![]() |
![]() |
ケージ部全長9.3m直径0.75m 冠状エレメント数6本 タワーに対して約45度の傾斜を持ち全長は、ほぼ3.5MHZの4分の1ラムダの20mです。
ただし、冠状部以降はベント型にフェンス沿いに折り曲げて使用しています。
末端には、3.5MHZで共振する同軸使用のトラップを使い、その先のひげで微調整を行います。
使用状況
1.9MHZでは、さすがにカップラーが必要でLWとしての動作ですが、国内QSOならまず問題はありません。
特記すべきは80mバンドでの性能で、ローL・ハイCであるため、インピーダンスの変化がブロードで、3.4MHZから4MHZの範囲においてSWR2以下を実現し、飛びにおいても、フルサイズスローパーに引けを取りません。
私のように珍局ねらいのにわかDXerにとっては、CWからSSBまで運用可能なすばらしいアンテナです。(カップラーを必要とせず、吸い込みが非常によい)
動作原理はよく分かりませんが、もう3年以上も国内QSOやDX QSOに貢献している。
継年変化もほとんどありません。
なおゲージ部の出典は、電波新聞社の「アンテナ実践マニュアル」P205からです。
ゲージ部を生かして、何とか広帯域で性能のよいアンテナを求めた結果出会えたアンテナです。
AMラジオや15MHZあたりまでの短波放送を受信するのにも快適で、インピーダンス補正にカップラーを使用すれば、7MHZや10MHZの垂直系のアンテナとしても、よい結果を残しています。
制作コストも、ゲージの冠は針金の番線にペンキを塗ったものであるし、エレメントは1mmφのエナメル線であり、トラップもエンビパイプに5D2Vを使って巻いたものなので、1万円でおつりのくるものです。
手持ちのバターナットよりは、遙かに広帯域で性能がよく、I 関係に強くFBです。
私のように、広い敷地を持たない、にわかローバンダーには、とっても良いアンテナです。