったのかしらないけれど、三年間の執行猶予があったらしく、それが三日前にきれた、と。Wクン曰く「手錠、腰縄をうたれた姿を親に見られたのは、親にセンズリを見られたときより恥ずかしい」だって。 他にも元ヤクザのSサン。昨年の夏頃に入ってきたんだけど、半袖の制服の下には両腕の肘までサポーターが。イレズミがあるようで、本人は当初隠していたけど、まあ知られるのは時間の問題で、また嬉しそうに噂話しをする人もいたりして。
 ネ、色々な人がいる職場でしょう。
 
 「グランド・ショウ 1946年」(松竹・監督マキノ正博)ってのを見ました。
 ♪進め元気で希望の道を 進め仲良く自由の道を 足並み揃えて明るい顔で 空は晴れてる希望の朝だ〜 歌が終り「陰気な過去は捨てちゃって、元気に前へ進みましょう」と冒頭のセリフ。とにかく戦争は終ったんだと思わせるレビュー映画ですね。
 コックとウェイトレスの恋物語が一応はあるけど、それはどうでもよくて見せ場は文字通り「グランド・ショウ」。戦後一年でこんな映画を撮っていたのに驚きです。戦争中のフラストレーションが爆発でもしたかのよう。もしくはGHQにおもねったのか?
 ジャズ、ハワイアン、タンゴ、中近東サウンド?等を目一杯詰めこんで歌い踊っていて、歌詞といえばやたらと英語が出てくる(現代からみれば、総じて無駄な英語)のが時代や社会状況を考えさせられますね。
 と、そんなことより、個人的に嬉しかったのは水ノ江瀧子の男装姿が見れたこと。写真では見てていたけど動く姿は初めて。ありゃ格好イイワ。たしか1915年生れだから、この時は31歳かあ。タッパがあって動きにキレがあって。そして、もう一つ驚いたのがダンス。男装ではなく、ベリーダンス風の衣装で踊るシーンがあって圧巻です。こりゃ人気があったのがうなづけます。だってジェスチャーの水ノ江瀧子しか知らなかったもんね。元祖タッキー、いやターキーでしたね。 
 
 仕事先で見た有名人。今週は、なんたって立川志の輔と小佐田定雄のツーショット。落語ファンならチョット嬉しいでしょ。それとIRON MAIDEN。どうも日本でライヴがあったようですね。もっとも見ただけでは分かりませんでしたよ。ファンが着ていたTシャツでIRON MAIDENと分かったわけで。そんなことより、まだ活動していたとは知らなかったなあ。

              
                 水ノ江瀧子

連載302回

2004年2月13日

 ♪あ〜ほんま あ〜まんま 一日暮れて また陽が昇る・・・ 思わぬ時に口ずさんでいません? 私、つい口ずさんでいることがあります。それにしても大阪らしいCMですよね。社長自ら出演して歌まで歌うかね。まあ、それにマンマとハマッてインプットされているわけだけど。ただ、商品のドラ焼きまでは買ってはいませんけど。
 
 この前、仕事中に倒れた人がいましてね。昨年の12月から来ている人だけど、来たときから今イチ仕事ぶりに覇気がないというか、なんだかシンドそうで、皆からも無理なんじゃないかと言われていたんだけど、ついに、という感じですね。
 血圧が低いそうで、肉体的にキツイようです。冷たいようだけど、それはそれで仕方がないんだけど、皆の話題になったのは、倒れたあと、しばらく休んでいて、「今日はもう家に帰ったら」と言うと、どうも帰る家がないようなんですよ。よくよく訊くと、家賃を滞納して、大家がアパートの鍵を取り替えたそうで、それで部屋に帰れないと。
 私は仮眠所を利用していないんで知らなかったんだけど、その倒れたKさんが、2〜3日前から仕事明けで休みにもかかわらず仮眠所で寝ていて問題になっていたらしいです。で、今回の件で事情が明るみに。来たときから、住所が近所にもかかわらず仮眠所を利用していて皆から不思議がられていて(普通は、近所だったら私みたいに家に帰っています)、そのことを訊かれてよく分からない説明をしていたみたいで(私は全部、同僚から聞いたことです)。
 しかし、仮眠所で仕事明けに寝ていたのが2〜3日前からということは、それ以前はどうしていたんだろう? ヒョットして青カンしていたんだろうか? だとしたら、そりゃ体力は消耗する一方だったろう。事実は分からないけど、会社としては当り前だけど厄介払いをしたいようで、クビだろうなあ。
 今までの人生経験で、世の中には色々な人がいるもんだ、とは認識していたけど、この仕事先では、つくづく色々な人がいるもんだと再認識させられますね。少し前にも仕事中のトラブルで、途中で帰った人がいて、そのまま辞めてしまうのは仕方がないんだけど、仕事に必要なパスカードを持って帰ったままで、それを返却してもらうために家を訪ねたところ、履歴書記載の住所に家がないという事件が。近所の人に訊いたところ、10年ぐらい前までは、たしかにそのHさんの家があったらしいが、現在は取り壊されていると。結局は給料の振込をストップして、本人が受け取りに現れ問題は片付いたということが。 他にも、昼メシを食べにいってそのまま帰ってこなかったとか、仮眠所で酒を飲み過ぎて、1時間遅刻したあげく二日酔いで仕事をできるような状態ではなかったとか、まあ色々な人がいるもんだ。
 
                
              しかし悲惨な人の集まる職場だこと

連載301回

2004年2月6日

 先日、用事があって阪急山田駅の前を通ったら大きく変貌していてビックリ。「山田デュー」なるビルができていて、その中に”トイザラス”が入っているとは知らなんだ。あと”ユニクロ”も。時間がなくて見ることはできなかったけど一度覗かなくては。
 しかし、不景気といいながら次々と新しいモノができるもんだ。とはいえ、1年半ほど前だったと思うけど、千里中央のセルシーにできた中華街。できた当初はテレビなどにも大きく取り上げられ話題になったんだけど、すでに5店が撤退したらしい。行列ができるような流行りかたも爆発的だけど、シボムのも早いのネ。今、話題のカルフールもはたしてどうなることやら。
 
 せっかく気持良く過ごせるようになった職場に今月から変化が。前に書いたと思うけど、ウルサ型のベテランを避けるような日程を組むようになってからノビノビと仕事をしていたんだけど、その天国も2ヶ月で終ってしまった。
 というのも、その日程に人気が集まってきて、今月は集中してしまった。ついにシフトを組む人がネを上げてしまい、結局は、休み以外は「シフトのリクエストはナシ」ということに。ア〜ア、元に戻っちまったい。
 その職場で音楽の話をするF君。先日、彼から貸してもらったDJ久保田健のミックス・テープがヤフーオークションに出品されていたらしく、落札価格がナント13000円までいった、との事。F君から教えてもらうまで、DJ「くぼたたけし」なんて知らなかったんだけど、どうもフリーソウルファンの間では、とんでもなく人気のある人らしい。色々と知らない世界はまだまだあるもんです。
 そのF君がまたテープを回してくれて、それは高校生がDJをするイヴェントがあったらしく、その時の録音テープとの事。で、その中の一曲にヒッカカッタらしく、ナンノ曲か教えてほしい、と。それはチャビー・チェッカーの「レッツ・ツイスト・アゲイン」でした。もっとも、その曲以外は知らない曲ばかりで、逆にF君にナンノ曲かと訊いてばかりでしたけど。しかし、高校生が「レッツ・ツイスト・アゲイン」とはネ。ただ、久しぶりにこの曲を聴いて、スグに思い浮かんだのは大滝詠一プロデュースの「レッツ・オンド・アゲイン」。布谷文夫の熱唱でした。あと「呆亜津怒哀声音頭」もネ。 
                         
       
       閑散としていた阪急千里線山田駅前に昨年11月に
         突然出現した商業施設「デュー阪急山田

連載300回

2004年1月30日

 まずはじめに個人的なお知らせを。
 私が編集として参加している雑誌「Bookish」6号が発売されています。予定より少し遅れましたが、もう書店(限られているけど)に並んでいるはずです。6号の特集は「戸板康二への招待」。歌舞伎評論家でありミステリー作家、そして「ちょっといい話」シリーズのエッセイスト。そんな戸板康二を、矢野誠一、坪内祐三、日下三蔵、児玉竜一さん等が書いてくれています。そして当世子夫人へのインタヴュー、単行本未収録作品掲載などと盛り沢山。興味のある方は是非お買い求めを。お願いします。
 もう一つ、私が参加しているバンド「フォーク・デストロイヤーズ」が、1/31(土)にライヴをやります。「あえて愛と平和の2時間ちょびっと 真冬の<ぷち>フォークジャンボリー」と題して、午後7時より関大前の「ゲートマウス・カフェ」で。他の出演は「加納浩美with田中潤」「ぴいこバンド」の2組。これまた興味のある方は是非ご来場を。問い合わせはTEL06-6385-1852まで。
 
 久しぶりに楽しい映画を見ましたね。「スタジオは大騒ぎ」('56)と「スタジオはてんやわんや」('56)の2本。大映のプロモーションフィルムとでもいうのでしょうか、どちらも1時間足らずの作品です。
 「スタジオは大騒ぎ」 若手スターの総出演によるスタジオ紹介が前半。脚本の読み合わせやオープンセット撮影の様子などを解説しながら、後半は男女対抗の紅白歌合戦に。
 この歌合戦が見物で、菅原謙二のサックス演奏で「黒い瞳」。ウクレレを弾きながら自作曲を歌う川口浩などと珍しい姿が。なかでも珍奇なのが品川隆二。「リンゴ村から」を歌う(めちゃウマ!)んだけど、なんと4絃バンジョーを弾きながらという不思議な姿。
あと高松英郎、船越英二など男優は分かるんだけど、女優の市川和子や川上康子など新人は知らないなあ。
 「スタジオはてんやわんや」 前作が結構ヒットしたらしく、永田雅一が調子にのってスケールアップして作った続編らしいです。
 今回は大映の撮影所、東西の大スターが総出演。前作では出番のなかった、というか畏れ多くて出せなかった御大長谷川一夫が出ていますね。
 まずは東の撮影所から。いきなり根上淳と若尾文子が雑誌のインタヴューをうけているという場面。一応、ドキュメント風に撮っているんだけど、皆一様に芝居がかっているところが笑えます。
 そこへ船越英二と高松英郎が通りかかり、スタジオ入りする京マチ子と出会ったりと。そして、アメリカから輸入した新型キャメラを紹介したかったらしく、そのキャメラを見物するスタジオ関係者。その群衆の中にナント田宮二郎が。頭一つ抜け出てニコニコと笑っております。まだまだ新人のペーペーだったんでしょうね。
 次は京都撮影所。門を入るなり高級車から降りてきたのは白塗りの勝新太郎。時代劇セットの前でキャッチボールをしているのは長谷川一夫。キャッチャーはなんと林成年だあ。
やっぱり京都撮影所はすごいね。
 そして後半は歌合戦。川崎敬三がドラム(ちょっとアブナッカシイ)を叩いて、川口浩がマリンバ(なかなか上手いです)を演奏するシーンから(川口浩って、ひょっとして加山雄三になりそこねたのかしら)。山本富士子、黒川弥太郎(な、な、なんとタキシード姿だあ!)、品川隆二(今回はバンジョーなしよ)、三益愛子の歌と続き、市川雷蔵、林成年、勝新太郎の3人による日舞。
 フィナーレは豪華スターが長谷川一夫を中心に左右に居並びます。菅原謙二、根上淳、品川隆二、市川雷蔵、勝新太郎、林成年、女優は山本富士子、中村玉緒、京マチ子、三益愛子、若尾文子、その他がズラリとそろう顔見世。
 ひとえに映画俳優が映画製作会社の専属だった頃の夢物語。しかし、当時の撮影所の雰囲気を伝える映像として貴重な映画です。永田雅一さん、よくまあこんな映画を製作ったもんだ。
                     
              
             永田ラッパこと永田雅一

連載299回

2004年1月23日

 最近やたらと、「未承認広告」やら「独占広告」と冠するメールが入ってくる。これがホント多い。いったいどこからアドレスが漏れているのやら。毎日削除するのがイヤになっちゃう。
 
 先月まで仕事のローテーションは会社に任せっきりだったけど、今月からは自分でリクエストをするようにしました。もうボチボチそういうことも許されるだろう、と。
 で、わざと忙しい曜日に出るようにしています。何故かというと、忙しい曜日にはウルサ型のベテラン達がイヤがって出てこないんですよ。だから、その日は比較的新しい人達が多く、仕事をしていても冗談が飛び交い、じつに職場の環境がリラックスして過ごしやすい。多少の忙しさなど、まったく苦にならない。話題も競馬やパチンコだけじゃないしね。
 話題といえば、音楽の話をよくするF君と話していて、「My One and Only Jimmy Boy」という曲の話になった。この曲が最近気に入っているらしい(F君は若いくせにオールディーズにハマッていて、とくにガールズ物に興味があるみたい)。ウォークマンで聴かせてもうらうと間違いなくしっている曲なんだけど、誰が歌っているのか、何処で聴いたのか思い出せない。パソコンで検索してみると、’64の曲で「Girlfriends」というグループが歌っているいうことが判明。
 で、話はちょっと変わって、そのF君に、私が持っている「ガールズ・ポップス/マイナー特集」のCDをヤイテやることになった。久しぶりに改めてそのCDを聴いてみると、なんと前記の「My One and Only Jimmy Boy/Girlfriends」が収録されてやんの。いやあ、ここんとこ健忘症がひどくなってきてはいると思っていたけど、これはちょっと重症かもしんない。
 
 郵便切手の「科学技術とアニメ・ヒロー・ヒロインシリーズ」第2集がもうすぐ発売されるけど、前回の「鉄腕アトム」に続き、今回は「スーパージェッター」だあ。
 ♪未来の国からやってきた 知恵と力と勇気の子〜 けっこう夢中になって見ていましたね。とくに、腕時計型無線機からアンテナを伸ばし、流星号と交信するのが、なんともカッコよかったです。この小さな無線機のアンテナをツツゥと伸ばすところが”未来”を信じる少年にとっては、ほんとカッコウがよかった。まだトランシーバーなんて見たこともなかったですもん。「鉄腕アトム」は買っていることだし、今回も買いかなあ。
 
 最近仕事先で見た有名人。珍しいところでは細木数子(白のコートに白のパンツ。全身白なんだけど、派手でした)。それと松本零士(誰も気づいた人はいないみたいで、私だけがオッと思ったみたい。また、たとえ見たとしても誰も羨ましいとは思わないみたいで、フィギュア仲間のI君だけが、「それは、それは」と反応してくれた)。
                    
            
                THE GIRLFRIENDS 

連載298回

2004年1月16日
 
 バイト先での休憩時間中、今まではコーヒーを飲みながら一服、というのがパターンだったんだけど、最近は日本茶で一服、というのに変わってきました。コーヒーよりも何だか落ち着いた気分になれるんですよ。シミジミ、日本人だなあ、と感慨ぶかくなっている今日この頃。
 バイトといえば、この前、新年会兼送別会というのがあって、酒は飲めないんだけど私も参加してきました。しかし驚いたなあ。飲み会の始まりが仕事明け、つまり午前10時半から。十三の通称「小便横丁」にある居酒屋だったんだけど、10時からやっているんですね。で、結局3時間ぐらいいたんだけど、その間、客の途切れることがなかったですよ。いやあスゴイ。新世界では午前中から飲み屋が開いているのを知っていたけど、十三も恐るべし、ですね。
 サラリーマン風の人からフリーな感じの人まで、客層も様々ですよ。途中、パトカーが通りに停まっていることに気づき、何だろう、と思っていると、しばらくして路地の奥から二人の警官が、酔っ払いを抱えて出てきましたね。時間はお昼の12時頃ですよ。ウーン、恐るべし十三。
 皆さん、寒かったもんだからガンガン日本酒をいくのには呆れましたね。3時間ほどでオヒラキになったあとも、3人ほどはそのままハシゴをして夜の7時まで飲んでいたというから、飲まない私にとっては、ただただ呆れるだけ。しかし何にしても、午前中の新年会というのは初体験やなあ。
 
 仕事先で漫画雑誌をパラパラ読んでいたら、「中春 こまわりくん」というのを発見。そう、あの「こまわりくん」の続編ですね。作者はもちろん”山上たつひこ”。
 十数年前に漫画家を廃業し、たしか小説家に転身したはずだけど、また漫画家にカムバックしたのかしら。詳しい経緯はしらないけれど、とにかくビッグコミックに連載されています。
 こまわり君も38才の中年サラリーマン。結婚して子供が一人。あの西城君も同僚だけどスッカリくたびれはてていて往年の面影なし。栃の嵐の孫が小料理屋をやっていたりと、30年後の「こまわりくん」の世界が展開されておりました。
 それと作画協力グループが凄い。描かない巨匠・江口寿史、田村信、泉晴紀の山上フリーク3人が参加していて、それもアシスタントにスッカリ徹底している模様。で、読んでみてどうだったかというと、ウーンいつもの山上ワールド。相変わらず、といえば相変わらずだし、ブランクを考えると、衰えていない、といえば衰えていない。まあ、一回だけしか読んでいないから何とも言いようがないんだけど、これから先、どのような展開になるんでしょうかね?
 漫画の再開といえば、週刊ポストで「新・子連れ狼」が始まっていますね。週刊ポストといえば、大長編「弐十手物語」が連載されていたけど、ついに終了。その後釜が「新・子連れ狼」。北大路欣也主演のTVドラマが視聴率フタケタ、というのが再開の後押しをしたらしいです。
 拝一刀が倒れ、刀を向けた大五郎を烈堂が抱きしめるという、あの最終回から物語は始まっているようです。原作はもちろん小池一夫。作画は森秀樹で、この人、「墨攻」という漫画で知ったんだけど、絵の上手な人で、亡き小島剛夕の後任にもってくるとはウマイ! 座布団一枚、といったところだなあ。
 しかし、かっての漫画の再発行がヒットしたり、今回のように再開があったりと、漫画も中年狙いの企画が目白押しかな?

      
            十三駅西改札口出て右側路地「小便横丁」

連載297回

2004年1月9日

 近所の「さぬきうどんチェーン店」が昨年の暮に閉店していましたよ。気がつかなかったなあ。たしか6月にオープンしたと思ったけど、半年で閉店かあ。傷口が大きくなる前に、すみやかに撤退かあ。ということは<さぬきうどんブーム>も、もう終りってこと?
 
 今年ほど気分のでなかった正月をむかえたのは初めてですよ。バイトで大晦日から元旦にかけて仕事。そして2日から3日にかけても仕事。今までの人生で、大晦日から元旦にかけて働いたのは初体験。べつに貴重な経験でもないけれど、これほど正月気分がでないとは思わなかったですね。ホントいつもの日常でした。
 ただ、通勤の道路が空いているのが正月らしかったかな。日曜、祭日でも道は空いているけれど、それらとはまた車の数が違い、ほんとに少ない。ここらあたりが「さすが正月」という気分になったぐらい。
 それと、あと街のたたずまいかな。これは多分に気持の問題なんだろうけど、なんとなく真新しく見えるとでもいうのでしょうか。これが私が子供の頃は、本当に近所が掃き清められたように思えたものでした。一夜明ければ町が真新しくなっているという不思議な気分をもったものです。
 朝起きて顔を洗うと、食卓につく前にまず神棚を拝む。それから床の間、仏壇と続き、最期は台所の火の神さんを拝み、それから食卓へ。そして父親の「オメデトウ」の声を待ってからやっと雑煮。まるで向田邦子の世界でしたね。
 子供の頃の正月といえば、イヤなこともイイことも、みんな忘れて真っさらな気持ちで新年を迎えるというような気持をもったものだけど、そんな思いを忘れて何年になるのだろう? 「よし、今年こそは」なんてとっくの昔に忘れちまいましたね。ピリッとしないまま、気がつくと「成人の日」だもんね。今年はとくにメリハリがないような。
 正月というのは、結局、家族の祭典ですよね。だから、会心のお正月の過ごし方なんてのを、ぼんやり考えると、大きな家で、大家族が揃って、歳時記のこまやかな流れをひとつひとつこなしながら、おっとり食べ、飲み、遊ぶというスタイルがやはり最強なのではないだろうかと思いますよ。
 前述したように、私が子供の頃は、向田邦子の「父の詫び状」にでも出てくるような、テレビのなかった頃の仲のいい大家族が過ごす正月の雰囲気が、まだ少しは残っていましたね。しかし、これも東京オリンピックの頃までですかね。ここから怒涛の高度経済成長が始まり、そのツケに家族のあり方が変質していくと。まあ、こんな分析はされつくされているでしょうけど。
 とにもかくにも2004年がスタートしました。はてさて今年は、いったいどんな年になりますやら。
    元日や きのふはきのふ けふはけふ  (子規)