『け・ケ・毛?』

これは笑い声?
いえいえ、以前お酒を飲みに行って、方言の話になった際に話題になった秋田弁です。

その席は、秋田出身3人に東京出身が1人という、妙に秋田密度が濃いメンバー(笑)。
そこで、東京出身の人の「そういえばみんな全然訛ってないね」という一言から、
秋田弁講座が始まってしまいました。
かなり盛り上がりましたが、その人にはさっぱり「?」だったと思われます。
(その時は秋田出身者全員が地元に住まなくなって2〜4年も経っていて、もう訛りは
完璧に隠せるバイリンギャルになっている訳で、正直訛っていたら適応力が疑われます。)

で、秋田弁講座にて、彼女に一番「ワケが分からない」と言われたのが「け」という言葉。
秋田弁で「食え」「来い」「かゆい」と、様々なバリエーションで使用可能なのですが、
どれも意味が違い過ぎますかね、やっぱり(笑)。
もちろん秋田の人も、文の前後や状況で判断するのですが・・・・。

秋田弁って、なんでこう短いんでしょう?寒いから?
ちなみに「け」の具体的な使い方はこうです。

「食え」の場合・・・・・「うめがらけ〜」(←おいしいから食べな〜)
「来い」の場合・・・・・「こっちさけ〜」(←こっちに来なさいよ〜)
「かゆい」の場合・・・「せながけ〜」 (←背中かゆいよ〜)


み、短い・・・。改めて書くとこんなに短いのか・・・。
ちなみに「はやぐけ〜」なら、「早く食べなさいよ〜」でも「早く来なさい」でもどちらにもOK。
まぎらわしいことこの上ないですな(笑)。

でも鹿児島弁も凄い。
「ケケケケ」は「貝を買って来い」ということらしい。
「貝を」が「け」で「買いに」が「けけ」、「来い」が「け」というのだそう。
上には上がいるものなのね(笑)。

私は秋田弁、結構好きです。
大阪の人が関西弁を絶対直さない強さとは違う、なんていうのか、こっそり使うヒミツの
言葉・・・・みたいな(笑)。短いからPメールとかに役に立ちそうな気もするんだけど、
実は濁音が一文字になるからよけい文字数が増えたりする、トホホなところとか(笑)。

「ん」から始まる方言や、普通の言葉だけど意味だけが違っている方言や、
イントネーションの違いなど、いろいろありますがそれはまた今度。

最後はHPで見つけた秋田弁の笑い話・・・・。



【からだについて】
へじゃかぶ・・・ひざ
へなが・・・・・背中のこと
なずぎ・・・・・額のこと

※とあるクイズ番組に秋田の回答者が出場したところ、
体の一部分で「へ」のつくところは? という問題に思わず、
上記のへじゃかぶへなが を答えだと思って言ってしまったらしい。


答えは「へそ」でしょう、たぶん(笑)。
(と言いつつ「へんとうせん!」と答えた私・・・・・・答えには違いないが・・・・)